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- カテゴリ:一般
- 発売日:2024/03/19
- 出版社: 言視舎
- サイズ:19cm/201p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-86565-270-3
紙の本
小説啄木と牧水 覚えず君が家に到る新刊
著者 富永 虔一郎 (著・編)
生命の灯がまさに消えようとしている石川啄木。救いなき悲恋に懊悩する若山牧水。苦悩を抱えるふたりの間に交わされる友情。その向こうに立ち現れる明治の青春群像…。啄木・牧水の生...
小説啄木と牧水 覚えず君が家に到る
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商品説明
生命の灯がまさに消えようとしている石川啄木。救いなき悲恋に懊悩する若山牧水。苦悩を抱えるふたりの間に交わされる友情。その向こうに立ち現れる明治の青春群像…。啄木・牧水の生と死と愛を描く伝記小説。【「TRC MARC」の商品解説】
初の啄木と牧水を主人公とした書き下ろし小説。
評伝小説の快作
詩人・歌人として天才の名をほしいままにするも、自由勝手な行動で周囲を翻弄する啄木。家族の軋轢、極限の貧困、そして不治の病により死が迫っている。いっぽう、旅と酒を愛し、時代を画する歌人となりながら、思いもかけぬ恋の行方に懊悩する牧水。「歌」に寄せて二人の間に生まれた深い友情も、まもなく消え去るのか…。明治末期、大逆事件など騒然とした社会状況の下、二人をめぐり、漱石、鷗外、鉄幹、晶子、白秋ら多くの文学者が交錯する。
★「若山君、僕はどうしても死にたくない。僕はまだ助かる命を金のないために自ら殺すのだ…。見たまえ、そこにある薬が二、三日来絶えているが、この薬を買う金さえあったら…、僕はすぐ元気を恢復する。だがうちにはもう二六銭しか金がないんだよ。しかも、もうどこからも金の入ってくる見込みはない…」「死ぬんだよ、いなくなるんだ。この石川啄木が。許せるかい、そんなことが…。まだ君と同じ二六なんだよ」死の五日前、混乱して必死に訴える啄木。だが、牧水にも金はない。(本文より) 【商品解説】
目次
- 第一章 本郷弓町「喜之床」
- 第二章 牧水の恋
- 第三章 節子と喜志子
- 第四章 啄木の死
- 第五章 のちの想い
- 年譜
著者紹介
富永 虔一郎
- 略歴
- 〈富永虔一郎〉熊本生まれ。編集者/文筆家。半世紀以上、出版社編集部員あるいはフリーランスとして『暮しの手帖』『音楽通信』などの雑誌編集に携わる。著書に「宮沢賢治ほんとは怖い傑作童話選」など。
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