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商品説明
父は、何を思っていたのだろう。怯え、恐れることのない日が、ただの一日でもあったのだろうか−。過酷な現代史の渦が残した傷を負い、それでも生き抜いた、名もなき父の物語。「母をお願い」の著者・申京淑の長編小説。【「TRC MARC」の商品解説】
【内容紹介】
父は、泣く。父は、彷徨う。父は、怯える。父は、眠らない。父に寄り添う暮らしは、思いがけないことばかりだった。「私」は思う。いったい父の何を知っていたというのだろう。
主人公の「私」は中学生の一人娘を事故で失い、かたくなな心を持て余している孤独な女性作家。高齢の母がソウルの病院に入院したため、故郷に一人暮らしとなった父の世話を兄弟たちに頼まれ、老いた父に向き合うことになる。「アボジ(お父さん)」と呼びかける父は一九三三年生まれ。植民地期、朝鮮戦争、南北分断、軍事独裁、民主化抗争といった朝鮮半島の激動の時代を生きてきた。
「苦難の時代を生きた」人、「もし、いい世の中にめぐりあっていたなら、もっといい人生を生きることができたであろう」人……。そんな「匿名の存在」に押し込めて過ごしてきた父に、あらためて寄り添い、「私」が分け入っていく父の記憶のひだ、父の人生の物語。
「極めて個別の父」を描きながら、読み手の胸を震わせ目頭を熱くする「普遍の父」とは。【商品解説】
目次
- 〔目次〕
- 第一章 ひさしぶりだ
- 第二章 夜を歩きつづけるとき
- 第三章 木箱の中から
- 第四章 彼について語る
- 第五章 すべてが終わった場所でも
- 作家の言葉
- すべての「匿名の人びと」に捧げる物語(趙倫子)
- 訳者は二度、涙を流す(姜信子)
著者紹介
申 京淑
- 略歴
- 〈申京淑〉全羅北道井邑市生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科卒。作家。「母をお願い」でマン・アジア文学賞を受賞。ほかの著書に「離れ部屋」など。
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