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商品説明
昨年、良質かつ適切なゲノム医療を国民が安心して受けられるようにするための「ゲノム医療法」が国会で成立した(2023年6月16日公布・施行)。がん遺伝子パネル検査が保険診療として認められて4年経過し、ゲノム医療施策は今後ますます重要かつ身近なものとなってくるのは確実である。
こうした背景もあり、わが国においてはがんゲノム医療の拡充が進んできており、がんに対する個別化医療を日常診療において行えるようになってきた。これまでも、がん遺伝子検査は特定の抗がん剤選択のためのコンパニオン診断として行われてきたが、数十から数百個の遺伝子変異を同時に調べるがん遺伝子パネル検査はがん治療に非常に大きな変革をもたらした。保険診療でのがん遺伝子パネル検査の施行は認定された医療施設でのみ、と制限されてはいるものの、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)に蓄積された臨床・ゲノムデータを用いてのエキスパートパネルにおいて治療提案の検討がされるために質的担保がある。現在、免疫療法とともにがんゲノム医療は急速な広がりをみせており、消化器外科医にとっても必須のものとなってきた。【商品解説】
目次
- 第1章 従来のがん医療とゲノム医療の違い
- A がんゲノム医療とは
- ■1 予防・診断・治療が同価値
- ■2 がん遺伝子パネル検査の役割
- B がんゲノム医療による治療薬選択の変化
- ■1 コンパニオン診断薬からがん遺伝子パネル検査へ
- ■2 がんゲノム医療を下支えするがんゲノム情報管理センター
- 第2章 がんとゲノムの関わり
著者紹介
齋藤 元伸
- 略歴
- 福島県立医科大学臨床腫瘍センター/消化管外科学
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