King Of Highlife Anthology: ハイライフの王様【CD】 4枚組

1950～60年代に西アフリカを席巻した“ハイライフの王様” その決定的編集盤がついに登場!!

アフリカ音楽ファンにはまたまたたまらない復刻版がリリースされます！
　これまでサリフ・ケイタやユッスー・ンドゥールといった現在のスーパースターが在籍していたバンドや、その先輩格にあたるフランコなどの大型復刻盤が好評を得てまいりましたが、そのさらに前の世代における、アフリカで最初に、国際的に、いわば汎アフリカ的に人気を獲得したＥ・Ｔ・メンサーの決定的復刻盤です！
　Ｅ・Ｔ・メンサーの出身地はガーナの首都アクラ。ガーナはサハラ以南のアフリカでもっともはやく1957年に独立しましたが、メンサーはそれよりずっと前の1919年生まれ。この時代、現在のガーナはイギリスが間接的に支配していて、都市部には白人だけでなく黒人によるブルジョワ層も生まれ、ナイトクラブではダンス・オーケストラが優雅な音楽を奏で、そこにはアフリカ的要素が徐々に浸透してきたといわれています。そんな場所で踊られていた音楽はいつしか「ハイライフ」と呼ばれるようになりました。
　さらに第２次大戦中にはスウィング・ジャズが流入し、ダンス・バンド・スタイルのスタハイライフが確立されてゆきます。メンサーはそんな時代にいくつかのバンドを渡り歩いてサックスなどの管楽器の腕を磨き、終戦後の47年、7人編成でテンポスを結成。1952年に初めての録音を経験。するとたちまち西アフリカ中で評判となり、“ハイライフの王様”と噂されるようになりました。さらにその評判は西アフリカを超えてケニアやコンゴまで響いたそうです。高い人気はそのまま続き、独立後の60年代まで続きました。
　本作はそんなメンサー楽団が残した録音を４枚のＣＤに69曲収録。もちろん初めて復刻される貴重な録音を含みます。メンサーの録音は何回かＣＤ復刻されてきましたが、それもとっくに廃盤。それらの復刻盤ＣＤの音源もすべてここに収録されています。これを決定盤と言わずして何を決定盤と言うのでしょうか！
　メンサーはラテン音楽やカリプソやスウィングをミックスし、のびのびととろけるようなサウンドと歌を聴かせ、そこには終戦から独立後までの国民（民族）意識の高まりと解放感が表れているかのようです。アフリカ音楽ファンだけでなく、彼らが影響を受けた古いラテンやカリプソ、そしてスウィング・ファンにも絶対聴いていただきたい最高の音楽！ （メーカー・インフォメーションより）