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- 発売日:1997/07/01
- レーベル:Ryko
- カタログNo.:RCD10340
- 組み枚数:1枚
- 発売国:USA
- フォーマット:CD
Vs【CD】
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曲目
- ディスク1
- Secrets (03:22)
- Train (03:31)
- Trem Two (04:10)
- New Nails (03:00)
- Dead Pool (04:06)
- Learn How (03:56)
- Mica (03:34)
- Weatherbox (03:27)
- Ballad of Johnny Burma (02:02)
- Einstein's Day (04:35)
- Fun World (03:41)
- That's How I Escaped My Certain Fate (02:05)
- Laugh the World Away (03:53)
- Forget (02:59)
- Progress (03:06)
- OK/No Way (01:57)
アーティスト紹介
Mission Of Burma
80年代前半にボストンから出てきたパンクバンドの中でも他の追随を許さない存在がMission of Burmaだ。ギタリストのロジャー・ミラー、ベースのクリント・コンリー、ドラムのピーター・プレスコットそして創始者のマーティン・スウォープはけれん味の無い高い芸術性と人の心を掴む楽曲、激情的かつインテンスな演奏でボストン周辺のオルタナロックシーンに大きな衝撃を与えた。あまりに短いバンド生命ではあったが、そのクオリティの高さは唯一無比だった。 80年代前半にボストンから出てきたパンクバンドの中でも他の追随を許さない存在がMission of Burmaだ。ギタリストのロジャー・ミラー、ベースのクリント・コンリー、ドラムのピーター・プレスコットそして創始者のマーティン・スウォープはけれん味の無い高い芸術性と人の心を掴む楽曲、激情的かつインテンスな演奏でボストン周辺のオルタナロックシーンに大きな衝撃を与えた。あまりに短いバンド生命ではあったが、そのクオリティの高さは唯一無比だった。
バンドは2002年に予想外の再結成を果たしたが、そのレベルの高さは全く変わっていない。Burmaの音楽は純粋な80年代前半型ポストパンクで、テンションの高いリズム、変拍子、攻撃的な歌詞を主張するようなヴォーカル等、バンド自身が信奉する同世代のGang of Four, Mekons, Pere Ubuに共通する特徴を持っている。Burmaの場合は特にStoogesやVelvet Underground (とLed Zep, Roxy Musicの感触も少々あり)等のアーティストを髣髴とさせる、ダークで衝動的、かつ脳裏に残るかのように繰り返されるジャムセッション的な曲調が際立っている。これに加え極端なヴォリュームで荒削りな触感の音を紡ぎ出すのがBurmaの大きな特徴である。更にギターのロジャー・ミラーが分厚く歪んだコードプレイから耳をつんざくようなソロと(意図的に鳴らす)がなりたてるようなフィードバックを鳴らすことで、Burmaのバンドサウンドを決定的なものにしている。
また、ミラーのギターにプレスコットやコンリーの攻撃的なリズムが重なることでバンドの音は極端に荒っぽく(ライブに行けば一目瞭然だが)なる。実際ライブに行くとまるで怪我をしたか殴られたかのような感覚に襲われるがそれが同時に大きな満足感をもたらす。ボストンでは当時最もイケていたインディレーベルAce of Heartsからパンクロックの名曲「Academy Fight Song」を出した後、Burmaは1年間だけで「the Signals, Calls and Marches EP」と、「Vs.」というバンド史上唯一のフルレンクススタジオアルバムの2タイトルをリリースしている。EPはポップでありながら息を呑むような緊張感をはらんだサウンドだが、アルバムは暗く不吉な雰囲気でパンチの効いたリフには欠けるものの独特の雰囲気が漂うカオティックな作品だ。
ファンには知られていないが、実はこれがバンドの始まりであり終わりだった。Burmaサウンドの核は耳をつんざく大音量だったが、あまりの大音量がバンドメンバーの体調に悪影響を及ぼし、特にミラーの耳鳴りが悪化してしまった。そしてこれがバンドの終焉をもたらすことになる。(常に突撃隊長的な振る舞いをするミラーはバンドのファイナルツアーで耳がこれ以上痛めつけられないよう長距離射撃のとき装着するヘッドセットをつけて演奏した)。1983年のほろ苦いファイナルツアーの後、ツアーでのライブ音源が「The Horrible Truth About Burma」というタイトルでLPとしてリリースされ、ステージアクトとしてのBurmaのスリリングな一面を垣間見ることができるような出来になっている。
解散後ミラーはBirdsongs of the Mesozoicというツアーをやらないバンドと共にソロアーティストとしてのキャリアを歩み始め、一方プレスコットはVolcano Sunsという素晴らしいバンドでプレーしている。Volcano Sunsはこれまで5,6枚アルバムを出しているがどれも必聴だ。その後プレスコットは元Bullet la Voltaのボーカルユッキ・ガイプと共にKustomisedというバンドをやっている。コンリーはYo La Tengoのファーストアルバムをプロデュースした後音楽業界を辞め、現在はボストンのTV曲WCVBでプロデューサーとして活躍している。
2001年にプレスコットは自身の短命なバンドPeer Groupで、再結成したイギリスのアートパンク系バンドWireのオープニングを務めたが、その時ステージにミラーとコンリーが上がって3人は一緒にアンコールを演奏した。3人がステージを共にしたのは1983年以来これが初めてのことだった。2001年後半にはマイケル・アゼラッドの80年代インディロックシーンに関する著作「Our Band Could Be Your Life」でMission of Burmaが大きく取り上げられる中、コンリーがConsonantというバンドで作曲・演奏活動を再開。そしてPeer Groupが解散した後、Burmaの3人は再結成を果たし2002年初頭に2回だけリユニオンツアーを行った(マーティン・スウォープは参加を拒否し、代わりにShellacのボブ・ウェストンがテープループと音響を担当した)。
ニューヨークにあるIrving Plazaでのライブが2晩続けてソールドアウトになり、ボストンでは1夜限りやるはずだったのが結局3会場で4晩もライブをやることになってしまった(リハーサル時のバンド名はMyanmarミャンマーにしていたらしい)。また、2002年にはイギリスで行われたフェスティバルAll Tomorrow’s Partiesにも参加し、その後米西海岸、中西部での短いツアーに出ている。2003年も何度かライブをやっているが(All Tomorrow’s Partiesのアメリカ版にも顔を出している)、それと同時に遂に前作Vs.に続くアルバム制作のためスタジオに入った。
ニューアルバム「On Off On」はベスト版「Gun to the Head: A Selection from Ace of Hearts Era」と共にMatador Recordsより2004年春にリリースされた。このアルバムのリリースに際しレーベルは「このリリースは単なるホットなアルバムリリースではない、ひとつの大きな出来事だ」とプレスリリースで声明を出している。バンドは引き続き2006年に「Obliterati」というアルバムを発表している。
John Dougan, All Music Guide
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