Hate【CD】

素晴らし過ぎです…。なんでしょう、このバンド…。前作『Greate Eastern』も素晴らしかったんですが、やっぱこのバンド凄いです…。モグワイをこの世に送り出しただけのことはあります。完全に彼らの個性というか唯一無比の音楽性を確立しています。といってもここにある世界観はフレイミング・リップスやマーキュリー・レヴといったバンドの普段の生活で感じていること、この現在の社会、世界への思い、そして彼らが理想として向かっている先…未来、とほとんどまったくおなじなのである。これはあのくるりの名曲“ワールズ・エンド・スーパーノヴァ”とアンダーワールドの最近の世界観とかがダブって感じるのと同じ感覚だ。とにかく、とにかくである…。アルバム冒頭の一曲目、このイントロを聴いて欲しい。これはまるでリップスの『ソフト～』の誰もが鳥肌もんだったあの一曲目と同等の感覚である。…いや僕はそれ以上のものを感じるかもしれない。そしてエマのヴォーカルが歌われ始めた途端、「あ～･･･」と心の中をギューとつかまれた気分になるに違いない。そしてこのサビ。あまりにも美しくはかなく、そして愛と優しさに満ち溢れている感動の幕開けなのである。そしてこのアルバムのテーマでもあり、前述したバンド達と同じ世界観に貫かれている。個人的に2002年のトップ5入り、そして冒頭曲は年間ベスト･ソング入り決定しました。

HMV新宿サウス / moony