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CD
交響曲全集 キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管(5CD)【CD】 5枚組
ドミトリー・キタエンコは1940年にレニングラードに生まれたロシアの指揮者。彼のプロコフィエフといえば、1980年代におこなったメロディアへの一連の交響曲録音や、クライネ...
交響曲全集 キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管(5CD)【CD】 5枚組
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曲目
- ディスク1
- 交響曲 第1番作品25 : 第1楽章: Allegro
- 第2楽章: Larghetto
- 第3楽章: Gavotta: Non Troppo Allegro
- 第4楽章: Finale: Molto Vivace
- 交響曲 第7番 作品131 : 第1楽章: Moderato
- 第2楽章: Allegretto
- 第3楽章: Andante Espressivo
- 第4楽章: Vivace
- ディスク2
- 交響曲 第2番 作品40 : 第1楽章: Allegro Ben Articolato
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 第2楽章: Theme And Variations
- 交響曲 第3番 作品44 : 第1楽章: Moderato
- 第2楽章: Andante
- 第3楽章: Allegro Agitato
- 第4楽章: Andante Mosso - Allegro Agitato
- ディスク3
- 交響曲 第4番 作品47(オリジナル版) : 第1楽章: Andante Assai - Allegro Eroico
- 第2楽章: Andante Tranquillo
- 第3楽章: Moderato, Quasi Allegretto
- 第4楽章: Allegro Risoluto
- 交響曲 第4番 作品112(改訂版) : 第1楽章: Andante - Allegro Eroico
- 第2楽章: Andante Tranquillo
- 第3楽章: Moderato, Quasi Allegretto
- 第4楽章: Allegro Risoluto
- ディスク4
- 交響曲 第5番 作品100 : 第1楽章: Andante
- 第2楽章: Allegro Marcato
- 第3楽章: Adagio
- 第4楽章: Allegro Giocoso
- ディスク5
- 交響曲 第6番 作品111 : 第1楽章: Allegro Moderato
- 第2楽章: Largo
- 第3楽章: Vivace
その他のバージョン
CD | 交響曲全集 キタエンコ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(5CD) | EUR輸入盤 | 発売日 : 2015/04/21 | 購入できません |
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商品説明
ドミトリー・キタエンコは1940年にレニングラードに生まれたロシアの指揮者。彼のプロコフィエフといえば、1980年代におこなったメロディアへの一連の交響曲録音や、クライネフとのピアノ協奏曲全集の録音が有名です。それらの演奏は、キタエンコがプロコフィエフの作品解釈に関して第一級の人物であることを証明していましたが、今回登場する交響曲全集は、最近の演奏会における彼のプロコフィエフ演奏が、いかに高水準なものであるか如実に示した素晴らしい仕上がりとなっています。
音源は、CD化を前提に2005年から2007年にかけてライヴ録音されたもので、全曲一貫してプロデューサーはイェンス・シューネマンが、エンジニアはクラウス・ヴァッハシュッツが担当しており、優秀で安定したサウンド・クオリティが確保されているのがポイントです。
これはオーケストレーションの凝ったプロコフィエフ作品の鑑賞には非常に有利な条件といえ、過激な第2番から多彩な第5番にいたるまで、キタエンコならではの克明な音楽づくりを細部まで味わうことが可能です。録音会場となったケルンのフィルハーモニーの美しい響きが全体の雰囲気を良いものにしてくれているのも朗報と言えるでしょう。
キタエンコ指揮するケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の演奏は、先にリリースされたショスタコーヴィチの交響曲全集で高い評価を得ていましたが、プロコフィエフの諧謔性や機知との相性も抜群です。
『古典交響曲』と名付けられた交響曲第1番では、第1楽章と第4楽章での軽やかでリズミカルな走句から、芝居っ気たっぷりな第2楽章での濃厚な表情まで実に雄弁。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番の構造を意識し、バリバリのモダニズムで過激にオーケストレーションされた交響曲第2番は「鉄とはがねでつくられた」作品としても知られています。キタエンコは激しい第1楽章では各素材を埋もれさせることなく表出し、うるさいだけがこの曲の魅力ではないことを示します。ライヴ録音とはとても思えないサウンドの充実ぶりが圧倒的で、第2楽章の各変奏の描き分けが陰影豊かなのもさすがと言えます。
オペラ『炎の天使』の素材を駆使して書かれた交響曲第3番では、メリハリの効いたダイナミズムに加え、第3楽章での弦楽13声部によるスケルツォの面白さも存分に引き出しているのが見事。
大幅な改訂が加えられた交響曲第4番については、ここではシンプルなオリジナル版と饒舌な改訂版の両方を収録。交響曲第6番作曲後、オリジナル版のほぼ1.5倍の規模に拡大された改訂版は、さまざまな素材が追加されていることから、プロコフィエフ自身が「この曲は実際には私の第7交響曲と呼ぶことができる」と述べています。キタエンコの演奏は、プロコフィエフが敢えて音を詰め込んだ理由をわからせてくれる共感に満ちたもので、バレエ『放蕩息子』の素材を多用した作品構成のユニークさ、音響のごった煮的な面白さを強烈なサウンドを交えながら解き明かして行きます。
交響曲第5番はキタエンコも得意としている人気作だけに、どこをとっても表情豊かで高い完成度を示しています。録音も優れており、第1楽章コーダもすごい迫力です。
交響曲第6番は作曲者の第2次世界大戦への思いを描いたともいわれる傑作。キタエンコはめまぐるしい曲調の変化を十分な重みを持って描いており、それがかえって複雑で微妙な心理の変化のように感じさせる良さがあります。
交響曲第7番は明快で親しみやすい作品。キタエンコは落ち着いた雰囲気で旋律を歌わせ、響きを巧みにコントロール、随所で示される平明な旋律美と和声が、プロコフィエフ晩年の心境を教えてくれるかのようです。なお、終楽章コーダは弱音終止ヴァージョンの方を採用しています。
【収録情報】
プロコフィエフ:交響曲全集
CD1
・交響曲第1番ニ長調 作品25『古典交響曲』
・交響曲第7番嬰ハ短調 作品131
CD2
・交響曲第2番ニ短調 作品40
・交響曲第3番ハ短調 作品44
CD3
・交響曲第4番ハ長調 作品47[オリジナル版]
・交響曲第4番ハ長調 作品112[改訂版]
CD4
・交響曲第5番変ロ長調 作品100
CD5
・交響曲第6番変ホ短調 作品111
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
ドミトリー・キタエンコ(指揮)
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