管弦楽のための協奏曲、彫刻、カンパーナ・イン・アリア　オラモ＆フィンランド放送響【CD】

ドラマと遊び心にみちた
リンドベリの音楽の愉しさを感じる1枚
3曲とも世界初録音！

サカリ・オラモ、フィンランド放送響の演奏によるリンドベリ。マグヌス・リンドベリ（1958－）は、カレヴィ・アホ、サーリアホ、ラウタヴァーラとともに現在、もっとも国際的に知名度の高いフィンランドの作曲家のひとり。東京オペラシティ文化財団の同時代音楽フェスティバル、コンポージアム2004では「武満徹作曲賞」の審査員に迎えられ、リンドベリの作品をユッカ＝ペッカ・サラステが指揮するコンサートも行われました。さまざまなスタイルを融合した『クラフト』は代表作のひとつ。フィンランド・モダニズムの記念碑ともみなされています。
　リンドベリの近作は、エネルギー、色彩、そして素材をスリリングに凝縮する方法に目立った特徴があると言われます。音のパレットに地味な色彩を探り、弦楽セクションからヴァイオリンを外した『彫刻』。ヴィルトゥオーゾ的な作品『カンパーナ・イン・アリア』は、ホルン奏者でもある指揮者エサ＝ペッカ・サロネン40歳の誕生日プレゼントとして作曲されました。シャコンヌの形式をとり、独立して展開する2つの和声進行がフィナーレで一体になる『管弦楽のための協奏曲』。BBC交響楽団の委嘱により作曲。サラステに献呈され、チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲とともに「コンポージアム」のコンサートで日本初演されました。（キングインターナショナル）

マグヌス・リンドベリ：管弦楽のための作品集
・彫刻－Sculpture (2005)
・カンパーナ・イン・アリア－Campana in aria (1998) (ホルンと管弦楽のための)
・管弦楽のための協奏曲 (2003)
　エサ・タパニ（ホルン）
　フィンランド放送交響楽団
　サカリ・オラモ（指揮）

　録音時期：
　2007年8月31日 (彫刻)
　2008年1月31日-2月1日（カンパーナ・イン・アリア）
　2008年4月14-16日（管弦楽のための協奏曲）
　録音場所：ヘルシンキ、文化の家