Bossa Sp【CD】

エレンコ風ジャケットが物語るボサ･ノヴァ･マナー｡
60年代サンパウロ･ジャズ･ボサ時代に生まれた名曲をカバーした
ベテラン♀シンガー､マリセーニ･コスタの力作｡エドゥアルド･グヂンがゲスト｡

サンパウロのベテラン♀シンガー、マリセーニ・コスタ(御年51歳)の2009年リリースは、60年代中期に隆盛を極めた、サンパウロでのジャズ･ボサ・ノヴァ・シーンで生まれた名曲を、サンパウロに馴染みのあるベテラン・アーティストとのコラボレートを含む興味深いカバー・アルバム。楽曲は、Walter Santos(M1), Vera Brasil(M3), Paulinho Nogueira(M13), Toquinho/Chico Buarque(M10), Johnny Alf (M12),など、当時を彩った名曲をチョイス。中でも、エリス・レジーナのヒット曲M6「MENINO DAS LARANJAS」は特に素晴らしい。ガル・コスタのレコーディング等で知られるマルクス・テイシェイラ(violao)を中心としたシンプルなボサ・テイストがマリセーニの豊かなヴォイスを引き立てる。さらに注目は豪華ゲスト陣。当時より第一線で活躍するアライヂ・コスタ(M4)、ロマンのパウリスタ、エドゥアルド・グヂン(M9)、そしてモイゼス・サンターナ(M8)らがマリセーニと睦まじく共演。落ち着いた中にも味わい深い、ボサ・ノヴァ・ファンも納得の新作。