ダルムシュタット・ドキュメント・ボックス１　作曲家＝指揮者　自作自演集（６ＣＤ）【CD】 6枚組

全曲、作曲者自身による指揮
まさに現代音楽の聴く歴史！　ダルムシュタット自作自演集！

これは現代音楽愛好家には垂涎の貴重な音源集です。ダルムシュタット夏季現代音楽講習会は、第二次世界大戦直後の1947年にメシアンやレイボヴィッツらを講師にして始められた現代音楽の老舗ともいうべきセミナー＆音楽祭です。戦後の前衛音楽シーンはここから始まったといっても過言ではありません。ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノら前衛三羽烏はここから巣立ってゆきました。またその後、それぞれの時代を作った作曲家のほとんどがこの門をくぐっています。
　そんな音楽祭の未発表音源を含む貴重なライヴ録音を一挙にリリース。しかも全て作曲者自身による指揮で、作曲家の意図を後世に正確に伝える結果となりました。ブルーノ・マデルナのピアノ協奏曲をデイヴィッド・テュードアが弾くなど、歴史的セッションも忘れがたいもの。録音はモノラルからデジタルまでまちまちですが、音質は大変良好です。音の向こうから新しい時代のみずみずしくも尖った空気が伝わってきます。（TOBU）

【収録情報】
CD1
・アール・ブラウン[1926-2002]：可能な様式I (1961)*
　ムジーク・ファブリク
　録音：1996年

・ルネ・レイボヴィッツ[1913-1972]：12楽器のための室内交響曲 (1946-1948)*
　ダルムシュタット劇場室内管弦楽団
　録音：1948年（世界初演時の録音）

・ヴォルフガング・フォルトナー[1907-1987]：生命の中心 (1951)*
　イローナ・シュタイングルーバー（ソプラノ）
　クルト・レーデル（フルート）、ルドルフ・コーリッシュ（ヴァイオリン）
　フリードリヒ・ヴィルトガンス（バス・クラリネット）
　ルドルフ・クラマンド（ホルン）、ローゼ・シュタイン（ハープ）
　録音：1953年

・エルンスト・クシェネク[1900-1991]：戦時のカンタータ (1944)*
　カルラ・ヘニウス（ソプラノ）、フランクフルト放送交響楽団＆女声合唱団
　録音：1956年

・ブルーノ・マデルナ[1920-1973]：ピアノ協奏曲 (1959)*
　デイヴィッド・テュードア（ピアノ）、フランクフルト放送交響楽団
　録音：1959年（世界初演時の録音）

CD2
・カールハインツ・シュトックハウゼン[1928-2007]：クロイツシュピールIII (1951)
　アルフレート・シュヴァインフルター（オーボエ）
　ヴォルフガング・マルクス（バス・クラリネット）
　デイヴィッド・テュードア（ピアノ）
　クリストフ・カスケル、ハインツ・ヘッドラー＆マンフレート・ヴェーナー（打楽器）
　録音：1959年

・ハンス・オッテ[1926-2007]：比率-概念 (1960)*
　ジャンヌ・エリカー（ソプラノ）
　セヴェリーノ・ガッゼローニ（フルート）
　アルフォンス・コンタルスキー（ピアノ）
　クリストフ・カスケル（打楽器）
　録音：1960年（世界初演時の録音）

・アンリ・プッスール[1929-2009]：7人の奏者のためのレポン (1960)*
　セヴェリーノ・ガッゼローニ（フルート）
　フランシス・ピエール（ハープ）
　アロイス＆アルフォンス・コンタルスキー（ピアノ、ハーモニウム＆チェレスタ）
　クリストフ・カスケル（打楽器）
　クラウス・アスマン（ヴァイオリン）、ヴェルナー・タウベ（チェロ）
　録音：1960年（世界初演時の録音）

・ブルーノ・マデルナ[1920-1973]：オーボエ協奏曲第1番 (1962/1963)
　ローター・ファーバー（オーボエ）
　国際ダルムシュタット室内アンサンブル
　録音：1963年

・マウリチオ・カーゲル[1931-2008]：濁音 (1960)
　カール＝ハインツ・ベートナー（スパニッシュ＆エレキ・ギター）
　ドーロ・メーテルマン（ハープ）、ゲオルク・ノートドルフ（コントラバス）
　ジークフリート・ロックシュトロー（メンブラフォン楽器）
　録音：1964年

CD3
・ブルーノ・マデルナ[1920-1973]：局面IV (1964)
　セヴェリーノ・ガッゼローニ（フルート）
　国際ダルムシュタット室内アンサンブル
　録音：1964年（世界初演時の録音）

・ピエール・ブーレーズ[1925-]：ドゥブル (1957-1958)
　ハーグ・レジデンティ管弦楽団
　録音：1965年（ドイツ初演）

・ヘルベルト・ブリュン[1918-2000]：ソノリフェロウス・ループス (1965)*
　エーベルハルト・ブルム（フルート）、ピエール・ポリン（トランペット）
　ジャック・カゾーラン（コントラバス）
　ハインツ・ヘッドラー、ロルフ・ロスマン（打楽器）
　録音：1965年

・アンドラーシュ・ミハーイ[1917-1993]：室内アンサンブルのための3つの楽章 (1968)*
　ブダペスト・ハンガリー室内アンサンブル
　録音：1968年（世界初演時の録音）

・ブルーノ・マデルナ[1920-1973]：オーボエ協奏曲第2番 (1967)
　ローター・ファーバー（オーボエ）
　ハーグ・レジデンティ管弦楽団
　録音：1968年

CD4
・マウリチオ・カーゲル[1931-2008]：「1898」 (1972-1973)
　ハンス・ダインツァー（クラリネット）、アダム・バウアー（トランペット）
　クルト・シュヴェルツィク（ホルン）、アルミン・ロシン（トロンボーン）
　ロベルト・トゥッキ（チューバ）、ブリギッテ・シルヴェストレ（ハープ）
　アロイス・コンタルスキー（ピアノ）、クリストフ・カスケル（打楽器）
　サシュコ・ガヴリロフ（ヴァイオリン）、ジークフリート・パルム（チェロ）
　ゲオルク・ノートドルフ（コントラバス）
　録音：1974年

・エルンスタルブレヒト・シュテーブラー[1934-]：コンティヌオ (1974)*
　ハンス・ダインツァー（クラリネット）
　クラウス・トゥーネマン（ファゴット）
　クルト・シュヴェルツィク（ホルン）、アルミン・ロシン（トロンボーン）
　フーベルト・マイアー（ヴィオラ）、ガビー・シューマッハー（チェロ）
　録音：1974年（世界初演時の録音）

CD5
・マンフレート・トロヤーン[1949-]：室内協奏曲 (1973)*
　キャロル・レッドマン（フルート）、マレン・ディーステル（アルト・フルート）
　ローランド・ディリー（クラリネット）、ヘリベルト・ハーゼ（バス・クラリネット）
　ヴェロニカ・シュライバー＝ニッテル（ヴァイオリン）
　フリードリヒ・ガウヴェルキー（チェロ）
　ヨマ・アッペンハイマー（チェンバロ）、デイヴィッド・アーデン（ピアノ）
　録音：1976年

・カルメン・マリア・カルネッチ[1957-]：マド・ソングズ (1988)*
　ブリギッタ・ショルク（アルト）
　マテア・ハラー（G管フルート）、アンドリュー・マルコム（イングリッシュホルン）
　ヴァルター・イフリム（バス・クラリネット）
　クリスティアン・ディールシュタイン（ヴィヴラフォン、マリンバ）
　録音：1988年

・ロベルト・HP・プラッツ[1951-]：雷、夢の恐怖から・・・ (1987)*
　アンサンブル・ケルン
　録音：1990年

・マイケル・フィニシー[1946-]：ピアノ協奏曲第3番 (1978)*
　ジェイムズ・クラッパートン（ピアノ）
　イクシオン・アンサンブル
　録音：1990年

CD6
・ベアト・フラー[1954-]：失われた瞬間を待つ (1990)
　クラングフォルム・ウィーン
　録音：1994年

・マウリチオ・カーゲル[1931-2008]：オーケストリオン通り (1995/1996)*
　ムジーク・ファブリク
　録音：1996年

・ヨハネス・カリツケ[1959-]：クラキシフィケイションII (1999)
　ベルリン交響楽団
　録音：2000年（世界初演時の録音）

・ゲルハルト・ミュラー＝ホルンバッハ[1951-]：内部トラック (2002)
　ムターレ・アンサンブル
　録音：2002年（世界初演時の録音）

　ダルムシュタット夏季現代音楽講習会ライヴ
　*世界初リリース音源