十字架上のキリストの最後の７つの言葉、３つの小品　シュトルック＆マインツ大聖堂合唱団＆管弦楽団、ベックマン、他【CD】

フランク：十字架上のキリストの最後の７つの言葉、オルガンのための３つの小品

『十字架上の最後の７つの言葉』と言えば、ハイドンやシュッツの作品がお馴染みですが、フランクも同じ題材の作品を書いていました。しかしこの作品はフランクが生きている間には演奏されることはなく、1977年になってようやく初演が行われることとなりました。フランクの真作であるのか疑われたこともあったようですが、筆跡や署名から、恐らくフランクの若い頃の作品であろうと推測されています。
　フランクはこの作品において、聖書の「７つの言葉」だけを用いるのではなく、旧約聖書と新約聖書、そしてスターバト・マーテルからも語句を引用し、一つの壮大なオラトリオとしての作品の成立を試みています。知られざる感動作です。後半では彼の代表的なオルガン曲を３曲収録。マインツ大聖堂のオルガニスト、ベックマンの真摯な演奏です。（Rondeau Production）

【収録情報】
フランク：
1.　十字架上のキリストの最後の7つの言葉
2.　オルガンのための3つの小品（幻想曲 イ長調／カンタービレ ロ長調／英雄的小品 ロ短調）

　インガ＝ブリット・アンデルソン（ソプラノ：1）
　エドゥワルドロ・ステンツォフスキ（テノール：1）
　クリスティアン・ラートゲーバー（テノール：1）
　セバスティアン・ピルグリム（バス：1）
　ダニエル・ベックマン（オルガン）
　マインツ大聖堂合唱団＆管弦楽団（1）
　ケルステン・シュトルック（指揮～大聖堂カペルマイスター：1）

　録音時期：2014年4月6日（1）、2015年5月12日
　録音場所：マインツ大聖堂（1）　マインツ、聖シュテファン教会（2）
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ：1、セッション：2）