Pilihan Terbaik【CD】

〈マレイ・ロックの父〉がフロントマンを務めた
伝説のシンガポール産ロック・バンド

　〈パパ・ロック（ロックの父）〉ことラムリ・サリップがフロントマンとして在籍していたマレイ・ロックのパイオニア、スウィート・チャリティ。1967年（64年との情報も）にシンガポールで結成、現地のバンド・シーンを牽引して1979年にようやくレコード・デビュー。ロックにフォーク、ファンク、ラテンやAORなどを取り入れた多彩な音楽性で人気を博しましたが、よりハード&ヘヴィなロックに傾倒、ラムリが86年に脱退。ラムリがソロ・アーティストとして成功する一方、スウィート・チャリティは存在感を失ってゆきましたが、1996年に両者の再会コンサートを実施、以降はラムリをヴォーカルとして折に触れて活動しているようです。
　『ピリハン・トゥルバイク』は1992年に組まれたベスト・アルバム。ラムリ・サリップが在籍していた85年までの作品から、代表曲の数々を収録。マレイ語メタルのパイオニアとしてハード・ロックはもちろん、初期のより多彩な音楽性をもっていた頃の楽曲も収録し、バンドのキャリア全体が見渡せる内容になっています。『ピリハン・トゥルバイク　VOL.２』は95年に組まれた続編ベスト。前作とは被らない選曲で、こちらはより多彩な音楽性の楽曲を収録。有名曲は主に前作に入ってしまっていますが、サンタナ風やカントリー・ロック風など、こちらの方が聴いていて楽しいという方も多いかも。『コンサート・スジュタ・ワジャ』は1996年に行われた、ラムリ・サリップとバンドの再会コンサートのライヴ・アルバム。85年当時のメンバーに、それまでに脱退していた楽器陣メンバーも加わった、大盛り上がりのライヴの模様を代表曲を中心に収録しています。
　以上３作とも2017年再発盤。リマスターもされているようです。
(メーカー・インフォメーションより)