太陽の賛歌～オルガン作品集　フリードヘルム・フランメ【SACD】

ドリシュナー：太陽の賛歌～オルガン作品集

ドイツ後期ロマン派の流れを汲む作曲家、マックス・ドリシュナー。シレジアのプリエボルン（現プシェヴォルノ）で生まれ、ライプツィヒとブレスラウで神学を学びますが、やがて音楽の道を志し、ベルリン音楽アカデミーでワンダ・ランドフスカにピアノ、オルガン、チェンバロを学びます。第一次世界大戦に従軍した彼は左手の指先を失いますが、戦後、独学でバッハ以前の音楽を研究。幅広い知識を身に着け、1923年にはポーランドの都市ブジェクでチェンバロ・コンサートを開催しています。そして青年合唱団を設立するとともに、ブジェクの聖ニコライ教会のオルガニストに就任。この時期に数多くのオルガン作品を作曲しました。しかし、1945年にブシェクが軍事要塞になったため、彼はプシェヴォルノに避難し、ここでも地域の教会のオルガニストを務めています。
　彼のオルガン作品のほとんどは教会での演奏のために書かれた、聴衆が難なく理解できるような魅力的な音楽であり、小さなオルガン、またはピアノでも演奏できるほどにシンプルなのが特徴。代表作の『太陽の賛歌』は生まれ故郷のシレジアの日の出を想起させる作品で、いくつかの詩篇の旋律を引用した8小節のメロディを34回引用するというもの。ホ長調を起点としながら、複雑なリズムを駆使した様々な旋律が絡み合う壮大な仕上がりを見せています。（輸入元情報）

【収録情報】
ドリシュナー：
● トッカータ、アダージョとフーガ イ長調
● 暁の星のいと美しきかな
● 目覚めよと呼ぶ声が聞こえ
● 北欧民謡による第1組曲
● 『ロフォート』変奏曲
● 北欧幻想曲 イ短調
● 全能の主への賛美
● わが主、御神，われ歌わん
● われらに救いの来たれるは
● 前奏曲とフーガ イ短調

● 『村のオルガニスト』より12のコラール前奏曲
1. 最愛のイエス、われらここにあり
2. ただ愛する神の摂理にまかす者
3. 見よ、ここにいるのは栄耀王
4. 来たれ、生命の霊よ
5. 黄金の太陽、よろこびとさいわいに満ちて
6. 主なる神、私たちは皆あなたをたたえます
7. 心と心が一つに
8. 主よ、我らが日々に平和を与えたまえ
9. 太陽はその輝きとともに成長する
10. おのが道をゆだねよ
11. 私の心は快く喜ぶ
12. イエスきみはいとうるわし

● 太陽の賛歌 - パッサカリア ホ長調

　フリードヘルム・フランメ（オルガン／シューケオルガン）

　録音時期：2020年3月5,6日
　録音場所：デトモルト、聖十字架教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND