現代日本の作曲家 第58集　末吉保雄：作品集【CD】

現代日本の作曲家 第58集　末吉保雄：作品集

1992年より制作・販売を続けるCDシリーズ“現代日本の作曲家”。第58集は、創作とともに教育の分野でも多大な足跡を残し、2018年に逝去した末吉保雄をとりあげます。
　末吉保雄は1937年東京に生まれ、作曲を石桁真礼生、ピアノを豊増昇に師事。1960年東京藝術大学卒業。1962年同大学専攻科終了。1964年に渡仏し、1965年エコールノルマル音楽院卒業、フランス国立放送音楽研究所講習生となりました。約1年半の滞仏後帰国し、その後は作曲に加えて、東京藝術大学非常勤講師、桐朋学園大学教授を歴任。またNHK音楽教育番組への出演、企画などによる教育活動に携わりました。作曲家のみならず、その薫陶により多くの演奏家を輩出したことは特筆すべき功績です。また、日本現代音楽協会名誉会員、日本フォーレ協会会員、日本セヴラック協会会員、OTOの会顧問を務め、多くの演奏会の制作をおこないました。
　言葉を日常性から自由な想像力へと解放した末吉の音楽。こよなく愛した編成による作品群から、本CDはその創作の軌跡を辿ります。（メーカー資料より）

【収録情報】
末吉保雄：
● 8人のフルート奏者のための『伶』（1970）
　野口 龍、菊池香苗、遠藤剛史、織田なおみ、崎谷直、橋本岳人、西沢幸彦、永井由比（フルート）
　末吉保雄（指揮）

● マリンバのためのミラージュ（1971）
　安倍圭子（マリンバ）

● おかる勘平～北原白秋『東京景物詩及其他』より（1975）～ソプラノ、アルトフルート、コントラバスと打楽器のために
　瀬山詠子（ソプラノ）
　野口 龍（フルート）
　永島義男（コントラバス）
　菅原 淳（打楽器）
　末吉保雄（指揮）

● コレスボンダンス II（1976）～2本のクラリネットのために
　浜中浩一、二宮和子（クラリネット）

● コレスボンダンス IV（1980）～フルート、ヴァイオリンとピアノのために
　野口 龍（フルート）
　三瀬俊吾（ヴァイオリン）
　大須賀かおり（ピアノ）

● コレスボンダンス IX（1999）～弦楽四重奏のために
　中原恭子、横山和加子（ヴァイオリン）
　神谷未穂（ヴィオラ）
　エマニュエル・ジラール（チェロ）

　制作：現代作品CD刊行委員会
　助成：NOMURA 野村財団