目次
比較言語学の視点 テキストの読解と分析 (シリーズ・言語学フロンティア)
- 吉田 和彦(著)
- 第1章 比較言語学の基本原理
- 1.1.印欧祖語とは
- 1.2.同系性の原理
- 1.3.規則性の原理
- 第2章 比較方法
- 2.1.音対応と祖語の再建
- 2.2.複数の音法則が生じた歴史的順序
- 2.3.新しい事実の発見の意味
- 第3章 内的再建法
- 3.1.基本的な考え方
- 3.2.印欧語の母音交替
- 3.3.ソシュールの提案
- 3.4.2音節語根の謎の解明
- 3.5.ヒッタイト語の解読と喉音理論
- 第4章 類推の役割
- 4.1.類推のプロポーション
- 4.2.パラダイムの画一化
- 4.3.文法形式の機能的位置の明確化
- 第5章 再建のひとつの例
- 5.1.共時的分析
- 5.2.比較言語学的分析
- 5.3.類推の使用に対する警鐘
- 第6章 リグ・ヴェーダのテキストから
- 6.1.リグ・ヴェーダにみられる韻律の問題
- 6.2.ゲルマン語派・バルト語派の語末音節縮約
- 6.3.喉音はいつ消失したのか
- 第7章 ホメーロスのテキストから
- 7.1.韻律からの逸脱-『イーリアス』第9書415行
- 7.2.喉音の痕跡
- 7.3.グラスマンの法則が生じた時期
- 7.4.比較言語学からみえること
- 第8章 初期ラテン語のテキストから
- 8.1.希求法接尾辞にみられる母音交替
- 8.2.不定詞の起源
- 8.3.中性複数名詞の主格・対格語尾
- 第9章 古期アイルランド語のテキストから
- 9.1.「川」を意味する名詞
- 9.2.喉音の音声的実体
- 9.3.貴重な対応の例
- 9.4.子音のダブリング
- 第10章 ゴート語のテキストから
- 10.1.接尾辞による派生のプロセス
- 10.2.例外のない音法則に対する例外
- 10.3.ヴェルネルの法則と連濁
- 10.4.中・受動態活用の特異性
- 第11章 リトアニア語のテキストから
- 11.1.対応の幻想
- 11.2.未来形の2つのタイプ
- 11.3.完了形の名残り
- 第12章 古教会スラブ語のテキストから
- 12.1.過去能動分詞の2つのタイプ
- 12.2.双数の語尾
- 12.3.古い完了形の痕跡
- 12.4.ソシュール、クリウォーヴィッチ、キパルスキーが残した問題
- 第13章 トカラ語Aのテキストから
- 13.1.印欧語族のなかでのトカラ語の位置
- 13.2.音変化と類推の関係
- 13.3.トカラ語とヒッタイト語にみられる保守的特徴
- 13.4.トカラ語におけるグラスマンの法則
- 第14章 ヒッタイト語のテキストから
- 14.1.ヒッタイト文献学の進展
- 14.2.古期ヒッタイト語にみられる特異な事実
- 14.3.特異な事実に対する比較言語学的解釈
- 第15章 象形文字ルウィ語のテキストから
- 15.1.ロタシズムの意味するもの
- 15.2.本格的なアナトリア比較研究の到来
- 15.3.再帰小辞の先史
- 第16章 リュキア語のテキストから
- 16.1.語頭の喉音
- 16.2.母音変化の問題
- 16.3.祖語の性格
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