目次
部落問題の歴史的展開
- 吉田 徳夫(著)
- 序論 一九四二年『国民同和の道』を読む
- 第一部 部落問題の現況
- 第一章 色々な人達の思い
- (1)中山英一「魅惑と憤怒と」(一九九九年『部落解放』四五三)
- (2)島崎藤村、一九二九年第三版『破戒』「序にかえて」
- (3)全国水平社第十回大会「言論、文章による『字句』の使用に関する件」(一九二一年)
- (4)浅野佳代(二一歳)さんの遺書(一九七一年一月)『大阪の部落史』資料編
- (5)関西大学のある学生の意見(1)
- (6)関西大学のある学生の意見(2)
- (7)関西大学のある学生の意見(3)
- (8)ある学生に対する吉田のコメント
- 第二章 同和事業に関して
- 同和問題の来歴
- 同和行政について
- 部落問題から人権問題へ
- 第三章 結婚と差別−大阪府興信所条例を巡って
- 大阪府興信所条例
- 大阪府議会の議論
- 地名総鑑事件
- 第二部 中世の歴史編
- 第四章 中世の身分制度
- はじめに
- 中世身分制度の研究史
- 公武の身分関係−「人」と「民」、「非人」
- 中世後半期の身分制度
- おわりに
- 第五章 中世の民衆と宗教(『部落解放』四〇五)
- はじめに
- 一、穢れの規範性 宗教を巡って
- 二、穢れの規範性 政治を巡って
- 第三部 近世の歴史編
- 第六章 部落問題の起源
- (一)被差別部落の起源に関して
- (二)泉南地域の中近世移行期の部落関係史料について−中家文書への疑問−(「大阪の部落史通信」二四)
- (三)徳島県における部落起源
- (四)和歌山の部落起源
- (五)京都・大阪の部落の起源
- 第七章 近世国家と身分制度
- 職業と身分の結びつきという観念
- 平民と賤民
- 部落問題は封建的な問題か
- 近世の支配思想
- 「穢多」の身分掟
- 第八章 非人身分に関して
- 官吏としての賤民
- 「非人」の身分掟
- (付論)部落問題と獣医学−『馬術秘伝書』
- 第九章 近世国体思想と差別観
- (一)近世支配思想
- (二)天皇制と幕藩イデオロギー
- (三)幕府の宗教統制と部落寺院
- 第十章 抵抗と挫折
- 刑罰としての身分支配
- 個人的な解放と迫害
- (付論)刑罰と身分
- 第十一章 信仰の自由と迫害−美作改宗一件
- 第十二章 穢僧・穢多寺の処遇に対して抗議した部落寺院
- (一)広島県西蓮寺文書
- (二)島根県某寺文書
- 第十三章 幕藩体制の危機と部落差別
- 日本ナショナリズムの形成と仏教
- 幕末知識人の部落問題観
- 長州藩の部落問題観
- 第四部 近代の歴史編
- 第十四章 幕末・明治維新の解放
- 江戸幕府の解放令
- 加藤弘蔵『国体新論』
- 公議所の議論
- 第十五章 解放令と戸籍法
- 戸籍と身分
- 「解放令」
- 戸籍法
- 第十六章 明治の国家と宗教
- 明治の国家神道
- 明治の天皇制
- 明治の信仰の自由と迫害
- 第十七章 地方改善と部落改善−戊申詔書発布を巡って
- 国体論の形成
- 家族制度と家族国家論
- 日本社会の資本主義化
- 戊申証書の発布と社会改善事業
- 第十八章 二つの部落差別裁判(「法制史上より見た部落問題」関大法学所収)
- 結婚差別判決
- 広島控訴院判決
- 高松差別判決
- 福山事件と狭山事件
- 第十九章 水平社結成
- 融和運動
- 米騒動事件
- 自主解放と水平社
- 糾弾闘争と治安問題
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