第１章モノを作る生活世界とグローバリゼーション
- １グローバリゼーション論再考
- ２文化の消滅の語り、創造の語り
- ３モノ研究の視点
- ４トルコ絨毯の「真正性」をめぐって
- ５調査方法と記述について
第２章トルコ絨毯のグローバル流通史
- １ヨーロッパで珍重されたトルコ絨毯
- ２トルコ絨毯生産史Ⅰ
- ３トルコ絨毯生産史Ⅱ
- ４トルコ絨毯の現代的状況
第３章ミラス
- １フィールドとの出会い
- ２トルコ共和国ムーラ県ミラス地方の歴史と産業
- ３市場経済と接合する村落部の生活世界
- ４ミラス絨毯の交易の痕跡
- ５村の生活と「遊牧民性」
第４章結婚におけるモノの競演
- １トルコにおける親族と婚姻の三つの相
- ２ミラスにおける「正式な婚姻」の成立過程
- ３ミラス地方の持参財慣習
- ４婚姻儀礼
- ５婚姻の経済からみる慣習・親族・モノ
第５章社交としての絨毯生産
- １絨毯のなりたち
- ２絨毯生産の社会関係Ⅰ
- ３絨毯生産の社会関係Ⅱ
- ４絨毯およびその生産過程の変化と維持
- ５絨毯が織りなす社会生活
第６章絨毯織りたちの絨毯の使いかた
- １村内消費の諸相
- ２持参財としての絨毯
- ３商品としての絨毯
- ４絨毯と「駆落ち」
第７章「花柄絨毯」
- １カラヂャヒサル村、その絨毯と工房
- ２「売れない」絨毯の使われ方
- ３市場経済がもたらした「我々の絨毯」と「わたしの絨毯」
第８章村から世界へ、世界から村へ
- １「売れない」絨毯と「売りたくない」絨毯
- ２他者の志向を内面化する
- ３地方絨毯商の営み
- ４観光地・大都市の絨毯商と観光客たち
- ５「まやかしとホンモノ」
第９章市場経済と交渉するものづくりの生活世界
- １絨毯織りたちの現場から見えてきたこと
- ２共同性がもたらすよろこびと良きモノ