目次
洪水と水害をとらえなおす 自然観の転換と川との共生
- 大熊 孝(著)
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Ⅰ 私は川と自然をどう見てきたのか
第1章 日本人の伝統的自然観・災害観とは
第2章 近代化のなかで失われた伝統的自然観
第3章 小出博の災害観と技術の三段階
予備知識・川の専門用語
番外・水害調査心得
Ⅱ 水害の現在と治水のあり方
第4章 近年の水害と現代治水の到達点
│1│2004年7月 新潟水害と福井水害
│2│2011年9月 台風 12 号による紀伊半島・相野谷川水害
│3│2015年9月 利根川水系鬼怒川の破堤
│4│2016年8月 岩手県小本川水害
│5│2018年7月 岡山県倉敷・小田川水害
│6│2019年 10 月 台風 19 号広域水害
│7│現代の治水計画における問題点
│8│ダムは水害を克服できたか?
│9│ダム計画の中止とダムの撤去工事について
第5章 究極の治水体系は400年前にある――堤防の越流のさせ方で被害は変わる
│1│信玄堤は本当に信玄が築いたのか?
│2│筑後川右支川・城原川の〝野越〟
│3│加藤清正の「轡塘」
│4│桂離宮の水害防御策
│5│信濃川左支川・渋海川(長岡市)の事例
│6│近世における利根川治水体系
第6章 今後の治水のあり方 ――越流しても破堤しにくい堤防に
│1│現代の治水問題
│2│治水問題の解決は越流しても破堤しにくい堤防にある
│3│堤防余裕高に食い込んで洪水を流す
│4│今後求められる堤防のあり方――スーパー堤防に関する補足を兼ねて
Ⅲ 新潟から考える川と自然の未来
第7章 民衆の自然観の復活に向けて――自然への感性と知性をみがく
│1│ボランティア活動の限界――NPO法人新潟水辺の会の取組みから
│2│水辺との共生を次世代に継承するためには
第8章 自然と共生する都市の復活について――新潟市の「ラムサール条約湿地都市認証」への期待
│1│都市における「自然との共生」の試み
│2│越後平野の開発の変遷
│3│越後平野の自然復元の兆し
│4│越後平野全域をラムサール条約〝湿地都市〟に――「都市の自然観」の創造に向けて
│5│「社会的共通資本」としての川・自然環境と「都市の自然観」
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