目次
生きられた障害 障害のある人が、妊娠、出生前検査、親や子どもについて、語ったこと
- 二階堂 祐子(著)
-
【序 章】この本の内容と方法
【第1章】どんな人たちに話を聞いたのか
調査方法
協力者の横顔――面会に至るまでの経緯
●エリの語り
【第2章】出生前検査について、障害のある人から話を聞くこと
調査者について
調査者の立場
協力者の態度
「模範的」に応答する
どういう意図なのかと逆に問う
応答へのとまどいと苦笑
同一視から逃れる
●メグミの語り
【第3章】自分の障害名を説明すること
障害名を説明する
医学による分類名としての「障害」
しんどくて、せつなくて、いらいらする
いるだけで大変
安心感をくれる
変わっていく
未知なもの
診断名の後ろにあるもの
●アサコの語り
【第4章】「障害」を認識したとき
親から経験を伝え聞く
もっとも古い記憶に遡る〔さかのぼる〕
語られなかった身体の違い
●ケイコの語り
【第5章】胎児をめぐるふたつの「障害」
出来事が線になる
検査対象であることを知る
検査対象だったかもしれない――自分の場合
検査対象だったかもしれない――パートナーの場合
未生〔みしょう〕の〈名としての障害〉
「一般論」との違い
類推〔るいすい〕への疑念
自己投影を禁欲する
興味がない
〈生きられた障害〉の文脈
●ヒロトの語り
【第6章】「障害」という言葉
「障害」とインペアメント
〈生きられた障害〉と〈名としての障害〉
他者を抱え込む〈生きられた障害〉
出生前に見つかった〈名としての障害〉
●ヒサコの語り
【第7章】「中絶」や「検査」を勧められた経験
産む/産まないを決める
妊娠するかもしれない身体
出生前検査を受ける/受けない
出生前検査の説明を受ける
〈私〉と胎児が否定される
●タクヤの語り
【補 章】1970年代、青い芝の会による要求
【第8章】2010年代の声、過去からの声
経験の軌跡〔きせき〕を遡行〔そこう〕する
ふたつの「障害」
1970年代から2010年代へ
「認めよ!」から「興味ない」へ
「当事者」とは誰か?
●トオルの語り
あとがき
文献一覧
付属資料1~4
索 引
障害者福祉 ランキング
障害者福祉のランキングをご紹介します障害者福祉 ランキング一覧を見る