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トヨタの強さ、秘密が分かる
2016/11/29 16:23
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投稿者:ホント? - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書にもあるように、私自身も世間で言われるような看板方式、ジャスト・イン・タイムといった生産方法に強さがあると思っていました。本書を読んで、もっと本質的な企画、開発、人材育成にあることがよくわかりました。製造業のみならず、他の業種にも有益な本です。
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トヨタの秘密はProduction Design
2016/07/01 14:43
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投稿者:デラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
トヨタの強さはProduction systemではなく、Production Designに有り、との著者の指摘には納得です。売れない商品をいかに効率的に作ろうとしても儲からない、というのはその通り。擦り合わせだの暗黙知だのと言っているが、トヨタの本質は分かっていないとして、経営学の先生方をバッサリと切り捨てています。著者の言う通り一人の人間が製品の志向、開発、生産、マーケティングに責任を持つトヨタの主査制度が強さの秘密であるとして、その主査を育てる人事制度や組織を作り上げることは一朝一夕では難しいでしょうね。その意味では、TPSの方がマネしやすいので、そこに焦点が当たり易いと言えるのでしょう。組織運営の参考になるのは、人(上司?)ではなく仕事(取り組み?)に焦点を当てろ、という点ですね。でも、現実は、言うは易く行う難し。
紙の本
トヨタの裏側
2016/03/26 14:54
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投稿者:受験のプロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり世界に信用のあるトヨタはその社員の意識からして他企業の社員と比べてまったく違う。そのことを強く感じる一冊だった。
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トヨタが利益を上げているのは、トヨタ生産方式ではなく、その製品開発・設計のやり方によるものなのだ、ということはよく理解できた。それが主査制度を中心とする人材の選抜と評価の仕組み、タレントを大事にする文化によるものだというのもわかった。が、それだけでは、そのやり方が常にうまくいく理由、うまくその制度を維持できるプロセスとはどんなものなのか、そしてその勝率が高い(コンスタントに利益を上げ続けられる)理由がいまひとつわからない気がした。
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トヨタのTPD+TPSを逆輸入のリーン開発、カンバンなどから学ぶのではなく直接エッセンスを知ることができる本だった。国内だしオリジナルなのでもっと深く仕組みを学んでみたい。
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なぜ豊田章男社長がレーシングカーまで操るのか、その意味がストンと腑に落ちた著書だった。売れるものを作らないことは犯罪である。トヨタに当たり前に流れている思想こそ、日本中の企業が忘れてしまっている価値観なのではなかろうか。この本を読みことで図らずもその処方箋の一端を垣間見ることが出来た。儲かりまっかボチボチでんな、ではダメなのだ。仕事は徹底的に儲ける。それをやるためにアタマを使って考える。そしていろいろな人々の英知を結集する。ここからしか新しい価値は想像できない。タイトルはトヨタの強さの秘密なのだが、実際は日本企業がダメな理由と強くする術がここに明文化されている。是非とも新社会人にこそ読んで欲しいものだ。
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現在トヨタがグローバルに成果を上げることができている要因。その源泉はTPS(トヨタ生産方式)にはなくトヨタ流の製品開発TPDにある。
グローバルで勝負する企業においてはもはやTPSは取り入れて当たり前、スタートラインなのだという。
利益を上げるための主戦場は人間の頭脳を使う製品開発の現場にあり、いかに質の良い設計情報をアウトプットするか、そのアウトプットを紡ぎだすタレントをマネジメントしてゆくかが鍵なのだと。
欧米企業はそのトヨタ流プロセスを取り入れるべく必死に研究・勉強している。翻ってトヨタの本拠である日本では欧米で研究された(間違いも少なからず含む)成果を逆輸入するおかしな構造になっていると言う事だそうだ。
業種に関わらず一読の価値ありと考える。
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日本ではトヨタについて、生産工程だけが着目されているというのは、言われてみればその通り。企画設計工程は、外国では注目されているという。
トヨタの思想はよくわかったし、大衆向け製品の開発の王道だと思う。市場をみつけるところから始めるのは、さらに大変だと思わされた。
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★いくらトヨタ生産方式が優れていても、売れる車を設計できなければ意味がない。現代において価値があるのは、設計情報・プロセスノウハウ・人間の頭脳である。それはその通りだと思う。ではどうしたらよいのか。どのように才能ある人を見出し育てるのか。それが知りたかった。
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トヨタというとトヨタ生産方式が有名だが、この本はトヨタの製品開発に焦点を当てた本
正直文章はわかりずらい
以下キーワード
・1製品に1主査を置く主査制度
・設計者は①商品の価値②利益③実現手段に責任を持つ
・TQM 「どうすると失敗するか」という情報を残す
・ものつくりは人つくり
・3つの情報資産①設計情報②全ビジネスプロセス③人材の頭脳
・3つの情報資産について、うまくいっている状態を管理する
・なんでも文書化し、文書はつくりかえられ続ける
・自社ができることは外に出す、自社でできないことは中でチャレンジ
・うまくいった事例はすぐにヨコテンする
・結局最後は人(タレント)
結論はちょっとがっくり来るが同著者の「タレントの時代」を読みたくなった
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トヨタの生産方式にふさわしい商品サービスがなければ、トヨタの生産方式を導入する意味は全くない、という内容の本。
生産方式は現場の努力でつくれるけど、製品開発システムは現場の努力では作れない。
最近、日本のマネジメントをけちょんけちょんにした本ばっか読んでるが、この辺りってどれくらい考えかたが浸透してるのかな?
もしかして、これも現場が…な感じ?
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トヨタの強さの秘密
単刀直入に言えば、トヨタの強さの秘密というのは「売れるものを売れるだけ作る」というリーンと言われる概念を世界で早くから取り入れたことである。事実多くのシリコンバレーの企業がそのやり方を学び、実践している。テスラモーターズは現に、デザインを先に作り、どれくらい売れるかを先に知ったうえで、作り始めるというやり方を取っている。以前東洋経済で読んだアマゾンに関しては、もはや売ってからお金が入るまでの時間がマイナス、つまりまず金を貰い、商品を渡すという究極的なシステムを作り上げている。そのはしりが、トヨタだというのである。トヨタといえばトヨタ生産方式であるが、筆者はそこではなく、トヨタの「売れるものを売れるだけ作る」という設計情報づくりの高度さを指摘している。実際、モノづくりを考える上で、製作過程の無駄を省くことも重要であるが、より大きな無駄として潜在的にある「作っても売れない」というリスクをいかにして設計情報の段階でなくすかということが最も大きい。もちろん、こんなことは当たり前で、トヨタがなぜそのようなリーンを出来るのかということにトヨタのすごさがある。主査制度というものがその秘密で、トヨタでは車がどのくらい売れるかというところまですべてを網羅的に考える主査という役職がある。製品の社長といわれる主査が全権をもって製品に責任を持ち、全てを考え、作るというシステムがトヨタには永らくあり、主査をコンスタントに生み出す人材マネジメント術がそこにはある。しかし、肝心の人材マネジメント術は筆者も分かっておらず、本書には書いていない。
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「タレント」の時代の続編とみた。基本的な内容は変わらない。
ポイント
・設計情報が重要
・トヨタの強みはTPD(開発)とTPS(生産)だが、今の強みはTPD
・TPSは国内外問わず、とっくにどこの企業も真似してやっている
・リーンスタートやアジャイルの考え方もすべてTPDが源流
・中途半端な理解の学者や経済人が伝えたTPDがリーンスタート等の考え方につながっている
・アメリカ流のリーンスタートは中途半端、GEのファストワークも同じ
・トヨタでは主査がタレントであり、主査制度によりTPDを支えている
・主査が不要と思う基礎研究は売れる商品につながらないのでやる必要がない
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トヨタの強さの本質を見事に突いているなと感心しました。
著書でご指摘の通り、世間で有名になっている「トヨタ生産方式(TPS)」ではなく、製品開発(TDS)を中心とした、売れて利益の出せる製品開発の仕組みだと思います。
マネジメントの仕組みとしては、製品開発の司令塔である主査制度で、マトリクス的な組織構成を実現しており、製品軸と機能軸を合理的に運用している。
まさに他社には容易に真似できない仕掛けが、世界一企業へ昇華したといっても過言ではないでしょう。
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トヨタ生産方式+トヨタ流製品開発のセットで概要がつかめる本。
リーンやアジャイルがトヨタの逆輸入という話は初耳。いまさらながらトヨタと学ばねば!と思った。
著者の主張にキレがあって、そこまで言い切るかという内容もあり、印象強い。
トヨタの開発は、機能別組織であり主査制度(プロマネ)が横串を刺して、全体として機能している。それを支えているのは、①十分な権限付与 ②重量級のタレント性、である。つまるところ、”人の問題”であり、ここに大企業も中小企業もない。
当たり前の帰結だけど、人を育てる仕組みがあるかが長期的強みに左右する。中期的強みは、情報資産の蓄積。
逆説的には、トヨタは、タレントを生かせる制度を導入しているとも言える。ティール組織はフラットな組織で多くの「個を生かす」ことを特性としているが、トヨタは階層組織で「優秀な個を活かす」体制を構築しているという対比はなんか面白い。
また、トヨタは、情報資産を蓄積する仕組みを日々の業務の中にうまく作っているようだ。蓄積のための蓄積はやる側のモチベーションも持たないから、コストを下げるか、報酬を増やすか、それに特化した管理組織が必要と思う。
トヨタの組織や制度は大変参考になる。特に、中長期的に人材開発・組織開発が大いに貢献できる可能性があるとわかったので、もう少し詳しい書籍も手に取ってみたい。