(概要)
昨今のAI技術は株式や医療といった分野にも進出してきており,処理能力を活かした診断や検出だけでなく対話や技術開発でも実績を出し始めています。本書では,AIが医療分野でどういった役割を担うのかを「検査」「診察」「手術」「薬」「介護」などの7テーマに分け,それぞれイラスト付きでわかりやすくまとめて解説しています。
(こんな方におすすめ)
・健康に気を使いはじめた社会人,医療分野に進出したい企業のビジネスパーソン
(目次)
Chapter.1 どこまでできる? AI×医療の基礎知識
001 世界で高まる「健康」への意識とその課題002 医療を進化させるカギ「AI」003 医療にAIを導入するメリット004 医療の現場で活躍できるAIとは005 「機械学習」で成長し続ける診断能力006 日々の生活もAIで快適かつ健康に007 ここまで進んだ! 海外AI医療最新事情008 世界に対して出遅れる日本009 政府が主導する「AI病院」計画とはColumn 少子高齢化でAI医療が必要になる理由とはChapter.2 通院せずに病気がわかる AI×検査の最前線
010 AIで検査がスムーズに進む!011 広まるウェアラブル機器での健康管理012 睡眠状態から健康リスクを管理する013 もう苦しくない! 飲む内視鏡014 メンタルの不調もAIで検出できる015 AIによる遺伝子検査で「将来かかる病気」がわかる?016 通信から充電まで 無線で医療はここまで進化する017 AIと「埋め込み型センサー」で24時間のヘルスケアができる!018 「見えない初期症状」をAIが検出 発症前に病気がわかる!Column ビッグデータを分析し医師を支える「データサイエンティスト」Chapter.3 最適な治療ができる AI×診察の最前線
019 AIですばやく正確な診断ができる!020 AIによる診断のしくみ021 医師を圧倒したAIの診断022 AIが見抜いた真の病名023 AIで診察結果を多角的に分析し,予測まで行う024 「リアルタイム内視鏡」で診察しながらがんを見つける025 AIは「参考」 最後は医師が判断する026 待ち時間が激減! AIによる問診とは027 「在宅医療」の実現で通院も入院も不要になる!Column 日本医師会が重視する,AIの「ホワイトボックス」化Chapter.4 最新メカニクスとの融合 AI×手術の最前線
028 AIで医師の技術・地域格差はなくなる!029 より正確な動作が可能に 手術用ロボットの導入030 傷はたったの数センチ 驚異の低侵襲手術031 ロボットの遠隔操作で名医の手術が身近に032 AIとロボットによる「完全自動手術」実現のために033 AIを活用したロボット手術でなければできないことは?034 AIの高精度な予測で手術後も安心035 急患の搬送から手術までのプロセスが変わる!Column 日本の切り札になるか,世界屈指の内視鏡技術Chapter.5 こんなところでもAIが活躍 AI×薬の最前線
036 AIの活用で新薬開発のコストが下がる!037 Amazonが薬品販売事業に進出038 錠剤にチップが埋め込まれた「デジタル薬」とは039 AIが調合する「あなた専用サプリメント」で健康に040 「不治の病」がなくなる? 難病に効く薬をAIで開発する041 AIによる治験改革,シミュレーションと自動化ですばやく承認!042 遺伝子データを解析し,疾患に最適な治療薬を見つけるColumn 創薬コストの問題は,まだ完全に解決していないChapter.6 負担軽減もAIにお任せ AI×介護の最前線
043 周囲の負担も本人の負担もAIで軽減できる!044 介護の現場で進むロボティクス支援045 「排泄予測デバイス」でトイレのタイミングがわかる046 コミュニケーションロボットとの対話で患者を見守る047 「IoTベッド」が離床を検知,不慮の事故を防ぐ048 「顔認識」するAIで施設外の徘徊を防止する049 患者を癒す「ペットロボット」とは050 AIのサポートで「自立支援型」の介護を実現Column AIやロボットの導入につながる施策と介護報酬改定Chapter.7 実現に向けて越えるべき壁とは AI×医療の課題
051 「がん検査」のAIは「かぜ」を理解できる?052 AIは「治療のためなら患者を殺す」?053 未知の新疾病や珍しい疾患をAIは見抜けるの?054 AIによる誤診の責任はどこにある?055 患者の医療データは最重要秘密 個人情報は守られる?056 ブラックボックス化されたその思考 AIと倫理問題057 法曹界では人種差別も AIの「偏見」はなくせる?058 AI医療機器のコストは減らせる?059 人間には何ができるのか AIと人間のかかわり