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コラム

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ) 2018年10月号

今月の特集は
『生きづらさを見つめる』
『柄谷行人書店』

丸善ジュンク堂のPR誌 書標(ほんのしるべ)。今月の特集ページを一部ご紹介致します。
気になった書籍はネットストアでご注文も可能です。
(※品切れ・絶版の書籍が掲載されている場合もございます。)

すべての内容を、WEB上でお読み頂けます。





今月の特集(一部抜粋)



『生きづらさを見つめる』
 朝、通勤電車で、昼間、会社で、夜、家で、もしくは学校でも習い事でもジムでも買い物先でも、ときには自分ひとりでいるときだって、なんだかつらい気持ちを感じること、ありませんか? もっと自分一人の「生きづらさ」を深めたいし、それだけでも精一杯だけれど、他の人の「生きづらさ」も知ってみたい。あなたの隣には、目には違いがわからなくても、つらい気持ちを抱えている人がいるかもしれない。そんなあなたと私と、誰かの「生きづらさを見つめる」のが、今月の月替り連続フェア「愛書家の楽園」のテーマです。
 なんだか人と違う気がする
 なんとなく周囲の人との関係がうまくいかない気がする。どうしてか知らないけれど、こだわりが強い――そんな特徴を持っている人の中では「発達障害」と診断される人も増えています。
 ジュリー・ダシェ原作、マドモワゼル・カロリーヌ作画、原正人訳『見えない違い――私はアスペルガー』(花伝社・二 二〇〇円)は、同僚やボーイフレンドとなんだかうまくいかないと戸惑い続け、二十七歳でアスペルガー(発達障害の一種)と診断された原作者の体験をもとにしたフランスのコミック。主人公が苦しむ「知覚過敏」が視覚化され、読む側へも伝わります。
 そんな、とても敏感な人たち(HSP)について分析したのが、ベストセラーにもなったイルセ・サン著、枇谷玲子訳『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン・一五〇 〇円)。音・におい・相手の表情について〝気になって仕方ない〟状態になってしまうあなたへ。チェックリストなども収録され、それが改善すべき弱点ではなく、「能力」であることを教えてくれる、元気の出る本です!
見た目が、ちがう
 ここだけの話ですが、私、足の小指の爪がすごく小さいんです。それだけでもサンダルを履いているときには気になってしまう。では一体、見た目によって「違う」とされてしまう人たちはどんなことを感じているんでしょうか。知りたい。
 水野敬也『顔ニモマケズ――どんな「見た目」でも幸せになれることを証明した9人の物語』(文響社・一四五〇円)は、見た目に傷やアザなどの症状を持つ「見た目問題」当事者に、仕事や恋愛についてインタビューした一冊です。掲載されている写真には正直びっくりしてしまうこともあるけれど、自分と変わらない、むしろよっぽど真剣に人生へ向き合い楽しんでいる方々の言葉に、とても元気づけられます。
 ベストセラーになって、映画化もされたR・J・パラシオ著、中井はるの訳『ワンダー Wonder』(ほるぷ出版・一五〇 〇円)も、児童書と侮ることなかれ。正直なゆえに、ときには残酷な子どもの世界で、生まれつき見た目が他の人と違う主人公が、家族や友人を愛し愛され成長し、周囲の人々をも成長させていく様子が素晴らしく描かれています。大人にこそ内容が響くはず!
 さらに、生まれつき肌や髪などの色素が少ない「アルビノ」である著者による、矢吹康夫『私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学』(生活書院・二七〇〇円)は、十三人の当事者のライフストーリーの検討から、「誰も否定せず誰にとっても抑圧的ではないあり方」を探求した一冊。知らないことばかりでした!
言葉が、ちがう
 私が上京してきて、言葉(方言)の違いに愕然としたのも早十数年前……。話し方が違うことも、「生きづらさ」の大きな要因の一つです。
 吃音に、従来の医学的・心理的アプローチとはまったく違う視点から追った伊藤亜紗『どもる体』(医学書院・二〇〇〇円)。身体論としての吃音論を展開することで、当事者の感覚に深く寄り添っています。
 ダニエル・ヘラー=ローゼン著、関口涼子訳『エコラリアス』(みすず書房・四六〇〇円)は、失語症の分析などから言語そのものに迫っています。私たちが普段意識せずに話している「言語」が、どんなにもろい前提の上でできているのかを教えてくれる重厚な研究です。
・・・・つづく

2018/10/01 掲載

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