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あなたに合った本との出会い方を書店員が教えます

  • \丸善ジュンク堂書店員インタビュー企画/

    「あなたに合った本」と出会うコツ
  • \今月は本の購入でもれなくもらえる!/

    冬のポイントキャンペーン

文芸・小説、経済・ビジネス、暮らし・実用、児童書・絵本、コミック、 …など本には様々なジャンルがありますよね。
この記事をご覧になっているみなさまは、お好きなジャンルの本を購入する際、どのような選び方をしていますか?
今回は、honto会員1,000名を対象にした「本の選び方」に関するアンケート調査を行いました。

※アンケート対象の1,000名について
直近1年間で、ハイブリッド型総合書店hontoのグループ書店(丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店など)で15,000円以上ご購入したhonto会員

会員アンケート①:あなたがよく読む本のジャンルについて、本を購入する際に選び方で困った経験はありますか? 会員アンケート②:あなたがよく読む本のジャンルについて、購入後に内容がイメージと違って後悔したことがありますか?

アンケートの結果、購入の際に「本の選び方に困った経験がある」と回答した人が全体の55%、「本の購入後に思っていた内容と違い後悔した経験がある」と回答した人については、なんと全体の72%にものぼることが分かりました。

「本の選び方で困った経験」については、以下のような具体的な声も寄せられました。

・同じ本でも出版社が違うと具体的に何が違うのか分からないことが時にある。
・ハッピーエンドか悩む結末か、知りたい時がある。
・種類が多すぎてどれを選べばいいかわからないときがある。
・中学生の娘に読ませたい本(恋愛小説以外で)を探すのが難しいと感じる事が多々あります。

多くの方が「本の選び方」について、何らかの課題を持っていそうですね。
そこで、hontoのグループ書店である丸善ジュンク堂書店の現役書店員3名に「本の選び方・探し方」のヒントになる方法を聞いてみました。

丸善 丸の内本店 3F 児童書担当 兼森理恵さん

丸善 丸の内本店
3F 児童書担当 兼森さん

丸善 丸の内本店
〒100-8203
東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ1階~4階
営業時間
9:00~21:00

なにはともあれ、とにかく開いてみることが1番!

Q. 子供に絵本・児童書を買ってあげる際、「良い本」を選ぶコツはありますか?

ランキングとか広告を作品選びの参考にすることもあると思いますが、子供向けの本はそこでは測ることができない部分が大きいと思います。子供って本当に千差万別で、例えば生後2か月と3か月と4か月で全然違っていて、当たり前ですが同じ生後2か月だとしても、同じ子供は一人としていないですよね。なので、親が子供に絵本を買うときは、子供のことを1番分かっているご自身の”感性”とか”感覚”を信じて選んでいただくことが大切だと思います。そのために、まずは実物を手に取って開いてみることが1番です。

それと、これは色々な場所で言っているんですけど、自分にとっての“相性の良い本屋さん”を選ぶことは大切だと思います。最近はよく”棚の文脈”という言葉が聞かれますが、やはり絵本にもその言葉は当てはまります。同じ絵本でも隣通しに並んでいる本によって棚やお店の”表情”は変わってきます。なので、お客様それぞれに、「この棚が好き」とか「この本屋が好き」という感覚が絶対に在ると思っています。是非自分にとって”居心地の良い本屋“を探してみてください。

迷ったら書店員にお声掛けください

Q. 似たような本を選ぶ際のポイントはありますか?

例えば、『昆虫図鑑』や昔話の『桃太郎』などは、凄くたくさんの種類が売られているので、選ぶのがとても難しいと思います。もちろん”値段“や”本のサイズ”などはお客様自身でも違いが分かるのですが、それ以外の部分はどうしても見分けがつけ難いのではないでしょうか?なので、たくさんの種類の本があって「決められない…」「どうしよう…」などの様に不安に感じた際は、是非書店員に声を掛けてください!

具体的に言うと、例えば『昆虫図鑑』をお探しのお客様にお声掛け頂いた際は、まず「図鑑の使用目的は何ですか?」とお聞きします。メインの使用目的が「調べ学習」であれば情報量が多い図鑑を、「ビジュアルを重視したい」のであれば写真にこだわっている図鑑をお薦めする、といった形でご提案しています。

直接喋らなければお伝え出来ない事柄もお話できたら、と思っていますので、是非お気軽にお声掛けください。

今、お薦めの絵本は『Michi』

Q. 兼森さんが最近お薦めしている絵本を教えてください!

junaidaさんの『Michi』をお薦めしています。

この作品は文字が無い絵本で、作中に出てくる男の子と女の子が「どんなことを考え歩いているのか?」「なぜここを歩いているのか?」「この絵本で描かれている世界はどんなところなのか?」…など読者自身がイメージを膨らませて、限りなく自由に楽しむことができます。

みんなが1つの答えを求めたがる現代社会において、「人と違っていても良い」っていうメッセージを体現している、まさに「絵本って本来こういう物なんだな」と改めて感じることができる1冊です。

『Michi』junaida(著)

店舗お取扱い状況

丸の内本店3Fのフェア棚

※現在はフェアは終了しています。

丸善丸の内本店の児童書コーナーでは、スタッフが全ての絵本に目を通し、「子供たちに推奨できるか?」という点をチェックしたうえで、棚に並べています。書店員が”大人の代表”として、良い作品をお届けできるよう心掛けています。

是非ご来店いただき、色々な作品との出会いを楽しんでください。

丸善 丸の内本店 1F 社会書担当 藤村泉さん

丸善 丸の内本店
1F 社会書担当 藤村さん

丸善 丸の内本店
〒100-8203
東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ1階~4階
営業時間
9:00~21:00

自分の探しているテーマ(課題)の設定が良書に出会うコツ

Q. ビジネス書を選ぶ際のコツはありますか?

ビジネス書ジャンルはお客様の置かれている立場や環境によって、良いとされる本がまったく異なるジャンルです。例えばマーケティングと一口に言っても色々なテーマがあり、どのテーマを求めているかによって探すべき本は違ってきます。なので、良い本に出会うにためにはお客様ご自身の課題や用途を明確にしていただくことが一番の近道だと思います。ただし、お客様のテーマによっては書店でも分類されていないものや、色んな棚に跨っているテーマもあったりするので、探し方が難しかったり、わからない時は書店員に聞いてください。その際も出来るだけ探しているテーマに関する多くの情報を持ってきていただけると、書店員としても「こういった本はいかがですか?」と、よりお客様に合った本をお薦めできるかと思います。

書店を歩くと課題が見つかる!?

Q. 書店の棚で見るべきポイントはありますか?

求めているテーマが明確なお客様は、それに近い分類の棚を見ていただければと思います。ただ、そうは言っても書店に来ていただいているお客様全員が自身の課題解決を目的にしているわけではないと思います。そんな時はビジネス書コーナーの平台やランキング棚を見て回っていただけると、その時の潜在的な課題感や目的に出会えるかもしれませんね。

自分に合うかどうかは、「目次」で見極める

Q. 立ち読みする際に見るべきポイントはありますか?

選んだ本が自分に合っているかどうかは、目次の筋立てを読んでいただけると良いと思います。目次を見て気になる章があれば、その章の本文を読んでみる。そこの内容や表現が求めている形で書かれていれば、自分のテーマに合う本かもしれません。

お客様の課題感やお仕事の内容は千差万別なので、それに合う本も千差万別だと思います。例えば、ビジネスの名著と言われている本が、その人に合うかどうかは目的や職種によってまったく変わってきます。書店員はお探しの本のキーワードを頂ければ、広く紹介できますので、是非お声掛けください。

ジュンク堂書店 吉祥寺店 文芸担当 田村知世さん

ジュンク堂書店 吉祥寺店
文芸担当 田村さん

ジュンク堂書店 吉祥寺店
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5
コピス吉祥寺B館6階~7階
営業時間
10:00~21:00

好みの文学賞やブックガイドの活用がおすすめ

Q. 売れ筋ランキングや広告では見つからない「良い作品」と出会うコツはありますか?

やはり、店内の手書きPOPで推している作品は担当者自身が読んで「面白い!」と感じた本であり、たくさんの人に読んでもらい「売れ筋ランキングに入ってほしいな」という思いもこもっています。「何か面白そうな本はないかな?」という方は、まずは手書きPOPが付いてる作品や棚から見ることをお薦めします。

自分の中で好みの”文学賞“を決めておくこともお薦めです。 例えば、芥川賞を受賞した純文学作品が好みであれば、”芥川賞の受賞作家”を入り口に本を探していくことが出来ます。私は三島由紀夫賞やメフィスト賞に好みの作品が多いので、まずその賞の受賞作品を読んでみて、良いと思ったら同じ作家の他の作品も読んでみます。次いで、その作家さんが帯を書いている作品を手に取り、さらには”あとがき”を書いている作家さんの作品を買ってみたりもします。そのような感じで作品がどんどん繋がっていきます。この流れを繰り返しているうちに、本の“帯”の文言や”表紙”の雰囲気だったりが自分に合うかどうかが分かってくると思います。読めば読むほど良い作品に出会える可能性は高まると感じています。

あとは好きな作家さんが書いている「ブックガイド」も参考にしたり、最近はTwitterをやられている作家さんも多いのでSNSからの情報も本選びに活用することができると思います。

立ち読みは作品の”書き出し“と”中間“を読む

Q. 「ほしい本が2冊あるけど、今日は1冊しか買えない…」そのような時はどのように選びますか?

私は買う本に迷った時、作品の書き出し部分と中間部分を立ち読みします。本は小説に限らず、言葉の使い方や、文章の表現方法などによって、自分に合う本とそうでないものがあると思います。

例えば、実際に私も経験があるのですが、忙しくてあまり読書の時間を取れない時に、今の自分に合わない作品にあたってしまうと、読むこと自体を止めてしまうケースもありますよね。なので、本の書き出し部分と中間部分を立ち読みして、表現やテンポが自分に合っているのかどうかを確認することが、本選びに迷った時の判断材料の1つになると思います。

是非、自分に合う行間を探してみてください。

迷ったら書店員に聞いてみる!

Q. どうしても迷って決められない時はどうしたら良いですか?

お店でお声がけ頂ければ、ご提案させていただきます。

その際に、「普段何を読みますか?明るい作品が良いですか?ミステリー小説が良いですか?…」などをご質問させて頂いています。「作品中で人が死なない方が良いですか?」など具体的なことを聞く場合もあります。

また、「娘が読むライトな小説で何か良い作品はありますか?」と聞かれるお父さんや「母を元気付けたいので、シルバーエッセイの人気作品を教えてほしい」という娘さんなど、プレゼント用に本を探しに来られるお客様もいらっしゃいますので、迷った際は、お気軽にお声がけ頂ければと思います。

ジュンク堂書店吉祥寺店・文芸担当 田村さんお薦め作品

『そして、バトンは渡された』
瀬尾まいこ(著)

家族小説は重い作品が多いのですが、この作品は優しくて温かな気持ちになれる本です。

店舗お取扱い状況

『TIMELESS』
朝吹真理子(著)

朝吹先生の文章はとても丁寧で、そよぐ葉っぱも頭の中に描けるのではないかというくらい、本当に文章が綺麗です。

店舗お取扱い状況

会員アンケートの詳細結果

アンケート回答者属性
会員アンケート①(ジャンル別):あなたがよく読む本のジャンルについて、本を購入する際に選び方で困った経験はありますか?
会員アンケート②(ジャンル別):あなたがよく読む本のジャンルについて、購入後に内容がイメージと違って後悔したことがありますか?

調査概要

調査タイトル:
書籍購入に関する調査
調査期間:
2018年12月5日~12月10日
調査方法:
honto会員向けメールアンケート
調査対象:
直近1年間で、hontoのグループ書店(丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店など)で15,000円以上ご購入した会員
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