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  4. 20代~50代に聞いた!働く女性の漫画事情 ~意外!? 納得!? 働く女性が「心の支え」にしている漫画No.1は!~

働く女性の漫画事情

疲れたときや気分転換をしたいときに、つい手に取ってしまうものの一つに漫画があります。あるいは、就寝前に必ず漫画を読むのが習慣になっているという人もいるでしょう。それは働く女性も同じ。恋愛漫画だけでなく、ヒューマンドラマからギャグ漫画まで、幅広いジャンルの漫画を読み、ストレス解消に役立てたり、落ち込んだ気分を奮い立たせたり、生き方のヒントを得たりしているようです。
今回は、20~50代の働く女性400名(各年代100名)を対象に、好きな漫画や影響を受けた漫画に関するアンケート調査を実施。一般職、中間管理職(主任、課長、係長)、幹部・経営層(部長職以上)に分けてみると、働く女性ならではの興味深い結果が明らかになりました。

※調査対象の400名について
漫画アプリやスマートフォンで読む作品も含めて年1冊以上の漫画を読み、なおかつ過去に3作品以上の漫画を読んだことがある人に伺っています。

Q1のアンケート回答図

女性の年収は、全体を見ると300万円未満の人が約半数です。また、300万円以上500万円未満の人が36%なので、年収500万円未満の層が85%を占めることになります。
役職が上がると年収もアップし、中間管理職層では500万円以上の人が50%います。年収で1000万円を超えるのは男性でもなかなか難しいことですが※、幹部・経営層の女性のうち約3割が年収1000万円以上と答えています。

※参考:厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概要」より「賃金の分布」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/dl/07.pdf

Q2のアンケート回答図

アンケートの結果、漫画を読む頻度が最も高いのは幹部・経営層で、29%の人が「毎日読む」と回答しています。「2~3日に1回」と答えた人も、経営・管理層は29%です。
忙しい日々の中でも、リフレッシュなどのために漫画を読んでいるのでしょう。
なお、全体のボリュームゾーンは、「月1回」と答えた人が31%いました。

Q3のアンケート回答図

全体の回答を見てみると、1日に漫画を読む時間は30分未満の人と1時間未満の人がそれぞれ40%で、合わせて80%となっています。
役職別に見てみても、30分未満と回答した人が多くを占めます。
幹部・経営層では、1時間以上2時間未満の人が57%となっており、忙しい毎日でも工夫して時間を創出していることがうかがえます。

Q4のアンケート回答図

漫画のジャンルを2つに大別して質問したところ、全体で約70%の人が、よく読むのは「女性向けの漫画」と答えています。
役職別で見ると、一般職と中間管理職は全体の傾向と同様、70%近くの人が「女性向けの漫画」を好むのに対し、幹部・経営層では57%の人が「男性向けの漫画」を選択しています。

Q5のアンケート回答図

全体的な傾向としては「恋愛」が多く、一般職と中間管理職ではそこに「ファンタジー」や「ヒューマンドラマ」が続きます。
一方、幹部・経営層には「ファンタジー」を読む人がおらず 、「恋愛」の次に「ヒューマンドラマ」「仕事・職業」といったジャンルの漫画が好まれていることがわかりました。
女性の社会進出と活躍に伴い、役職の違いが読む漫画のジャンルにも影響を与えているようです。

Q6のアンケート回答図

どの役職でも、30%前後の人が漫画を読む理由に「暇つぶし」を選んでいて、そこに「気軽に読めるから」「仕事のストレス発散」といった理由が続きます。
幹部・経営層では「心の支えになるから」を理由に選んだ人が21%おり、中間管理職層と一般職で同様の選択肢を選んだ人の約2倍となっています。仕事で疲れた心を癒すのに、漫画を利用していると言えそうです。

Q7の見出し

1位に輝いたのは『週刊少年ジャンプ』で連載中の『ONE PIECE』で、2位が連載終了後も根強い人気を誇る『SLAM DUNK』です。働く女性は、どんなところに惹かれるのでしょうか。

1位「ONE PIECE」

20代から50代まで年代を問わず幅広く支持を集めた『ONE PIECE』。海賊王を目指す主人公のルフィと仲間たちが力を合わせて目標に向かう姿から、勇気やエネルギーをもらえるようです。

2位「SLAM DUNK」

回答者の年齢層はやや高めで、主人公の桜木花道が所属するバスケットボール部の監督・安西先生の名言に励まされるという声が多数上がりました。諦めないことの大切さを教わった人が多くいるようです。

3位「働きマン」

「仕事・職業」ジャンルで名前が挙がりやすい名作が3位にランクイン。週刊誌の編集部に勤める松方弘子を軸に展開する物語は、女性が主人公ということもあり、自分自身の姿を重ね合わせやすいようです。

4位「島耕作シリーズ」

シリーズを追うごとに出世するというリアル感があるほか、会社組織を客観的に見るツールとしても受け入れられているようです。

5位「宇宙兄弟」

宇宙開発の現場を舞台に描かれる日常のリアリティが、40代、50代の働く女性の心をとらえているようです。

  • 原泰久
  • 集英社

「下の者たちをどうやって引っ張っていくか学べる」(愛知県在住39歳/一般職)

  • 鈴ノ木ユウ
  • 講談社

「命の大切さを感じて頑張れる」(島根県在住29歳/一般職)

  • 椎名軽穂
  • 集英社

「人間関係でイライラしているときに、思い出してほっこりとした穏やかな気持ちになれた」(愛媛県在住41歳/一般職)

  • 作:雁屋 哲 画:花咲 アキラ
  • 小学館

「患者様との会話で食べず嫌いをなくしてもらうため」(宮城県在住54歳/中間管理職)

女性向け漫画で唯一上位にランクインしたのが、2018年3月に発売された第30巻で完結した『君に届け』です。高校生の恋愛模様を描いた少女漫画の金字塔とも言える作品が、働く女性たちの心の支えとなっているようです。20代を中心に「心がきれいになる」「癒された」といった意見がありました。

Q8の見出し

漫画の登場人物にスポットを当てた回答結果は次の通りです。人気を集めたのは、『ONE PIECE』のルフィでしたが、2位には「仕事・職業」ジャンルから松方弘子と島耕作がランクインしています。

1位「ONE PIECE」

仲間を思う気持ち、自分を信じる気持ちを体現するルフィは、仕事にも人生にも通じる生き方を教えてくれるようです。

2位「働きマン」

3位「島耕作シリーズ」

2位にランクインしたのは『働きマン』の松方弘子と『課長島耕作』の島耕作。どちらも現実的な職場を舞台にしているため、自分の現状を投影させやすいのかもしれません。松方弘子は、働く女性のお手本としても人気です。

4位「SLAM DUNK」

バスケットボールにひたむきに打ち込む姿に元気をもらったり、物語の終盤でリハビリしながらも前向きな姿に影響を受けたりした人が多くいます。

  • 花より男子
  • 銀魂
  • 君に届け

「頭の回転の速さ、美しさ、芯の強さにあこがれる」(千葉県在住35歳/一般職)

「嫌なことがあっても、飲んで食べて、前を向いて頑張っているから!」(東京都在住26歳/一般職)

「自分らしく生きていくところがいいと思った」(山口県在住28歳/一般職)

「気持ちがいいくらいはっきりとしている。彼女の仕事と向き合う姿勢は素晴らしいと思います」(東京都在住56歳/一般職)

「飾らない等身大の自分と同じであり、卑下することなく、馬鹿なまま突っ走るところが、人生を充実させている気がするから」(宮城県在住42歳/一般職)

生きていれば日々いろいろなことがあるものです。
だからこそ、漫画の中のキャラクターが困難に立ち向かったり、自分の気持ちに正直に生きていたりする姿に、自身を重ね合わせ、励まされるのかもしれません。

Q9のアンケート回答図

漫画を読む働く女性たちが、オフィスラブに興味があるのかを聞いてみました。
一般職と中間管理職では「オフィスラブに特にあこがれはない」と答えた人が33%と41%います。しかし、裏を返せば、半数以上の人がなんとなくあこがれのシチュエーションを持っているということです。一般職は「上司との恋」が、中間管理職は「同僚との恋」が最も回答数の多い項目となっています。
また、幹部・経営層の5人に1人(20%)は、「禁断の恋(不倫など)」をあこがれのシチュエーションとして挙げています。これは一般社員(3%)の約7倍、中間管理職(5%)の4倍高い数値です。
さらに、Q3で回答した「漫画を読むのに使う時間」が短い人たちほど、「オフィスラブに特にあこがれはない」と答える割合が高くなっていることもわかりました。

まとめ

働く女性が漫画を読む理由は「暇つぶし」や「気軽に読めるから」という結果でしたが、ただ読んで終わりというわけではないようです。
Q7、Q8の回答からわかるように、チームワークの大切さや諦めない気持ちなど、ポジティブなメッセージを受け止めて仕事に役立てている人がいることがわかりました。あえて「何かを得よう!」と意気込んで読まずとも、ふと手にして得るものがあるのでしょう。
働く女性は漫画からも仕事術や生き方を学んでいる!と言えそうです。

調査概要

調査タイトル:
ライフスタイルに関するアンケート
調査期間:
2018年1月15日~1月16日
調査方法:
インターネットリサーチ
調査対象:
全国20代~50代の女性
アンケート協力:
アイブリッジ株式会社