心がほんわか癒される、主人公と猫のハートウォーミング・コミック

主人公の十兵衛はネズミ除けの絵を描く猫絵師。猫に育てられた孤児であり、猫と意思疎通することができます。そんな十兵衛は猫が集まる「猫丁長屋」に暮らし、元仙人の猫又・ニタと同居中。ニタに助けられ、導かれながら絵師として成長していく十兵衛と、江戸の町に暮らす猫と人々の交流をやさしく描き出した物語です。

剣の達人で道場の師範でもある主人公の東伍郎。強く無骨な剣豪と世間から思われている東伍郎が、家では愛猫・まろすけにメロメロで・・・というギャップをおもしろおかしく描き出しています。まろすけの、もふもふした姿とのほほんとした雰囲気が悶絶するほどにかわいく、東伍郎でなくてもハートを射抜かれてしまうこと必至です。

人間の言葉をしゃべる猫・オードリーと、飼い主・頼ちゃんとの生活を軸に、頼ちゃんが営む江ノ島の食堂で起こる小さな出来事が描かれたコミックです。江ノ島に住む人々の様子や幽霊・神様といった不思議な存在も登場し、オードリーの視点から、穏やかでファンタジックな世界が楽しめます。

坂だらけの港町を舞台に、「魔女」と呼ばれる女の子と猫たちとの交流をやさしく描いています。丁寧に描き込まれた町の風景に表情豊かな猫たちの姿が溶けこみ、ゆるやかで独特な世界観を生み出しています。港町でふらりと生きている猫たちの自由気ままな姿が魅力的です。猫と少女との、ちょっと切なく、心温まるストーリーです。

小さい頃から妖怪が見える主人公・夏目が、母の友人だった妖怪たちと出会うことから物語ははじまります。夏目の相棒猫・ニャンコ先生がふてぶてしくもかわいく、クセになる魅力を持っています。時にシリアスなストーリーですが、夏目とニャンコ先生の掛け合いが絶妙でクスリと笑え、読後はやさしい気分になれるコミックです。