国書刊行会40周年特集

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青い行灯に灯心を百本入れ、怪談が１話終わるごとに灯心を１本１本消してゆく。怪談が100話に至り、火が全て消えたとき……。怪談集「諸国百物語」「御伽百物語」「太平百物語」を収録。

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東国に壮麗な内裏を構えた将門、呼応して西国にたつ純友。俵藤太、源頼光の鬼魅退治伝説。道真の御霊――平安後期に起きた王権をおびやかす騒乱、天変地妖と清和源氏７代の武勇を語る一大通俗軍記。

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東国に壮麗な内裏を構えた将門、呼応して西国にたつ純友。俵藤太、源頼光の鬼魅退治伝説。道真の御霊――平安後期に起きた王権をおびやかす騒乱、天変地妖と清和源氏７代の武勇を語る一大通俗軍記。

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長屋王、藤原広嗣の叛乱、東国平定の英雄坂上田村麻呂、中将姫や浦嶋の伝説、「伊勢」の業平・「源氏」の光――和漢の説話・伝説を数多く引きながら、「前太平記」以前の世界を絢爛たる錦絵の如く描く通俗史書。

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西鶴をはじめ当代上方出版界に穿った批評を加えつつ、都の錦自らを絶賛するなど灰汁の強い浮世草子作者都の錦の著作集。「元禄曽我物語」「元禄大平記」「沖津白波」「当世智恵鑑」を収録。

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『近世畸人伝』の作者として高名な伴蒿蹊は、「和文」を唱導し、実践、指導に一生を賭した人でもあった。文章史の業績として評価の高い「国文世々の跡」、文章指導の様子も窺える「閑田文草」他全７篇を収録。

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奇妙な条件つきで遊女との結婚を許す金持醜女。世に心中を流行らせようと巧む世之介・椀久天狗。西鶴と並び称された江島其磧「風流曲三味線」他「女男伊勢風流」「愛敬昔色好」の八文字屋刊行の浮世草子３篇。

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極上上吉作者竹田出雲の単独第一作、中国三国時代に取材した「諸葛孔明鼎軍談」他「大内裏大友真鳥」「七小町」「三荘大夫五人嬢」「加賀国篠原合戦」を収録。人形浄瑠璃全盛を誇った竹本座初演浄瑠璃集。

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不況の豊竹座にあって蔵が建つほどの大当たりとなった、将軍職錦の旗をめぐる謀叛劇「北条時頼記」。他に「大仏殿万代石楚」「摂津国長柄人柱」「後三年奥州軍記」「忠臣金短冊」の豊竹座初演浄瑠璃５篇。

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お菊の皿数えなど皿屋敷物の代表作として多くの作品に影響を与えた「播州皿屋舗」他「那須与市西海硯」「南蛮銅後藤目貫」「和田合戦女舞鶴」「鶊山姫捨松」を収録。人形浄瑠璃全盛期の豊竹座初演の浄瑠璃集。

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驚異的な地獄耳と歯に衣着せぬ毒舌で武家や将軍家奥向の内実を暴露、遂に幕政批判の科で処刑された講釈師馬場文耕の著作集。「世間御旗本容気」「近代公実厳秘録」「当時珍説要秘録」「明君享保録」を収録。

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平賀源内はじめ江戸後期の文芸に多大な影響を与えた談義本作者佚斎樗山の著作集。「田舎荘子」「田舎荘子外篇」「雑篇田舎荘子」「再来田舎一休」「河伯井蛙文談」「六道士会録」「英雄軍談」の７篇。

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上方全盛の浄瑠璃界にあって、江戸の操座でも紀上太郎・平賀源内・烏亭焉馬らの手になる新作の浄瑠璃が出された。「志賀の敵討」「糸桜本町育」「伊達競阿国戯場」「驪山比翼塚」「加々見山旧錦絵」を収録。

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遠山景晋の北海道方面公務出張の日記「未曽有記」ほか、鋭利な観察眼で旅中の事実、見聞を記した紀行を集成。「壬申紀行」「本朝奇跡談」「未曽有記」「続未曽有記」「筑紫道草」「花見の日記」を収録。

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ありとあらゆる妖怪変化を引き連れた平将門の遺児姉弟の魔術的反乱――京伝読本の傑作「善知安方忠義伝」。善悪二様の女の亡魂が繰り広げる陰惨酸鼻極まる復讐譚「梅花氷裂」。山東京伝の華麗なる怪奇な世界。

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不死国や長足国、女人国を舞台とする遍歴諷刺奇譚「和荘兵衛」、登場人物のセリフで芸者・風流人の表向きと本心をみせる三馬一流の滑稽「人間万事虚誕計」他、「当世杜選商」「指面草」等全12篇を収録。

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当代一の文壇通にして芝居通、市井の会話描写の名手、式亭三馬。１９歳のデビュー作「天道浮世出星操」「人間一心覗替繰」を影印収録。ほかに「麻疹戯言」など全十篇。

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戦国の世を舞台に毛利元就と陶晴賢に擬せられた善悪二人の美少年の対立を描くピカレスクロマン。かの「八犬伝」と同じ時期に執筆、刊行された曲亭馬琴の代表的長篇読本。

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江戸市民の最大関心事「顔見世狂言」と番附・評判記等を基に江戸文化が爛熟を極めた文化２年を輪切りにする。「清和源氏二代将」（中村座）、「けいせい吉野鐘」（市村座）、「蝶花形恋聟源氏」（河原崎座）を収録。

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戦国の世を舞台に毛利元就と陶晴賢に擬せられた善悪二人の美少年の対立を描くピカレスクロマン。かの「八犬伝」と同じ時期に執筆、刊行された曲亭馬琴の代表的長篇読本。

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市川団十郎・中村歌右衛門などの人気役者筆を執った合巻集。もっとも蔭の作者がいたのだが、合巻の命である絵は国貞等が担当している。「扇々爰書初」「孖算女行烈」「近江源氏湖月照」を収録。

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判型の小さな読本集。名コンビ馬琴・北斎の読本初の習作「小説比翼文」ほか「本朝別女伝」「復讐鴫立沢」「復讐奇談七里浜」「高野薙髪刀」「復仇女実語教」。代表的作者の中本型読本６篇を収録。

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戯れに柱の割目にシラミを封じ込めた男、３年後に覗いてみれば…。「お茶受けひとつ申さふか」と語り始める「宿直草（御伽物語）」他、「死霊解脱物語聞書」「老媼茶話」を収録。秋成・鏡花へと連なる奇談怪異譚集。

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修魔祈怪の儀式に端を発した百物語も、時代が下るにつれ、様々な話型をとり込み、物語の一大宝庫に発展する。「今昔百物語評判」「諸国新百物語」「万世百物語」「新説百物語」「近代百物語」「教訓百物語」を収録。

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狂歌師宿屋飯盛として、国学者、読本作家として江戸後期の文壇で活躍した石川雅望の作品集。読本「飛弾匠物語」「近江県物語」「天羽衣」の他、公事宿収賄疑惑の経緯を記した随筆「とはずがたり」を収める。

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近世初頭に隆盛を極め、後世の文学に多大な影響を与えた仮名草子。浅井了意は、その最高最大の作者にして最初の流行作家である。デビュー作「堪忍記」の他、縁起物「三井寺物語」、説話集「葛城物語」を収録。

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泰平の世と称されながら、飢饉、一揆、お家騒動などが頻発した江戸時代。それらの事件に取材した元祖ルポルタージュ作品を精選。「頼朝鎌倉三代記」「農民太平記」「今川一睡記」「名物焼蛤」「貧人太平記」を収録。

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江戸後期俗文芸のほぼ全てのジャンルでその才を遺憾無く発揮した森島中良。化物絵本のパロディ「画本纂怪興」、傑作ながら未翻刻であった「凩草紙」ほか、彼の多芸多才振りを示す作品を多数収録。

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化政・天保期を代表する作家曲亭馬琴。読本作家としては高名な彼も大衆作家としては殆ど知られていない。彼が遺した数多い草双紙から「敵討雑居寝物語」他６篇を収録。大衆作家馬琴を知る貴重な作品集。

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己の不手際から北条家伝来の秘宝「身毒の鏡」「友切丸」を何者かに奪われた桜戸桂之丞。秘宝を求める旅は盗賊・許嫁入り乱れて波瀾万丈、そして意外な真実。種彦の合巻処女作「鱸庖丁青砥切味」ほか全５篇。

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育ての親の実子に家督を継がせるべく自ら勘当を受け、最愛の許嫁おくんをも捨て捨五郎は旅に出るが……人情本の嚆矢とされる「清談峯初花」他に「今様操文庫」「風俗吾妻男」を収める。

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金閣寺を舞台に、悪逆無道の松永大膳を翻弄する真柴久吉の活躍。通称「金閣寺」で親しまれている「祇園祭礼信仰記」ほか「道成寺現在蛇鱗」「久米仙人吉野桜」「摂州渡辺橋供養」「祇園女御九重錦」を収録。

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武蔵坊弁慶生涯ただ一度の女犯、そして初めて娘を目にするのは自ら手に掛ける今生の別れであった――「御所桜堀川夜討」ほか「三浦大助紅梅靮」「応神天皇八白幡」「甲賀三郎窟物語」「猿丸太夫鹿巻毫」の５篇。

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衰運期にあった人形浄瑠璃界に最後の光彩をもたらした近松半二が力量を遺憾なく発揮した後期の５篇を収録。時代物の名作「太平記忠臣講釈」ほか「蘭奢待新田系図」「姻袖鏡」「傾城阿波の鳴門」「道中亀山噺」。

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「操り段々流行して歌舞伎はなきがごとし」と言われた上方人形浄瑠璃界の黄金時代が、その頂点に達した時期の代表作「行平磯馴松」「小栗判官車街道」「男作五鴈金」「軍法富士見西行」「楠昔噺」を収録。

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謀計に斃れた新田義興の遺児徳寿丸の下に集まる忠臣たちの群れ――新田再興劇を描く代表作「絵本璧落穂」ほか「松王物語」「津摩加佐禰」を収録。化政期の読本隆盛の一翼を担った小枝繁の作品を初めて集成。

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上田秋成、建部綾足とならび「文壇の三偉人」とも称された「知識人戯作者」多田南嶺の傑作集。代表作「鎌倉諸芸袖日記」ほか「大系図蝦夷噺」「教訓私侭育」「世間母親容気」「絵本花の鏡」「半宵談」を収録。

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近世紀の最多作者十返舎一九の作品世界。黄表紙処女作「心学旹計草」、「妖怪絵本」の稀覯本「列国怪談聞書帖」、文範書のパロディ「附会案文」、影絵の絵解きという趣向の見立絵本「於都里綺」ほか全９篇。

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種々の曽我物及び周辺作品を集大成し、小野小町800年忌を当て込み当代性を盛り込む。かくして構築された「今様の心」にかなう新曽我物語「寛濶曽我物語」、ほかに「女大名丹前能」「風流今平家」を収録。

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悪たる本性の命ずるまま、行く先々に死と混乱を引き起こす末晴賢、心ざま清く、日夜文武の研鑽に怠りない大江成勝。善悪二人の美少年が繰り広げる対決を描く馬琴読本の高峰「美少年録」の改題続編。

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悪たる本性の命ずるまま、行く先々に死と混乱を引き起こす末晴賢、心ざま清く、日夜文武の研鑽に怠りない大江成勝。善悪二人の美少年が繰り広げる対決を描く馬琴読本の高峰「美少年録」の改題続編。

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四世鶴屋南北の対極で活躍した、文化年間の代表的狂言作者福森久助の、顔見世の本興行デビュー作「花三升吉野深雪」、円熟期の作品「四天王御江戸鏑」の台本２点、豊国画「役者似顔早稽古」ほかを収録。

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にわか道心を起こして出家した楽阿弥陀仏と「大坂辺のなにがしが手代」との東海道上り旅を描いた道中記「東海道名所記」、東海道の景観をパノラマ風の図巻で提示した地誌「東海道分間絵図」の２篇を収録。

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高名な口合の先生南花山人のもとで繰り広げられる洒落の応酬合戦「ちり落し」ほか。江戸文学の中でもっとも遊びと笑いの精神が横溢した庶民文芸である、噺本、茶番など全12篇を収録。

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親の敵を尋ねる美少年、妻の密通相手に殺される小平次、孝子の復讐と怨霊の祟りを描く『安積沼』。恋に狂う破戒僧清玄、怪異に魘されて離魂病を患う桜姫、美女玉琴の怨霊に翻弄される人々を描く『曙草紙』。

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化物屋敷伝承、死霊結婚の因習、地獄めぐり――民俗性の強い地方奇談集を中心に、都市部で刊行された怪異談集、弁惑物、蘇生・廻獄譚まで。数多の魅力溢れる物語を内蔵する日本各地の奇談異聞集13篇を収録。

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群雄割拠する戦国時代の九州を舞台に、謀計に斃れた豊後国臼杵城主大友宗隣の遺児として、変幻自在の妖術を操り、御家再興と九州平定を誓う、美貌の妖賊・若菜姫の活躍を壮大なスケールで描いた、全90編にも及ぶ合巻中の最大にして最高の傑作伝奇長篇。泉鏡花によって「江戸児の張と意気地」を体現した女性像が賞賛され、江戸川乱歩が原本を愛蔵していた事でも知られる、幻の幕末のベストセラー小説。原本の挿絵も全て収録。