紙の本
カーテンに囲われた部屋に咲くあだ花
2012/02/26 21:48
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
学園のアイドルだった帝門ヒカルが亡くなり、その幽霊は見た目・赤髪ヤンキー、中身はお人よしの赤城是光にとりついてしまった。だが、左乙女葵とヒカルの約束を果たすのに協力し、ヒカルと親友になった是光は、結局これからもヒカルに協力することになった。
今回、是光が引き合わされたヒカルと関係が深かった少女は、奏井夕雨。一年前に、帝門グループの中核を占める頭条家の跡取りである頭条俊吾と関わりになったばかりに、色々あってアパートの一室に引きこもってしまった少女だ。その儚げで、何色にでも染まりそうな、夕顔の様に弱そうに見えた夕雨に一目ぼれしてしまった是光は、彼女を何とか外に連れ出そうとして、拒絶されてしまう。
彼女が引きこもりになった理由を、近江ひいなや式部帆夏から情報を得つつ、何とか正解を探り出そうとする是光だったが、今回はなぜかヒカルは本物の幽霊のように、何も言わない。
またも生徒会長の斎賀朝衣の妨害を受けつつ、是光が明らかにする真相とは…。そして、夕雨と是光の関係やいかに?
ヒカルが殺されたという噂が広まり、帝門グループという中にうごめく闇の存在をほのめかしつつ、是光は学園の中にいる怨霊、差別意識に潜む人の心の闇に直面することになる。
ヒカルの代理人として行動することで、ヒカルの幽霊が見えない人々には、結果的に是光が格好良い行動を自発的に取っているようにしか見えなくなるわけで、その帰結として、是光がヒカルのあとを継ぐようなモテロードに入ることは必然と言えよう。
しかしそもそも女性を避けて生きて来た是光が、突然複数の女性にもてるようになっても、めんどくさい事態になることは必至なわけで、色々と絡まってしまった結果の次巻でどんなことになるかは若干不安。
不安と言えば次のタイトルは若紫。ヒロインが小学四年生というのは、是光に社会的地位失墜の危機が迫ってくるのかもしれない。
紙の本
新キャラ
2019/01/24 13:28
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
取り憑かれ、うっかり友達になってしまった幽霊のヒカルのため、その“心残り”を晴らす約束をした是光。ヒカルが示した次の相手は、内気な引きこもりの少女だった。夜にだけ咲く儚い花のような少女、夕雨。新キャラの頭條俊吾、ヒカルの従兄妹だかハトコだかの関係のようですが彼も絡んで物語を盛り上げていきます
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引きこもりだとか、怨霊だとかあれこれ要素がありましたが、最終的に初恋の話となりましたね。なかなかしっとりした良い展開でした。
今回は諸事情により、ヒカルの出番がほとんどなくて、文字通り影が薄くなってしまったのですが、そのかわり、準レギュラーになりそうな新キャラの登場や、ヒカルを取り巻いていた、しがらみ構造が少しづつ明らかになるなど、次巻以降への布石も多数ありました。
しかし、葵に式部に夕雨。是光の苦労と苦悩は続きそうです。
次回の相手は小学生って!?
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儚げな雰囲気を持つ引きこもり少女、夕雨が今回の中心。期待を裏切らない面白さでした。前巻の是光の立場はあくまでもヒカルの代弁者でしたが、今回は是光の意志が大いに影響します。自分の初恋よりも、夕雨の世界を広げ、背中を後押しすることを選んだ是光、かっこいいわ! そして今回の功労者の帆夏ちゃんが可愛い!……のだけれど、この先不憫な結末を迎える雰囲気が更に濃厚になっちゃって…。帆夏ちゃんの幸せを何より願ってます。それと葵ちゃんと頭条俊吾の掌編も楽しかったです。更に張られた伏線の行方を楽しみにしています。
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あまり巻数は重ねない感じなのかなと思いつつ。
今回はタイトル通り夕顔で。
ヒカルの死に対する謎は深まるばかり。
是光は''文学少女''にはいなかったタイプで、いっそ清々しくて好感がもてます。
まぁ今後の展開から行くと女難の相がちらほら。
ミステリ的な要素はあるものの、うーん。前回は他の文学作品のミスリードもあったけれど今回はそれができないですし。
というわけでミステリ度は低め。
今後ヒカルの思い人は誰だったのか等になるんでしょうね。
まあ原作通りに行けば藤壺だけど。
次は若紫のようなのでわかってきますかね。
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文学少女ではミステリが前面に出ていたのに比べ、源氏シリーズはラブコメ要素が強いように思われます。
しかしやはり天野美月は素晴らしい!揺れ動く心情、散りばめられた伏線、オマケについてきたコメディ!どれをとっても一級品です!!
そして次巻は若紫編、さらには帆夏の告白から始まる模様!目が離せません!!!
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先日"文学少女"とヒカルの合同キャンペーンの小冊子が届きました♪
やっぱり最強タッグ。
次巻 葵、夏帆と の関係も楽しみ。
頭条兄とは好みが合いそう
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待ちに待った2巻。今回は引きこもり系美少女・夕雨のお話。
今回もヒカルの約束を果たすため是光が奮闘。しかしヒカルは内容を教えてくれないばかりか全然ヒントもくれないくて・・・是光の不器用だけど突っ込んでいく姿に今回も感動させてくれる。
最初は是光に対し怖がっていた夕雨も次第に打ち解けて、最後の雨の中のシーンとか・・・ラスト切なすぎるよ(いろんな意味で)。
次第にヒカル周辺の事、とりわけ闇の部分が明るみになってきたが、その先はもっと深い闇だった。ヒカル自身の事についてはまだまだ先になりそう。
そして、一番最後に葵さん登場で次巻何かありそう。帆夏にも動きアリで・・・!?でも帆夏はこのままだと前シリーズの某K吹さんと同じ事になりそうで心配。
次のメインはロリなのか。文学少女にも無かったタイプだから超期待。
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やっぱり一番好きなラノベ作家だと改めて感じた。心理情景描写が秀逸すぎる。夕雨が是光になびくとこなど気持ちの変化早いなとか思ってましたが、成程そういうこかと最後で納得。ラストの雨中の花達の中を進みながらヒカルとの思い出や是光への思いが思考を巡り、溢れんばかりになる夕雨の描写には感動し涙腺決壊。雨と花々と是光と夕雨が織りなすスペクタクルには美しいという語彙が貧弱に思えるほど。展開も早めで、帆夏がまさかあんな行動にでるなんて、、ななせと重ねて見ていたので予想より早い展開に年末まで待てそうにありません。
切なすぎて、もどかしすぎて、綺麗すぎる。
最後のショートストーリーもほっとできて、良い後味だった。
文句なしの満開☆×5
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夕顔は源氏物語の中ですごく好きなので、夕顔のはかなげなイメージが壊されず綺麗に書かれていたことが嬉しかったです。次は若紫!楽しみです!
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ヒカルの死の謎が深まった二巻。
夕顔のように儚い少女、夕雨が部屋に引きこもってしまう気持ちに共感してしまいました。
そんな夕雨をなんとかしようとする是光が本当に一生懸命で、かわいかった。
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“葵”は是光とヒカルの友情がメインだったけど、今回は是光が一人でがんばってた感じがする。
永遠の停滞 に癒された。
“若紫”も楽しみ。
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2011 9/7読了。WonderGooで購入。
死んだプレイボーイの数々の心残りを晴らすべく見た目ヤンキーが奮闘するさまを源氏物語をモチーフに書く話・・・のはずなんだが、なんか、むしろ光源氏の手ほどきを受けながら藤原惟光が次代のプレイボーイとして身を立てていくような話になっているな?!
なにその育成ゲー。
最後は生み出された新たなる怪物、天然ハーレム属性がどうなるかを見守る物語になるのですかとー。
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夕顔ちゃんむちゃくちゃかわいかった。ヒカルとの友情は変わらず熱くて満足です。謎の部分も最後まで真相分からなくてどう決着着くのかどきどきでした。とても満足。巻末の短編もいい味出してます。本編読む前に読むとある人物の印象がすごく変わってしまうので本編読了後に読むのがおすすめです。
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今回のヒロインは両親の離婚や嫉妬によるイジメなどが原因で引きこもりになってしまった内気で儚げな感じのある少女「夕雨」
そんな彼女を放っておく事ができず、外の世界へ導くべく不器用だけど一生懸命な是光の姿が今回はとても印象に残った。(その分、ヒカルの影が今回は薄かったかもしれない)夕雨や前作のヒロインである葵、同級生の帆夏でなくても是光に好感を持ちそうな女の子って実は多いかったりするのではないだろうか。
また、その他の登場人物達のキャラクターが前作以上にはっきり表れてたんじゃないかって思う。特に一番最後のおまけ話は本編との性格的なギャップが出てて面白かった。
登場人物達の関係を含め、次の話も目の離せないものになりそうな内容だと思う。