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紙の本
後味爽やか
2010/05/03 09:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
書き下ろしが半分以上あって、短編集の雰囲気よりも本編の後日談の雰囲気が強め。事件から7年くらい後の毬谷敬一とオペラ歌手を志す高校生新田晴音のエピソードや、出会いから10年くらい経った竹田千愛と櫻井流人を、彼女の受け持ちの生徒たちを絡めて描くエピソードが、後味を爽やかなものにしている。
姫倉悠人が小学生になって流人をたしなめている様が、おもしろかわいい。
紙の本
かなりスピンオフ度の高い短編集第3弾
2010/05/04 22:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
竹田千愛ちゃんが表紙を飾る短編集第3弾だが、実際に出てくるのは竹田“先生”である。口絵や挿絵も脇役陣が幅を利かせており、内容的にもかなりスピンオフ度の高いものとなっている。なので、主要キャラを愛でる向きには物足りないかもしれないが、ストーリーは相変わらずの充実振りを見せる全10編である。
・“文学少女”と炎を上げる牛魔王(ミノタウロス)
・“文学少女”の今日のおやつ ~『好色五人女』~
・“文学少女”と恋しはじめの女給(メイド)書き下ろし
・“文学少女”の今日のおやつ ~『谷間』~
基本的には心葉と遠子先輩の日常的なやり取りを中心とした小品群。書き下ろし以外は FBOnline 掲載の Web 版が初出である。またしても登場の牛園クンには抱腹絶倒必至だが、遠子先輩にはヘンな属性が付いてしまったような気がする。心葉のノートを「拝借」するのはまだ良いとして、テストの結果がアレだからってあんまりでしょう。魚谷紗代ちゃん視点の書き下ろしも微笑ましいが、恋心の始まりが少し唐突で強引な気もする。
・傷ついた紳士(テノール)と穢れなき歌姫(ソプラノ)書き下ろし
・卵の歌姫(ディーヴァ)と彷徨える天使(エンゲル)書き下ろし
琴吹さんの親友だった水戸夕歌の「失われる前の過去」と「受け継がれる未来」と言うべき、絶望と希望が交錯する話。この2編が最もスピンしてオフしており、もう1人の歌姫などは本編に全く関係なかったりする。
・遠子おばタンの秘密(書き下ろし)
・迷える仔鹿(バンビ)と嘘つき人形(ドール)
・頑張る仔鹿(バンビ)と臆病な旅行者(ホリー)書き下ろし
・道化(ピエロ)のつぶやき(書き下ろし)
最初の1編に遠子先輩が登場するも、続く3編への序章の意味合いが強い。実質的には千愛ちゃんと流人クンの「その後」と、“バンビちゃん”こと仔鹿里佳との関わりの中に“ティファニーちゃん”こと堀井彩世が絡む話で、一応、本編の期間内ではあるが7年後の話だったりする。相変わらずの二面相振りが悲涙を誘う竹田先生だが、この理解者たる流人クンとの関係性が、2人の女子中学生に伝播していく良さがあった。千愛ちゃんの最後の心変わりにも希望を見出したい。