紙の本
表紙に騙された
2016/01/03 22:11
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この新書は、一つの問題を掘り下げら形のもので、本書もそんな類かと思って買ったものの、見事に期待外れ。森田氏の才能や人間性などには、何ら触れることなく、単なるファンレターといったレベル。「笑っていいとも」を30年続けただけでもタモリの凄さは分かるのだから、もっと「論」にしなくては。
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タモリについて語るときに樋口毅宏の語ること
そんなこの新書は「タモリ」という存在について樋口さんの記憶や資料などから「あれ?話が脇道にそれて、ああそっちから攻めて来た!」的な展開で飽きさせない。
そして「タモリ」を語る事は「たけし」を語る事であり、「さんま」を語る事になる。いわゆる三位一体ですかね、違うか。
まあBIG3というテレビにおける笑いの祝福であり同時に呪縛として未だに君臨し続ける彼らについて樋口さんは「たけし」は誰である説や「さんま」は誰である説を巧妙に語る。
『いいとも!』に起きた事件なんかとともに。
小説家としての樋口毅宏ファンである僕は期待と不安がありつつも読みながら感じたのは樋口作品においてオマージュという先達や影響を受けた人へのシンプルな尊敬と愛をぶちこんできた樋口さんのそれらがタモリさんやたけしさんにさんまさんにも注がれていて読むものはなんだか嬉しくなってしまうのだ。
『パピルス』で連載していた未だに書籍としては発売されていない『アクシデント・リポート』を連載中に読んで思ったのはこの人(樋口さん)本当にタモリさん好きなんだなって、そういうシーンがね出てくる。たぶん、同時期に執筆していたようなそんな気がする。本書の中でも書かれていたあの事故との繋がりとか。と新書面白く読んでいるのに小説が読みたくなってくる不思議遊戯。
だから、僕は楽しく読みながらも早く『アクシデント・リポート』読みたいって気持ちがしてきてって書いてたら『タモリ倶楽部』が始まっていつものオープニングの曲が流れているそんな金曜深夜もとい土曜日の午前〇時。
確かに樋口さんは金さんに依頼され『タモリ論』を書いたはずだ。それは金さんの慧眼だろう。そしてこのお二人は確実にこの新書に手応えがあったと思う。
『さらば雑司ヶ谷』でのタモリさんがオザケンについてのあの箇所の件はこの新書に確実に繋がっている。そして続編の『雑司ヶ谷R.I.P.』の文庫が今月末に発売されると考えると新書話題になって一作目も続編もきっと読むに違いないと今まで樋口作品あんまり刷ってくれなかった新潮社さんYO!と二人がサングラス越しにニヤついて乾杯しているように思えるのだw
たけしさんのところで出てくる「学ぶは真似る」という箇所。まあ、僕は自分の名前がそれなんで余計に感じるものがあるのだけど。
学びの基本は『守・破・離』の法則。守って破って離れる。最初は先生の教えを忠実に『守』ります。そこで物事の基礎を身につける。それができたら次は、基礎を『破』りつつ、そこから自分の色をつけていく。いわばアレンジ。アレンジができたら先生から『離れて』完全にオリジナル化する、それが『守・破・離』の法則。
僕らは好きな人の真似から始めるしかないのだ。
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シンプルで、愛と尊敬が見え隠れできて幸福な読書体験でした。
メルマ旬報の星座を確認できたのも嬉しかったなあ。
作者にとってはノイズでしかない感想です。すみません。
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べた褒めである。
確かに自分も大学時代、昼休みひとり部室でウキウキウォッチングしていたけれど。
タモリのすごいところは、芸人にも関わらず、あまり自分が前に出ようとしないこと。
おそらくそれが番組が長続きする理由なんだと思う。
いいともの終了が発表される前に上梓された本なので、著者の驚きはいかほどだったろう。
タモさんお疲れ様でした。
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ちょっとモヤモヤする。もちろんタモさん偉大な人だと思うし好きだけど。きっと作者はそういうところに偉大さを感じている訳ですね、的に読むのが良い気がします。
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日本芸能界が生んだ怪物、タモリを分析した本。ビートたけし、明石家さんまといった他のビッグタレントについての考察もあり、日本芸能史とその流れを体系的に理解する助けとなる一冊。
*とはいえ、あくまでひとつの見方、という読み方がベストだと思われる。
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新鮮な話、懐かしい話、一度離れて帰ってくる話。タモリ成分が物足りないと感じつつ読み進めたけれど、最後でその思いも霧消。頭に浮かんだのは「無用の用」。一見すると目立たない・役に立っていない気がするけれど、実は一番大切なもの。その意味で「タモリ=武道の達人」説に賛成。
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オトコの人(って決めつけはいけないけど)ってこういう風に好きなこと、モノ、人について語るの好きだよね〜
東京MX5時に夢中の土曜日が好きな人に勧めます。
私も、タモさん好きだけどね。
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何でも言葉で表現してしまう時代である。心の内も、自己分析も全てインタビューになってしまう時代だ。自意識を表現することが画になる時代なのだ。
そんな時代に多弁を弄する芸人でありながら謎だらけの人物。それがタモリである。
この著書は「笑っていいとも」終了発表の前にリリースされ、今でも盛んなタモリ論ブームの先駆け的作品だ。タモリを語る人が世の中に驚くほど出現している昨今だが、数多あるタモリ本の中に、タモリ本人のインタビューに成功したものは無い。この著書もタモリ自身の言葉は皆無だ。
つまりタモリは自分のことを一切語らない。タモリ本人は周囲がどれだけ騒いでも真空であり続ける。
自意識を語りまくる現代に徹底して背を向け続ける男。それがタモリだ。
「タモリ論」はそんなタモリへの愛を綴ったものだ。他者の思い入れを通して見えてくるタモリ。その思い入れが強いからこそ、本人の不在が粋に見える。
寡黙でいること。不在であること。
憧れの人には会う必要がないのかもしれない。会わなくても見える景色がある。いろんな事実の羅列を見るより、樋口さんのフィルターを通した思い入れに溢れたタモリが面白い。
憧れを抱くこと。影響を受けることは素晴らしい。そう思わせてくれる作品。
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「タモリ論」よりも樋口自身の思い出、お笑いBIG3と「笑っていいとも」の分析に多くが割かれている。面白く、読ませるが、著者も書くように本書を読んだからといってタモリ博士になれるわけではない。けだしお笑いについて語ることは難しいと思わされた。
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面白かった‼ 月並みだけど面白かった‼
私もタモリ氏が大好きだけど、他の人の評価を見るのは楽しいっす
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≪目次≫
はじめに
第1章 僕のタモリブレイク
第2章 わが追憶の「笑っていいとも!」
第3章 偉大なる〝盗人”ビートたけし
第4章 明石家さんまこそ真の「絶望大王」である
第5章 聖地巡礼
第6章 フジテレビの落日、「いいとも!」の終焉
≪内容≫
きちんとしたタモリ論を期待した向きには失望を与える書。これは著者のタモリへのリスペクトである。著者の人生の中でどれくらいタモリが、お笑いが位置付けられたかを記したもの(ただし、私は著者の小説を読んだことがない…)。
「いいとも!」を中心に、タモリとBIG3のたけし、さんまを論じている。たけしやさんまのほうが、ちゃんと論じられている。
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思いっきりタイトル買い。
タモリについてのみ書くというのはなかなか難しいことなのだろうと思うけど、比較のために示されている「たけし論」の重みが強かった。同世代の作者との(テレビを中心とした)文化体験はほとんど同じなので、受けた印象・影響などはものすごく共感できた。好みの問題だけど、文体がちょっと苦手。
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25.7.21読了。
最初、著者の横柄とも取れる口調に嫌悪感を感じたが、これは著者自身「自分の本は好みが分かれる」と言っているので認識しているのかもしれない。
語り口は、飲み屋で、先輩が思い出しながら話をつらつらとしているような感じ。割と話がそれるが、それた先の話も興味深い。
中身は、「タモリ論」にとどまらず、むしろタモリ論はこの本の中の一章であり、たけし論、さんま論、タモリのみというより全体としてのいいとも論などなら構成される著者のお笑いへの愛と知識に裏付けされた「お笑い論」だという印象。タモリの話をたくさん読みたかった自分としては面食らったが、タモリを論じるには他の比較対象についても同じくらい語らなければいけないということだろうか。
意図せずしてこの本から得られた、過去の映画や書籍の名作の情報量が化なりあったので、これらを収穫として今後鑑賞して自分の知見を広げていきたいと思う。
やはり、自分がタモリさんに感じている「どこか諦めているような、達観したような聖人の雰囲気」についてまさに述べられていて、自分の感覚を確かめられたことと、最後に、タモリさんのあたたかさは「はかたもん」だからではないか、と述べられていた点が福岡育ちであり大の福岡好きの自分の郷土愛を満足させたことから、読後感は良い(笑)。
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タモリについてもっと知りたくなった。
タモリなめてた、いい本だった。
けど、もっとボリュームがほしかった
タモリ、たけし、さんま、生活では役に立たないけど知れてよかったと思う内容だった