紙の本
この本を読んで、チェ・ゲバラがどうしてこんなに人気があるのかがわかった
2017/08/27 23:15
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
チェ・ゲバラという人は知っていた。ラテンアメリカの英雄であり、カストロと共にキューバ革命を成し遂げたことなどだ。でも、本当のことは何も知らないと同じことだった。この本を読んで、チェ・ゲバラがどうしてこんなに人気があるのかがわかった。大変魅力のある人物であり、偉大な人物でもある。
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チェの魂は熱い!
2015/04/25 20:31
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり、負け戦と判っていても、武器を持って立ち上がらなくては、いけない時が、有るのかも知れない、日本が戦に、挑んだ時も、しかし、チェが相手にした、最終的な敵は、誰だったのだろうか?勿論、日本の第二次世界対戦の最終的な敵は、アメリカなのか?白人社会主義なのか?多国籍企業体なのか?アメリカは彼等に利用されているだけなのか?奴隷制度を解放して、被害を受けるのは、誰なのか?
改めてチェ・ゲバラを知りたくなった、キューバは、歴史を大切にする国、例え、アメリカの圧力が有っても、ゲバラを英雄に歴史に刻んだ!
日本もキューバの政策、ゲバラの魂、見習う所が、あるのでは?
著書に関しては、もう少し、読みやすくまとめて貰いたい。
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著者曰く「わたしはなぜチェの生涯を追ってきたのであろう。革命の思想を人々にわかってもらいたいからなのか。銃をとる代わりにペンで帝国主義に攻撃を加えるためなのか。選挙のたびに美言をつらねても、いっこうに実行しようとしない日本の保守政治家、革命を実行しようとしない革命家たち、これら言行不一致の連中を皮肉りたいのか。」
チェ・ゲバラの伝記。アルゼンチンで生まれ医師の技術を学ぶが、市民が強いたげられている南米の国々を見て、キューバでカストロ等と革命を起こす(師団長、医師として活躍)。革命後農民を救うために、農地改革を実施すると、土地所有者やアメリカ等と圧力が強くなり、日本やその他の国に砂糖を購入するよう外交。その後、ボリビアに渡革命を起こそうとする。
財産家の女性との婚約も財産も、名医の評判等は気にもせず、自分の正義のために行動をお越し、一つ事が成せても、更なる問題に立ち向かっていく、志の高さ、意思の強さ、行動力が胸を突く。
【学】
キューバ危機:キューバ革命で親米政権を倒すと、アメリカとの仲が悪くなり、キューバはソ連と接触を図るが、この事が更にアメリカとの仲を悪くしていく。アメリカはカストロ暗殺やキューバ侵攻計画を進め、それに対しソ連はキューバに核を置くことにする。時代に米vs.ソ連の構図に。やがて、米とソ連の攻撃、報復が始まり全世界が「第三次世界対戦」の開始を意識する。が、ソ連が米の態度を見て、核撤去を決める。
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【世界の記憶遺産にもなった英雄。決定版伝記!】南米だけでなく、世界中で愛される英雄・ゲバラ。裕福な一族に生まれた男は、なぜ医者の道を捨て、革命に身を投じたのか?
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チェ・ゲバラという人物がどういう人だったのかがよくわかる一冊。資本主義者とか共産主義者とかにこだわらない生き方で、結果的に”共産主義的”な生き方だったチェ・ゲバラの人生は日本の教育では前面に出て来ないが、非常に勉強になった。
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キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ。名前のみ耳にして詳しいことはほとんど知らなかったので、その生涯についての本を読んでみたいとは思っていた。本書は元々は1971年刊行のものが底本となったもの。
ゲバラが特筆される人物であるのは、キューバ革命で大成功し、その中で権力を握るものの、再びコンゴ
ボリビアのゲリラ戦に身を投じた点だ。
また、カストロ政権下におけるキューバの貧困をみると、かの革命が果たして成功であったと呼べるものなのか考えさせる。しかしながら、革命後のキューバ経済についての言及は少ない。工業相であったチェ・ゲバラ。勉強家で私利私欲のない様子は強調されているが、果たしてその職責を全うできたといえるのだろうか。民衆にとって、そのままアメリカの傘に入っていた方が幸福になっていた可能性もないだろうか。その点において、彼が革命家へと再度向かうこととなったことは、自らの得意であり、実績も挙げた過去に戻ろうとするモティベーションがあったことは否定できないのではないだろうか。
記録に忠実たらんとするところが大きいのか、せっかくの波乱万丈な彼の人生もやや平板に感じるのは残念。もう少しドラマチックなものに仕上げることも可能であったはずだ。
近年、アメリカとの国交を回復したキューバ。どこかでまた別の本に当たってもいいかな。
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「革命」という言葉からよく連想されるチェ・ゲバラ。
葉巻とベレー帽の出で立ちから、カッコいい人である印象は強い。
チェに対する僕の知識は「アルゼンチン人でキューバ革命をした人」くらいのもので、もう少し知りたいよな〜という動機で読み始めた。
本文庫は元々1971年に刊行された「チェ・ゲバラ伝」の増補版で、著者の三好徹さんが現地に取材したり、集めた資料を読んだりして得た情報をまとめた内容だ。
子供時代からボリビアで命を落とすまで、彼の闘いの軌跡をたどっているけど...
正直、長いです。
チェを崇拝している人やラテン・アメリカの地理、歴史の知識がないと、チンプンカンプンで挫折してしまうと思う。軽はずみで本書を読むような人はいないか。
本書を通じて、チェがなぜ今でも人の心を掴んでいるかはわかる。
「貧しい人たちをアメリカ的帝国主義の搾取から解放する。そのために闘う!」
この精神を貫き通した私を捨て、公の幸福を追求した人だった。
僕は2年前にキューバを旅行したことがあるが、旅行中に「資本主義に飲まれるのも時間の問題だな」と肌で感じた。それから今年7月の国交回復。思ったより早かった。
これからキューバの海岸沿いに外資のリゾートホテルがバンバン建って、外国人向けのサービスがドンドン流行って、貧富の差は拡がっていくんだろうな。
何が良いか、悪いかはキューバ人が決めればいいことだけれど、キューバのために闘ったアルゼンチン人がいたことは語り継がれてほしいものだ。
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革命家と言われると真っ先にチェの名前が浮かんでくる!
チェの生い立ちから最期の時まで綿密な調査と取材によってまとめられている!
内容がゲリラ戦中だとページがどんどん進む!
カストロに対してチェが抱いた「冒険に対するロマンティックな共感」というものをこちらも感じずにはいられない!
激情的な雄弁家のカストロと情熱的な文章家のチェという相性がまた運命的なものを感じさせる!
人の命を救う医師という立場でありながらゲリラ戦士となったチェが理想を持ちつつも、それを行動に移せる人間こそが革命家なのだと体現している!
人が人によって収奪されることは決してあってはならない!
それはどんな場面においても!
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映画『エルネスト』を観て、改めてチェ・ゲバラについて復習。
他の映画(『モーターサイクル・ダイアリー』『チェ 28歳の革命/チェ 39歳 別れの手紙』)で見聞きしてるけど、文章でチェの半生を辿るのは初めかな? 「チェのさすらい (ラモンブックプロジェクト No. 1)」(Ram'on Chao著)は、もっと詩的な内容だったし。
広島を訪問した時に我々日本人に向けて発した「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹が立たないのか」は映画『エルネスト』でも描かれていたし、”ロシナンテの肋骨を感”じる話は有名で、カストロや子供たちに宛てた手紙は、『チェ 39歳 別れの手紙』や、今年(2017年)に開催されたチェの写真展でも一部紹介されていた。新しい話は多くはなかったけど、国際的な会議で、当時の米ソ冷戦時代に、堂々と帝国主義、社会主義に対し、弱小国のメンバーとしてアメリカや友好国ソ連に対しても厳しい意見を堂々と開陳していた内容が本書でじっくり読めて良かった。
1964年当時の演説の中に21世紀の今のキューバの置かれた状況を危惧するような発言があるのが面白い。
「独立は、一国民に対する帝国主義的な経済支配が絶たれたときに、達成されるのだ。」
アメリカとの国交回復で、資本の論理が雪崩をうってあの小さな島国に流入してくる。経済による支配に翻弄されるのが眼に見えている。トランプ政権による逆行は、ある意味、キューバにとっては僥倖なのかもしれない。
P.S.
映画『エルネスト』でオダギリ・ジョーが絶命したボリビア軍の攻撃は、「シンティア作戦」と呼ばれていた(メモメモ)。
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かなり淡々とした書きぶりで、どんどん読みたくなる感じではないが、彼の一生が、アルゼンチン〜ボリビアまで細かく書かれており、チェゲバラがどんな人物か知るのには良書だと思う。
私がホームステイしているパレスチナ難民家庭のパパは、チェゲバラが大好き。
よくチェゲバラは海外で目にするため、なぜ彼がそんなに支持されているのか知りたいと思い、本書を手に取った。
彼がなぜ英雄視されるのか、なぜ隊を率いたカストロよりも人気なのか、読むとよくわかった。
チェゲバラは自国のためだけでなく、全世界の苦しんでいる人のために戦った。
アルゼンチン人なのに、キューバ、コンゴ、ボリビアなど、様々な人々のために命を捧げた。
そして、彼は大変勤勉であり、常に読書を欠かさなかったという。
また、読んでいる中で感じてた「南米の国境薄いなぁ」という点に付いても本書に書かれていた。南米の国々はブラジルを除いてスペイン語を話し、文化も近い。
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チェ・ゲバラの生き方に感銘。今でも愛されている理由がよく分かる。キューバに旅行に行く前に読みたかった。
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丹念な取材のもと、ゲバラの生涯をまとめている。
ボリビアでの最後の日々のことはあまり詳細には知らなかった。
革命の名の元に集まった人々の間にも、色々な意志と、思惑があった。
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恥ずかしながらチェ・ゲバラ、カストロ、キューバ革命についてほとんど知らなかったのだが、大枠はこの本で理解できた。極端にゲバラを英雄視していない点が良い。今後、モーターサイクル・ダイアリーズを読むのが楽しみ。
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ジャーナリズムの力の大きさ.
虚像自身は虚像だけど,その影響は計り知れない.
自分も表現に過ぎない物をバカにする節があるが,現実はそれで大きく動くことを認識しなければいけない.
革命の地道な成果は1を2にして,2を3にすることではない.
1が10に,10が100に.100が1000になるもの(その代償として0になるリスクを負いながら)
地道に積み重ねるとが何をもたらすか起こるかを教えている.
チェにとって革命とは人としての不正を絶対に見過ごさないこと、それを命を賭してまで行動に示すことと読み取った。その敵がたまたま南米の人々に極貧を強いるアメリカの帝国主義であっただけのことだろう。
もはやロマンチックともいえる思想や発言と行動の一貫性,なのに現実世界を大きく買えたインパクトこのバランスが素晴らしい.
"entero "
チェが戦死間際、39歳の誕生日のとき、己の日記にゲリラ戦士としての自分に"文句なし"と評した時の言葉。かっこいいな。
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本日、三好徹さんが亡くなったと報道があった。享年90歳。
これを読んだらのは大学4年を間もなく終えようという時だった。卒業旅行で訪れたフランスのハイパーブランド本店内は日本の女子大生で溢れかえり、日本の未来はこれでいいのかと苦悶したものだった。
エルネストの行動力、知識は私に勇気を与えてくれた。三好さんを通じて、エルネストが目指した「誰かのために」精神を教えてくれた。
あれから10年が経ち、自分はあの時理想としていた姿にはなれていないけど、今からでも遅くはないと改めて発奮させる意味でも読んでみようと思う。
是非若い方に読んでもらいたい一冊。