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ブッダの思想
2021/05/02 17:05
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブッダの思想がどのようなものだったのか縁起や無常といったところから書かれている。六師外道をブッダと並ぶ当時の思想家たちと位置づけギリシャの哲学者たちとも比較している点が印象に残った
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角川の仏教の思想シリーズ、ブッダの偉大なる知恵と慈悲の思想をギリシア哲学やキリスト教思想と対比しつつその現代的意義を探る。 -20101202
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角川ソフィアが出た頃に買ったはずの本なので、1996年には買っていたと思う。
それから、半分ぐらいは読んだのだけれど以後読まずで今まで18年間放置されていた本。本棚の奥まったところに移動せず、常に手前にあったことから「読む気だけはあった」と思う。
今回初めて最初から最後まで軽く流す。
今までは冒頭の地理のところで「参った!」状態の白旗。例えるのなら新約聖書の冒頭の家系図で頭が痛くなるような物か?
そこを突破してしまえば釈迦の語った仏教の基礎的な教えがしっかりと書いてある良書だと思う。今回はさらっと通り過ぎたが、この後天台、真言と読み進めまた読み返すと思う。
それにしても、釈迦が説法を始めたのは孤独だったからというのは斬新な考えだ。
確かに知ってしまえば孤独になるのかも知れない。そのときに「周りはバカだ」とさらに孤独になる道もあれば、釈迦のように「皆すべて同じところへ」と説法を始める人もいるのだろう。
もっとも、森にある葉っぱと手のひらの上の葉っぱ、どちらが数が多いか?と釈迦が弟子に問うたように、彼の知ったことのうち伝わったのは森の中で手のひらにのせた程度の葉っぱの量なのだろうな。その上には多くの葉っぱが生い茂っていることを感じなければ仏教のなんたるかは理解出来ない。
いや、それを知っているからこそ仏教はキリスト教のように他宗派を弾圧せずに(そのような歴史がなかったわけではない)、今に至っているのかも知れない。
世界に道を示す宗教があるのだとすれば争いを好まない仏教以外には存在するまいと確信する。
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最高に面白かった
因果律であるところの「縁」を説く釈迦が
なぜ「無常」や「無我」などの因果を否定する
ようなことを話すのか………
その理解がとても深まった
後編でとても心に残るのは
ヤスパースが仏教学者に質問するシーン
オリエンタリズムがあるのは
むしろ西洋に憧れた東洋人にこそ
根強いのではないかと思わされる