紙の本
いつものことですが、ミステリの部分はいい。でも夢水の大食漢ぶりなどはユーモアになっていない。登場人物も、これじゃ維新に負けちゃうぞ
2007/03/07 21:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりのはやみねかおる、というか名探偵夢水清志郎です。図書館の青い鳥文庫コーナーを覗いていたら奇跡的に見つけました。汚れた様子もなく、新刊だとばかり思っていたら奥付を見ると3年前の作品。はやみね作品といえば書架を覗いてもほとんど貸し出されているので、これは間違いではないか、そう思いました。
で、さっそく家に帰って大学受験で失意の中にある高三長女に「はやみねの新作だよ、どうして貸し出されていなかったんだろう」って聞きますと「最近は、村田四郎の絵より可愛いく描かれた子どもが活躍する小説が増えて、はやみねにこだわる理由が無くなったんじゃない」とズバリ。うーむ、たしかにシリーズ10年ともなると周囲も変わるか・・・確かに西尾維新『化物語』に出てくる少年少女のほうが可愛いしなあ・・・
帯の文句は
「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズが、
————ついに10周年!————
怪人笛吹き男vs.夢水清志郎
世紀の対決!!
待望の最新作
第12弾
カバー折り返しには
「どこからともなく聞こえてくる、
あやしく響く笛の音・・・・・・。
笛吹き男が子どもたちを、
夢の国へといざなうのだ。
さあ、赤い夢の世界へ、
ようこそ!」
カバー裏の内容紹介は
「夕暮れの街で、一つの都市伝説がさ
さやかれる。笛吹き男が、子どもたち
を夢の国へ連れていってくれる、と。
うわさの中心は、かならず成績が上
がるという評判のサクセス塾だった。
夢水は、岩崎3姉妹らと、サクセス
塾の合宿に潜入。すると、笛吹き男
は、生徒130人を消してみせる、と
予告してきた! 夢水は、笛吹き男
を止めることができるのか?
シリーズ10周年を飾る、第12作!」
とあります。 で、目次を見てビックリ!長いのです。これを写しても時間の無駄。ということで、構成が分る程度に端折ると
主な登場人物
OPENING
第一部 二つの都市伝説
第二部 三日間の奇跡
ENDING
あとがき
はやみねかおる作品リスト
となっています。圧巻は、巻頭の「主な登場人物」でしょうか。見開きに2頁にわたって村田四郎描く似顔絵つきで紹介されるのは、ナント18人。うーん、これを見ると伊藤真里さんて好みかも・・・。でも今回の小説で殆ど活躍しない人まで出てくるのは、ちょっと使いまわしみたいでいやだな・・・それに黒姫はもっと美人でなきゃ、話と合わないし・・・
でも、推理はいいです。深夜に街を徘徊しているはずの人間がビデオに映らないことや、月食そのものが消えてしまう謎は見事に解決されます。好きですよ、このさりげない論理性。新キャラである黒姫こと小野田硝子も栗山千明を思わせて悪くない。星野英雄、小川健太郎という少年二人もいいし、高校受験を控えて真剣になっているレーチも好ましい。
児童ものによくある男の子と女の子の恋愛ごっこみたいなものが影を潜めたのも好感度アップ。でもねえ、推理をしていない時の夢水清志郎、特に食事をめぐる彼の卑しさは、今回はちょっと行き過ぎ。笑う気がしません。ユーモアにならない。むしろ物語りの足を引っ張っているんじゃあないでしょうか。こんなところも維新『化物語』に敵わない。
ここらがいまいち人気が伸びない理由?ミステリとしてよく出来ているだけに、勿体無いなあ、なんて思っちゃいます。
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なんかすごく成績があがる塾に三つ子とレーチが行くことになった、という話だったような気がしました。成績が上がる理由を聞いて、納得した気が。
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あまりにも懐かしくてついつい借りてしまいましたw
なんとなく作風がかわりました・・・?はやみね先生。
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夕暮れの街で、一つの都市伝説がささやかれる。笛吹き男が、子どもたちを夢の国へ連れていってくれる、と。うわさの中心は、かならず成績が上がるという評判のサクセス塾だった。夢水は、岩崎3姉妹らと、サクセス塾の合宿に潜入。すると、笛吹き男は、生徒130人を消してみせる、と予告してきた!夢水は、笛吹き男を止めることができるのか?
シリーズ第12作!
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はやみねかおるは最高のジュブナイル!
そう思って従兄弟のプレゼントに選びました。
選んだら自分でもほしくなっちゃって
マミーが買ってくれました。
やっぱはやみねさんは好きー
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小学生の頃、塾には行ってなかったがこれを読んで、なんだか異次元のようなところだなあと思った。時計を没収される描写とかそういうところに。
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これ良いなあ。なんだか教訓話っぽいところもあるけれど、それが非常に的を射ている気がする。はやみねさんらしいなあ、と思えた作品。
教授の考えた「数学」の問題、これ良いよっ! はい、私もきっちり引っかかっちゃいました。よくよく考えれば分かるはずなのに、ついうわべに騙されてしまう。ダメだなあ。実はこういう問題こそ、現代に必要なのかもね、本当に。
そしていつもながら、ミステリファンには分かるであろうネタが! こういうの見ると妙に嬉しくなっちゃうな。どんぴしゃツボをついてくれてる。
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岩崎三姉妹とレーチのほかにも個性的な子ども達が登場するシリーズですが、今回のゲストたちの活躍ぶりもなかなかです。 私のお気に入りは黒姫。入れ替わる三姉妹に翻弄されず自分のペースを守るところは少女時代ならでは。たくましい大人に成長してほしいと思います。 トリックについてはたしかあとがきで言及がありましたが、途中でわかりました。だって携帯電話はともかく、時計をとりあげる塾はないでしょう。
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夢水清志郎のスチャラカなキャラ大好き♪物忘れ激しいのも彼の魅力だと思うわ^^今回の謎は不思議やけど、答えわかったらなんや当たり前のことやなぁって感じやけど、解けるまでが不思議でならん!!珍しく、レーチも猛勉強してるし、あやみれかおるさんのはキャラがええわぁ-
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そこに入るととても成績があがる、という噂のある塾。
塾に届いた妙な脅迫状。
そこだけを取り出せば、何だかものすごい事がありそうですが
自称・名探偵のおかげで…何だか情けない、という記憶だけがw
事件そのものよりも、自称の方が気になります。
まったくもって、燃費が悪い。
そして大人として見習いたくない、というよりも
知りあいたくもない、というか…。
これこそ、年齢だけ『大人』です。
見習うな、という事でいるのでしょうか?
推理する所だけを見れば、きちんと仕事をしてるかのようですが
それ以外は…掃除の人が引っ張って怒っているのには納得、です。
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夕暮れの街でささやかれる笛吹き男の都市伝説。うわさの中心、サクセス塾の合宿に潜入した夢水と岩崎3姉妹だったが、生徒130人を消すという笛吹き男からの予告が!
シリーズ10周年を飾る第12作。
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サクセス塾の冬期合宿に参加することになった、三姉妹とレーチ。レーチが珍しく勉強していたけど、謎を解くという面ではあまり役に立たなかった。そして一ノ瀬くんが、事件とは全く関係のないところですごく危ない人になっている…。今回は三姉妹それぞれの視点から物語を読めたのが新鮮だった。亜衣が、三つ子でも個性が出始めたと言っていたけど、本当にそう。考えや行動にそれぞれ違いが出ていて面白かった。
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はやみね作品に冷たい美少女が。そこまでからんでは来ませんでしたが。
やはり美衣と一ノ瀬君がかわいいです。
真衣にも相手ができそうな予感でよかった。
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正直、残念な作品。
このシリーズにしては夢中にもなれず面白くなかった。
なぜかなぁと思ったら、時計館の殺人に似てるってコメントをみつけて、あぁそうかぁって思ってしまった。
なんとな〜くお疲れ感もあって、それもかなぁ。
どちらかというと山場に近いんじゃあないかと思うんだけど、
かなり残念でした。
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大人になって読み直したのですが、トリックも内容もおもしろかったです。
はやみねせんせいの影響を受けまくって育ったなあと思います。