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名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件(朝日新書) 名門校とは何か? 人生を変える学舎の条件
2015/08/25 10:42
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
「偏差値の高い学校は、生徒に受験勉強させてばかりいるのでは?」というのが、世間一般の進学校に対するイメージだろう。だが実際は「名門校」ほどリベラルアーツ(教養教育)に力を入れているのである。ミッション系や武蔵高校に限らず、毎年東大・京大に沢山の合格者を送り込んでいる開成・灘・筑波大学付属も、リベラルアーツに力を入れているのは意外だった。教養教育とは「生きる力」を身につけること。安倍内閣発足以降、あちこちで「教育改革」を叫ぶ声が上がっているが、筆者はこの時勢に対し「日本の名門校が培ってきた伝統を破壊することは逆効果だ」と述べている。これは筆者自身、麻布で教育を受けた影響があるのだと思っている。
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学歴?大切だと思います。
2015/08/26 15:48
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投稿者:さんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る
競争の行きすぎはどうかとも思うが、大学は今希望して高望しなければ誰でも入れる今の時代。勝負は学校の教育方針にある。今の教育環境が俯瞰出来て為になる。買い。
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名門校とは何か。
自分の答えは「理念が人を動かすことができる学校」である。
公立高校では人の入れ替わりが激しい。
それでも名門校として生き続けることができるのは「理念」があるからに他ならない。
久々に良書に巡り会った。
私立高校への偏見(金儲け主義)を打ち壊してくれた。
図書館で借りて読んで、そのあとすぐにAmazonで購入しました。
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名門校の強さは、行動にも影響を与える校内に伝わる空気とOBの力だと思う。
進学実績だけではないと言いながらも、多数の進学実績データを掲載しているのは、やはり巷の興味はそこにあるということか。
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あくまで著者の印象論なんだろうけれど、確かにそうかなと思うところも少なくない。とはいえ、やっぱり一般化してしまうと零れ落ちるものも多いわけで。
環境が人を育てる場合もあれば、再起不能に追い込む可能性だってある。ユートピア的に“名門校”を語るのも…教育論は難しいっすね。
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<目次>
第1章 日比谷高校の悲劇
第2章 旧制中学からの系譜
第3章 藩校からの系譜
第4章 女学校からの系譜
第5章 専門学校・師範学校からの系譜
第6章 大正・昭和初期生まれの学校
第7章 戦後生まれの学校
第8章 学校改革という決断
第9章 単なる進学校と名門校は何が違うのか?
おわりに
<内容>
いわゆる「名門校」を詳細に分析し、共通項を導き出し、現代の教育改革の流れに対し、一言述べた本。忙しい人は第9章だけを読めばいい。著者が名門校に取材して導き出されたポイントが書いてある。それは、「自由」「ノブレス・オベリージュ」。「生きる力」に溢れた学校、である。最後の「生きる力」に関しては、生徒のみあらず、教師がそうであり、結果として「学校そのもの」がそうなっている、という。うらやましい限りだ。公立のチンケな学校だと、政府の「金になる」かどうかをポイントとした、えせ教育改革に振り回されて、教師は右往左往し、生気を失い、やる気を失くしていく。無駄な労力が費やされ、生徒も学校も生気を失っていく。こうした「名門校」が教育界をリードしていってほしい〈結果としてリードしているのだが…)。
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「名門」と呼ばれる中等教育校を、具体例を紹介しながらなぜ名門たり得るのかを考える。
生徒も教師も入れ替わっても連綿と続く伝統がその本質ではないかというのが著者の解釈で、頷けた。
「名門校はペーパーテストに強い」という誤ったイメージを持たれていることが指摘されていて、自分もそれに毒されていることを自覚した。卒業生をよく知っているような学校に対しては、そういうイメージを持たないのだけれど。
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ん~、取り上げてる学校をちょっとほめすぎでは? あとがきで「あえてマイナス面にはふれず、学ぶべき良い点を書いた」という趣旨のことが書いてあり、それは確かに一つの見識だろうとは思うが、あまりの礼賛ぶりに、読み進めるうちやや白けた気持ちになってしまった。関西方面の学校の中に、え?ここは名門校とは言わんでしょ!というところがあったりしたから、余計にその感が強い。
何がきっかけだったか、以前同僚数人で「名門校」ってどんな学校かについてワイワイ盛り上がったことがある。その時の結論は「その後の進学先や、ひいては人生がどうであるかにかかわらず、そこ出身であることが、自分自身と社会の両方で価値がある学校」であった。灘高なんか行ってて、あえて大学に行かないとか、かっこよくない?
それで思い出したが、「日本一かっこいい学歴は何か」っていうのも考えたんだった。これは「東京芸大中退」で決まりでした。
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未知の世界である、いわゆる名門校の詳細を総花的ではあるが知ることができ、よかった。
が、何か伝わってくるものは振り返るとあまりなかったように感じる。宮城県の学校がなかったのも残念であった。
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#読書開始
・2015/9/18
#読了日
・2015/9/29
#経緯・目的
・名門校に共通する項目から教育に関するキーワードを得られるかと思ったので購入。
・進学に対しての知識習得。
#感想
・新書のわりにはボリュームがある。
・名門校と言われる高校について調査、分析し、良い学校とは?良い教育とは何か?を考えるきっかけとする内容。
・実際に調査した上での内容で信憑性がある。一定の共通点があり、教育関係者にとって有益な本だと言える。
・大学でも各ポリシーの見直しが言われているため、教育理念の見直しは急務だろう。
#オススメ
・教育関係者。
・進学先を検討中の小中学生、その保護者にオススメ。
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学校としての成熟度合いこそが名門校の条件であり,それは人としての個々の人間性と相通じるものがある.人間性が醸成される過程とは,外部からの情緒的刺激により自発的に湧き上がることであり,決して押しつけられるものではない.それが分かった空間こそが名門校であると思う.名門校を選択することは,人という群体を選択することに他ならない.
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教育関係以外の人は全く知る必要のない知識だが、都立高改革の経緯とか、いろんな学校の成り立ちとかが分かりやすかった。
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地方の公立出身だからなぁ。
名門校と呼ばれる学校に興味はあるが、自分がここに掲載している学校行きたいかというと、うーーんという感じ。
すごいなぁ、とは思うんだけど。
書き方の問題なのかな?あまり魅力が伝わってこなかった。
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子供の教育を考える上で手に取りました。名門校やいい大学に入るのがいいという発想ではなく、教育という根本的な面でいい学びを得られました。
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名門校って、こんなに多種多様なのかと感じる一冊。
結局、詰め込み型ではないが、リベラルアーツでの学びを重要視してる学校が多い。