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Carmillaさんのレビュー一覧

投稿者:Carmilla

157 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

四月は君の噓 1 (講談社コミックス)

四月は君の嘘 第1巻

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昨年10月から放映されている、同名アニメの原作マンガ。11巻で完結されることが告知されており、アニメも完結まで放映されるそうだ。
主人公は小さい頃から「神童」の名前をほしいままにしながら、その演奏は「人間メトロノーム」「母親の操り人形」「コンクールだけのピアニスト」などと揶揄されるなど、決して評価が高いものだとはいえなかった。彼は「お母さんに喜んで欲しい」一心で厳しい練習を積んでいたが、母の死がきっかけでピアノが弾けなくなり、2年間コンクールから遠ざかっていた。そんなある日、破天荒な少女ヴァイオリニストとで会ったことで、彼の世界は一気に変わっていく…

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紙の本

進撃の巨人 16

紙の本進撃の巨人 16

2015/05/05 09:18

.進撃の巨人(16)

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

未曾有の大ヒットマンガも、いよいよ終幕が近づきつつある。今巻の最大の見所はヒストリア(クリスタ)の決断と、エレンの判断。彼ら二人の決断が、今後の物語の展開に、どう影響するのだろうか?ヒストリアとエレンの父・グリシャの因縁、そして実は呪われた家系だったヒストリアの一族。「対人制圧部隊」の首謀者「人切りケニー」ことケニー・アッカーマンの野望の原点も明るみになる。巨人を相手にしていた調査兵団の格闘技術と戦術が、人間にも通じるだとは。普段でかいやつを相手にしているから、スピードで振り回されたら不利になると思っていたから以外。ケニー、リヴァイ、ミカサの姓が「アッカーマン」である理由が判明するのは次巻かな?

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紙の本

哲学用語図鑑

紙の本哲学用語図鑑

2015/08/26 10:16

哲学用語図鑑

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「あと20年くらい前に、こういう本があったらなあ」
それが、この本を最初に見た感想である。
「哲学入門」というタイトルのつく書籍は数多あるが、それらの多くはそれなりに理解力があることが前提になっているなど、大方の人間にとってはとても読みこなせないであろう。なぜならこれらの多くは、作者が「(読者が)これだけのことは知っていて同然」という視点で書いているからだ。そのため、多くの読者にとっては「この本のどこが『入門書』なんだ!」という憤怒の思いを抱かせ、哲学の世界から読者を遠ざけることになる。
この本に登場する哲学者は古代ギリシャから現代活躍する哲学者まで70人、彼らの思想をおさえておく上で重要な、本書に出てくる哲学用語は200以上。彼らが織りなす哲学の世界を、人物紹介のページは見開きでは4人、用語は1つの用語に1~2ページで、イラストを用いて簡潔に紹介している。解説される用語自体が一般人にとって難解であり、理解するのは決して容易ではないが、一般社会に膾炙されている用語が多いことに気づく人は多いだろう。欲を言えば、東洋哲学や日本哲学(といっても佛教がほとんどだろうが)について紹介して欲しかったと思う。

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紙の本

最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常

最後の秘境東京藝大 天才たちのカオスな日常

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者は、これまで推理小説やホラー小説をメインに発表してきた作家。その彼が「芸術大学」をテーマにした本を発表したのは、彼の奥様が東京芸術大学美術学部で彫刻〈木彫〉を専攻して学生で、かねてから藝大に通う学生の生態に興味を持ったからである。ルポルタージュという形式を取っているが、内容のほとんどは、現役の学生(OB・OGもいる)に対するインタビューである。刊行直後から、この本はノンフィクション界隈はもちろんのこと、出版界全体からも話題になり、10万部を超えるベストセラーになった。
ネット上(特にア○○ン)では
「内容が面白くない、提灯記事のオンパレード」
「(芸大は)カオスじゃなく普通の学生が集う大学。普通の大学の方がよっぽどカオス」
「著者のインタビューの技術は稚拙で、分析も感想も甘すぎる」
という意見も見られるが、私は芸大生の本音が余すところ語られた、見事なインタビュー集であると思った。多彩な専攻を持つこの大学だが、この本に出てくる人物はどれもこれも個性的であり、彼らを通じて芸術の奥深さ、新たな知見を得ることができたのは大きな収穫である。と同時に「オカネ」に対する感覚が、「美校(美術学部)」と「音校(音楽学部)」ではこうも違うとは。必要なものは道具を含め、可能な限り自作する美術学部の学生。懇親会を鳩山会館で開くという、おそらく「セレブ度」では日本一の音楽学部の学生。彼らの話からは「表現することの素晴らしさ、表現することの喜び」が伝わってくる。いいなあ、自分もあの世界に飛び込んでみたいものである。

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タックス・ヘイブン 逃げていく税金

タックス・ヘイブンー逃げていく税金

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大蔵省=財務省で主税局主計官、東京税関長を務め、財務省退官後は政府税調メンバーとして国際税制の世界に関わるかたわら、弁護士として企業の国際会計を支え来た人物の著書。筆者は官僚として大蔵省・財務省として在籍した期間のほとんどを、国際税制の世界で過ごしてきた。彼が紹介する世界は、あの手この手を使って節税を逃れようとする資本家及びグローバル企業と、それを阻止しようとする税務当局の暗闘である。しかも資本家・グローバル企業サイドには、本来なら脱税を取り締まる側にあるべき徴税機関が、資本家サイドに与しているという、驚愕の事実が明らかにされる。タイトルにある「タックス・ヘイブン」の起源は、もともと王族の資産を管理するためのものであり、その秘密を守るためには、諜報機関がしゃしゃり出るのは日常茶飯事なのだ。そのため筆者は、相手の理不尽な言い分に煮え湯を飲まされることを何度も経験してきた。彼の筆致からは、そのことについての憤りがひしひしとかじられる。だがそれ以上に無念なのは、筆者が昨年末に病のために昇天したことである。「パナマ文書」が国際ジャーナリスト集団によって暴露されたが、日本ではいつの間にか話題にすら上らなくなった。筆者が生きていたら、この事態をどう解説したのだろうかと思うと、無念でならない。

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ハイキュー!! 21 (ジャンプコミックス)

ハイキュー!!(21)

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

21巻では、春高バレーの宮城県代表を賭けての壮絶な闘いを描いている。しかも、最終第5セットだけで丸2冊を使っている。先制して逆転され、突き放されても食らいつき、その後は追いつ追われつの壮烈な試合展開に、ページをめくる手には汗が浮かぶ。バレーボールは、味方は3球以内に相手陣内にボールを打ち返さなければならない。コンマ数秒、10センチどころかミリ単位の位置取り、複雑なフェイント、サインプレー、そして呼吸。それらのタイミングが少しでもずれると、致命的な結果につながる恐怖と重圧。テレビでは一瞬で終わってしまうことでも、コート上にいる選手にとっては、とてつもなく長く感じるのだ。そして、やってくる決着の時。この試合結果がどうなったかは、あえて記すまい。だがこの試合を通じて、勝者敗者関係なく、選手たちが得たものは大きいはず。さあ次は全国大会だ!この作品はこれまで2回アニメ化されているが、宮城県大会決勝の様子は、7月からアニメ化されることになった。今年はオリンピックがあるから、バレーボールの試合がある度に、このアニメで書かれていた選手の心理状態を察することもありかも知れない。

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戦争の物理学 弓矢から水爆まで兵器はいかに生みだされたか

戦争の物理学 弓矢から水爆まで兵器はいかに生み出されたか

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「兵器」をキーワードに、科学技術の発展が兵器の進歩に貢献したかを探る本。本書にはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ガレリオ・ガリレイ、ニュートン、ラボアジェらの発見、ジェームズ・ワットらの技術革新が、兵器の発展・発達・破壊力増大につながることを、彼らは天国からどんな思いで見つめていたのだろう。もちろんすべての科学者が、自分の発見した現象が弊Kに応用されることを快く思っていたわけではない。ニュートンは軍事面に無関心という態度を貫いたが、ダ・ヴィンチとガリレイは、自らの発見や考案した技術が、軍事面に応用されることに対して不快感を持っていた。科学技術における新技術を兵器面に応用しようという動きは、第一次世界大戦が勃発してから顕著になっていく。著者はこの本の最後に
「21世紀やこの先の未来に強く望むのは、戦争の犠牲者をこれ以上増やすのではなく、物理学の進歩が、犠牲者を出さない兵器の開発を促すことだ」
と記したことに大いに失望した。かつて我が国にも「環境に優しい兵器の開発」などというすっとぼけたことを行った国会議員がいたが、この文言はその発言と同レベルの妄言である。「物理学の最新理論が、兵器の開発に使われることは絶対に許さない」ということをなぜいえないのか?

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進撃の巨人 19

紙の本進撃の巨人 19

2016/04/30 15:38

進撃の巨人(19)

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

エレン奪回作戦以降、登場人物の内面描写や政治的駆け引きに関する描写に重点を置いていたが、今巻では久々に戦闘シーンが登場。そして長らく明かされていなかったマルコの死の真相は、まさに涙なくして語れないエピソード。彼は巨人と闘い、力及ばず敗れて死んだのではない。同期に裏切られ、深く傷ついて死んでいったのだ。そしてついに一連の事件の黒幕が登場したことで、ストーリーは今までの「人間vs巨人」から、権力闘争を伺わせるものへと変わっていく。ライナーらを統率する「獣の巨人」ことジーク兵士長の正体とその狙いは何か?アルミンがベルトルトとの対話で口にした「悪魔の末裔」とは?この作品は単なるバトルものではない。今までのように「悪」対「正義」という視点に拘ると、作者の言いたいことを誤解するかも知れない。

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声優魂

紙の本声優魂

2015/12/31 13:48

声優魂

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

声優界の大御所・大塚明夫が声優業界の現状及び、声優志望者に対する覚悟があるのかどうかを語った書。「声優だけはやめておけ」というキャッチコピーや、本書の中で延々と述べられる、自慢話が混じった説教にむかっと来る人も多いだろう。しかしここは目をつぶって30年以上にわたり、この業界で悪戦苦闘してきた彼の話にじっくりと耳を傾けて欲しい。この業界は「ハイリスク・ローリターン」であり、それ故腹が据わった、覚悟を持った人間以外は絶対のぞいてはいけない業界である事がわかるだろう。逆の見方をすれば、安直に対した努力をしないでスターになりたいと思っている「若手声優」や「自称『声優』」「声優の卵」に対する苦言と諫言が混じった一冊ともとれる。そして忘れてはならないのは「声優」も「俳優」なのだということ。「他人」を演じるということは、生半可な覚悟ではできないということなのだ。タイトルこそ「声優」という名がついているが、この本は一種の哲学論であり、人生論でもあるともいえる。本気で声優を目指したいのであれば、彼が吐く魂のこもった言葉の数々に耳を傾けて欲しい。

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ちはやふる 27 (BE LOVE KC)

ちはやふる27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そんなある日、幼馴染みの新からメールが届く。その文面から、心が千々に乱れる千早…。個人的には、千早と太一が別れるのはありだと思う。太一がカルタ部に入ったのだって、千早と一緒になっていたいという気持ちからだったからね。とはいえ、このまま二人が別れたままで話が終わってしまうのは、あまりにも後味が悪すぎる。二人の関係は、そして瑞沢高校かるた部はいったいどうなる?

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数学ガールの秘密ノート 式とグラフ

数学ガールの秘密ノート 式とグラフ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大ベストセラーシリーズ「数学ガール」の入門編というべきシリーズの第1巻。「数学ガール」で扱っている内容はかなり高度なものであり、理解するにはよほど数学が好きであるか、論理的な思考能力が必要である。実際私も同シリーズの第1巻を読んでみたのだが、そこに記載されている数式は高度すぎて理解できず、後半は数式をほとんど流し読みし、登場人物の会話を理解することに注力していた(それでも、かなり難しいのだが)。
今巻では高校数学のすべての基礎となる「式とグラフ」の概念を易しく解説している。数学ガール本編と比べて丁寧に解説されているとはいえ、ここで解説されている内容を完全に理解するのには、高校数学の基礎の概念を理解する必要があることに注意して欲しい。「数学で展開される論理的思考とはなんぞや」「登場人物のやりとりを、純粋に楽しみたい」と思っている人以外は、手を出さない方が無難かも知れない。

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闘うための哲学書

紙の本闘うための哲学書

2015/05/06 09:25

闘うための哲学書

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1970年生まれの二人の哲学者が、一般市民むけに開催された哲学セミナーの模様を収録したものである。
書棚には星の数多ほど「哲学入門」書があふれかえっているが、それらの本がわかりやすかったためしがない。それもそのはずで、これらの本の作者の多くは、自分の知的レベルにあわせて「解説」しているからである。この本もその例に漏れず、語られていることは難しく、理解するのは難しい。だが語り言葉で綴られているので、他の「入門書」よりは理解しやすいだろう。
本書を読んでみると、いかに「古典」が大事である事が理解できるだろう。この本で取り上げられている哲学者の発言の《修飾語の連続》ほとんどは、現代にも通用する、いや、現代人に一番欠けているのが、彼らの思想である事は明白。この本が、世間に急速に広がっている「反知性主義」を止める手段になればいいのだが。

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紙の本

進撃の巨人 21

紙の本進撃の巨人 21

2017/01/30 10:13

進撃の巨人(21)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「超大型巨人」の熱風をもろに浴び、大やけどで人事不省になったアルミン。腹部に重傷負い、虫の息の状態で部下に運ばれてきたエルヴィン団長。どちらかを生き残らせるべきかを巡りいがみ合うリヴァイ、エレン、そしてミカサ。その最中に乱入したハンジの「私にも……生き返らせたい人がいる。調査兵団に入った時から別れの日々だ」という言葉が、ずっしりと心に響く。そして、エルヴィンを「地獄から解放」するために下したリヴァイの決断を、誰が非難できようか?「超大型巨人」との対決に終止符を打ち、ようやくエレンの実家地下室にたどり着いたエレンたち。だが彼らがそこでみたのは、新たなる謎を生み出す記録だった…。ようやく明かされようとしている真相。そして、エレンの父・グリシャとは一体何者なのか?第9巻で「獣の巨人」が口にした「ユミル様」の正体も、ようやく明かされようとしている。彼が発した「ユミル様」とは、エレンたちの同期・ユミルと関係があるのだろうか?そして再び読者が目にする「王政」という概念。この二つの関係が明らかになったとき、ユミルがクリスタに執着していた理由が明らかにされるだろう。

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演劇の力

紙の本演劇の力

2016/07/22 15:51

演劇の力

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今年4月、80歳で亡くなった蜷川幸雄が遺した自伝・演劇にまつわるインタビュー、演出した舞台公演のプログラム案内で構成される大著。舞台稽古の時、彼は演者を厳しくしごき、時には面前で罵倒することもいとわなかったが、同時にその演出スタイルは、海外演劇界から高く評価されていた。その独特なキャラクターは、生来の人見知りで、友だちといるよりも一人の世界にふけることを楽しんだこと、母親が無類の観劇好きで、時には授業中であるにもかかわらず、観劇のために我が子を早退させるという生育環境によって生み出されたものである。
日本の演劇界でその名を知らぬ存在だが、その影でさまざまな挫折を味わってきた。芸大入学を希望するも不合格、それならばと俳優に進路を変更するも、その道では大役にありつけない。演出家に転向したらしたで、劇団の内紛に巻き込まれる始末。舞台芸術で名前を知られるようになっても、それが収入に結びつかないもどかしさは、本人以外にはわからない。
そんな彼がインタビューで見せる素顔は、情熱的で暖かい。半世紀にわたる盟友・清水邦夫への感謝の言葉。唐十郎を尊敬する態度。そして若手俳優に対する期待。彼の言葉を見ていると、この人は本当に演劇が、人間が好きなんだということがわかる。 「戯曲分析の方法」という概念を、私はこの本で初めて知った。この本を見て、舞台や戯曲に興味を持ってくれる人が、一人でも増えることを願う。

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ちはやふる 32 (BE LOVE KC)

ちはやふる(32)

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かるた選手権・団体戦で3位入賞を果たし、この勢いで個人戦でも上位入賞を果たそうと、意気上がる千早たち瑞沢高校かるた部の面々。千早も団体戦で果たせななかった夢を果たそうとするが、みたび彼女の前に、現クイーン・若宮詩暢が立ちふさがる。1年生の時は圧倒的な実力を見せつけられ、2年生の時は団体戦でのケガで実力を発揮できなかった千早。だが今回はクイーンに食い下がり、二人の試合を見ていた観衆は「ひょっとすると…」と思わせる試合展開になるが…。
物語開始以来、千早を巡る三角関係に変化の兆しが見える今巻。千早が新に送ったメッセージを誤解し、鬼のような形相を見せる志暢。これまで新のことを「たった一人の友だち」と思っていたが、このことをきっかけに、彼女の中に別の感情が沸き立つようになる。その感情とはいったい何なのか、それは読んでのお楽しみということで。
31巻で3位決定戦をあまりに軽く扱ったことで、この作品の評価が暴落していることは確か。だが新野高校のかるた部顧問教師が「3ヶ月かそこいらでキャプテンシーが身につくわけがない」といっているとおり、作者は「個人戦と団体戦は全くの別物」という解釈で物語を進めており、管理人もその考えに同意する。太一との別離、新に勝ったこと、そして志暢と互角の勝負を演じたことで、眠っていた能力が目覚めた千早と、新への恋心が芽生え始めた志暢。この二人が、クイーン決定戦までにどのような道を辿るのか見守りたい。

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