紙の本
誰をターゲットにした本なのでしょうか???。
2015/05/31 10:06
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は、文学研究家である小谷野氏が、自身の歴史好きが高じて、古代から幕末までの日本史を書いてみましたという本です。中学・高校の教科書レベルの知識を自分の嗜好に合わせて、時代を追っていったという内容です。
井沢某の「逆説シリーズ」のような珍説・奇説の押し売りではないので、安心して読める一方、基本知識を前提とした歴史事件の羅列ですので、初心者には不向きです。また、本書を読んで新たに得るものはありませんので、歴史マニアにも不向きです。加えて、明治維新で終わっていますので、通史でもありません。
一体、誰をターゲットにした本なのでしょうか。表題は「俺の日本史」ですから、「俺(=小谷野氏)」の頭の整理のための本ということでしょう。時間とカネを返せと言いたくなる本でした。入門書であれば、良書はたくさん出ていますので、あえて本書を読む必要はないでしょう。
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まさに「”俺の”日本史」ですな^^;
読んで面白いけど、
日本史の試験の点数は上がらない(笑)
歴史は偶然と必然のからみ合いである。
歴史に法則はないし、そう簡単には
終わらない。前著の世界史入門でも
言ってたような気がするが
ここいら辺りが落ちだと思う。
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著者ならではの日本史との接し方という感じの本です。と言い表すくらいに力を抜いて読むことができました。日本史について肩肘張らず、満遍なく理解をすることができます。ただ著者の私見もだいぶ入っているようで、書いてあることを真剣に読んではいけないなと感じました。日本の歴史についての、他の著作(ドラマなど)についても書かれていて、いろいろな人が、歴史に対して何を書いているのかが分かって、そこは勉強になりました。
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日本史へのバックボーンの方が世界史より、上のせいなのか、分かりやすかった気もします。
アマテラスの時代から明治維新までを駆け足で巡りましたが、平家物語やゲームの影響もあり平安時代や戦国時代は興味深く読めました。南北朝時代なんかはほんとど、知識がなかったので、この辺りの本を読んでみようかな。
作者が江戸時代をあまり評価していないようですが、現代だって似た様な部分もあり、それが良い方向にも機能したこともあったと思う。戦争をしなかったことなど。もう少し評価しても良いのではと
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小谷野先生の今までの著作読んでいらしゃる方には、さして新しいことは、ないんじゃないですかね。大河や時代劇で日本史に興味がわいた方におすすめ。
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こちらを読了。
まあ、内容的には(ある程度日本史の知識がある人には)新たな視点があるとかいうものではない上に、博覧強記な著者の書評、そして映画、大河ドラマを中心としたテレビ番組評を通史の中に散りばめたような内容ですが、良いのではないでしょうか。
前著『日本人のための世界史入門』がかなり売れて、「上から目線」とか中には「お前は何様だ!」とか言う(Amazonの書評などネットに書く)人が出てきたので、「俺様だ!」ということで『俺の日本史』という書名にしたのだという。良いのではないでしょうか(笑
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ざっと日本史を流すのには、それなりに面白いです。
独善的な視点が随所。
好き嫌いが明確になる作風です。
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論じるというよりは,大河ドラマに結びつけて「俺の」知識を披露してくれる。再入門にふさわしいかどうかは読む人の日本史の知識に依るだろう。
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『日本人のための世界史入門』(新潮新書)と同様、新書一冊で日本の歴史を概観した本です。
ただ、『日本人のための世界史入門』が、いちおう一通りの世界史の流れをつかむことができるように書かれていたのに比べると、本書はややまとまりに欠けており、NHKの大河ドラマに関する感想などもあって、「日本史よもやま話」といったような印象を受けます。
とりとめのないけれどもおもしろい著者の話を聞いているような気分で読むことができるという意味では、渡部昇一の日本史に関する著作と似ているように思います。ところどころで左翼的なアカデミズムの歴史学に対する皮肉が差し挟まれているのも渡部の本と同じですが、本書の方は日本の伝統について一定の予断を持つことなく、あくまで実証的な観点からの批判にとどまっているので、渡部の本に比べると比較的多くの読者に受け入れられやすいのではないでしょうか。
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本書は『日本人のための世界史入門』の続編にあたる。高校日本史のように、古代から明治までの歴史を、著者の見解を交えて進めていく。なかでも意外な箇所を挙げると、たとえば、清沢満之が、唯円『歎異抄』を発掘して、キリスト教に似ていると言った、烏帽子をとられることは、下半身をむき出しにすると同然である、南北朝正閏問題の「閏」の意味が、本物ではないという意味を持つなど、著者の博覧強記ぶりを読者に披露する。過去に日本史を履修した人でも、新たな知見を得られるだろう。