紙の本
大学の教科書よりかなり解り易いだろう
2009/12/28 21:24
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で解説されているフーリエ変換とラプラス変換は、理工系特に電気・電子・制御では必須の数学的道具である。理工系の大学を目指している高校生が読んでおいて損はない。しかし高校物理の範囲では、この道具を使う問題はないであろうから、その有難味が解らない状態でこの本を読むと、やや難しく感じると思う。むしろ大学生が参考書や副読本のように読むのに適しているかもしれない。「高校数学でわかる」と表題にあるように、大学の教科書よりかなり解り易いだろう。
紙の本
他分野で重要なフーリエ変換を分かり易く解説した画期的な書です!
2020/02/01 10:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、高品質の科学的知識をやさしく解説してくれると好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は「フーリエ変換」について解説された科学書です。「フーリエ変換」と言われても、多くの方々はピンとこないのではないでしょうか?しかし、この理論は物理学、電子電気工学、さらにその他の多くの分野において、極めて重要で有用な数学理論なのです。同書では、この重要なフーリエ変換を、フーリエ級数からラプラス変換まで、分かり易く、そして簡潔に解説していきます。これを知ることで、科学がより面白くなること間違いありません。
紙の本
入門書としては良いと思う
2021/06/18 15:32
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投稿者:M.F - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくて、入門書としては良い本ではないかと思う。
タイトルの中の言葉に「高校数学でわかる」とあるように、前提知識について多くを求めていないこともあり、フーリエ変換に関して最初に読む一冊としては、適しているのではないかと思う。
私自身、この分野に関して最初に読んだ一冊はこの本で、その後、他のフーリエ変換・フーリエ解析に関する本も読んだが、この本はやはり、私が読んだ中で最もやさしい部類に入る。
そのような訳で、初学者には向く本であると思う。
初心者・初学者にはおすすめできるし、手際よくポイントがまとめられているとも思う。
ただし、そもそも学術書ではないし、また、記述の量もある程度限定されているので、本書に対して、過大な期待をするべきではないと思う。(形の上では、新書一冊分の記述がなされているのであるが、実は、フーリエ変換と関連した歴史上の人物紹介のようなことについても、それなりの記述量が使われてしまっている。さらに、最後の二つの章に関しては、もうフーリエ変換から離れて、隣接分野たるラプラス変換の解説のために使われてしまっている。よって、フーリエ変換そのものに関する記述・説明は、意外と少ない)
なお、最終章の「ラプラス変換を用いた演算子法」に関しては、前提として、(高校数学だけでなく)、高校「物理」の知識が無いと、理解が難しい内容になっていると、私は思う。(もっとも、ごく基本的な知識・理解で大丈夫と思う)
フーリエ変換やラプラス変換を学ぼうとするような方は、高校時分に物理を履修していた方が多数派であろうとは予想されるが、一応の情報として、追記させていただいた。
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2009/11/23 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2010/1/10~1/12
大学時代あまり真面目に勉強してなかったので、このあたりの基礎がまったく抜けている私としては、これまでも何冊かフーリエ級数、変換からみの本を買って読んできた。「高校数学でわかる」と謳っているだけあって確かにこれまでの類書より分かりやすいし、これまで以上にこの部分の理解が進んだとは思うが、やはり「高校数学でわかる」のはちょっとしんどいのでは? 内容には何も文句がないだけにタイトルが狙いすぎのような気がする。
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フーリエ級数の導出からフーリエ変換、ラプラス変換までを一気に押さえる。高校3年生(理系)の数学知識だけで、ここまで説明できるかと驚いた。
厳密性は多少、損なわれるものの基本を理解するには十分。さらに詳しい専門書へ進みたくなった。
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大学数学の基礎中の基礎のフーリエの法則を高校レベルの式を使って解説していますが、十分社会人にも通用する解説です。
実際に計算しながら読んで行くと理解度100%な予感
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一応理系なんで数学は3Cまで取った身なんですが、ようわからんっていうか、途中で「もうわかんなくていいや……」と思ってしまった。数学者たちの人生がおもしろかったです。
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確かに易しく書いてあると思います。
が、中央部分で挫折。
難しいというより読む気が失せてしまった。
途中に入る歴史的解説は個人的には必要なかった。
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[ 内容 ]
フーリエ級数・フーリエ変換は、物理学や電子・電気工学、さらにそれ以外の分野でも、極めて重要で有用な数学です。
また、数学ファン・物理ファンにとっては、フーリエ変換を理解できれば、科学はもっと面白くなるはずです。
本書はラプラス変換も含めて、この理系必須の数学を高校理系レベルの数学の知識でできるだけやさしくマスターすることを目指します。
[ 目次 ]
第1章 フーリエ級数
第2章 複素形式への拡張
第3章 フーリエ変換への拡張
第4章 代表的な関数のフーリエ変換
第5章 フーリエ変換の性質
第6章 ラプラス変換
第7章 ラプラス変換を用いた演算子法
付録
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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若いときに出会いたかった本。
ラプラス変換に親しみを覚えた。
巻末付録でテイラー展開を微分で求めていて喝采。 でも仮定の証明が無いな。
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非常に簡単な計算だけでフーリエ変換とラプラス変換のポイントを抑えており、
数学的な煩わしさを感じることなくフーリエ変換の本質的な意味が理解できた。
特に、
フーリエ展開可能性、フーリエ級数から変換への拡張、ローレンツィアン、時間空間とスペクトル空間の関係、電気回路とラプラス変換の対応
などは非常に分かりやすく改めて納得した。
また、途中に現れる数学者の歴史がとても興味深く、歴史的な発展にも興味が湧いた。
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フーリエ変換の公式の導出から,一般的な関数(sinとかe^xとか)のフーリエ変換の計算例など,目で追っていけばよく計算過程が分かります。また,それを用いた工学への応用も簡単に紹介してくれているので,フーリエ変換の理解を促してくれると思います。さらに,ラプラス変換も紹介しており,ラプラス変換って何って人から読むことができます。確かに高校生でもがんばれば読めると思います。
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第1章 フーリエ級数
第2章 複素形式への拡張
第3章 フーリエ変換への拡張
第4章 代表的な関数のフーリエ変換
第5章 フーリエ変換の性質
第6章 ラプラス変換
第7章 ラプラス変換を用いた演算子法
式の導き出しから、それぞれの数学者や彼らの時代背景までもが掲載されてあり、その辺は面白く読める。数学知識を得た後再度チャレンジしたい。
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わかりやすい。また数式のあれこれだけではなくフーリエやナポレオンとの関係等、工学の勉強だけしていたら知らなかったような歴史も知ることができ、読み物としても非常におもしろかった。ためになります。
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フーリエ変換についてわかりやすく説明してある。
大変とっつきやすい内容になっているのでよくわからない人はぜひ。