紙の本
福田文学の深淵を覗く
2014/03/27 20:28
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投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本近代史を歴史的供述だけに捕われる事なく、当時の世相や文化、思想まで掘り下げる表現力。
今や、日本を代表する批評家の一角を担う氏の手の内を明かす一冊。
膨大な情報を読みこなし、表現する為に必要な技術とは何か?を解り易く解説したハウツー本と思い、読み進めればこの本の価値は解らないだろう。
もちろん、私も氏の深淵なる思想や文学を理解出来ると言い切る自信も無く、向背を拝める幸せを読書を通して恩恵に授かっている。
ただ、氏の表現したい事を私流に解説するなら、「読む(インプット)、書く(アウトプット)の表現の差は認識の違いによるもの」だと、要約したい。
もちろん、大家の小林秀雄氏に至っては、文体が「幽玄」であり、読書が快楽である。福田氏も述べているが、「読者に考えさせる表現」には腑に落ちた。
歴史にも造詣が深く、文体に皇室への尊敬を感じさせる「昭和天皇」も、程なく完結を迎える。もちろん、購入する予定だ。
今、日本で皇室の事を誠実に考えている思想家と言えば、福田氏と小林よしのり氏位だろう。(皇室を表題にした作品は無いが、佐藤優氏も加えたい)
三者とも、認識の違いからか、互いを批判しあう現状だが、立場の違いを越えて欲しいと願う。
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うーん... 悪くはないがハッとするようなところもない。何よりタイトルに示されている「大量」に対応する方法自体はよくわからない。改行が多すぎるくらい多いので、それが秘訣なのかと思うくらい。
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この方法で本当にひと月百冊読み、三百枚書くことができるようになるかというと、まぁそうでもないのですが、具体的で役立つ知識やヒントがたくさんありました。新刊情報の入手法などは、真似しようと思います。
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本を読むにせよ、何か書くにせよ、事前にその目的を明確にすることが大事。
本の理解には、やっぱり抜き書きがいいんだなあと。
そのほかにも実践的ヒントがたくさん。
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◎800円
●よい感じ
●25歳くらいの時には理解できなかったと思う
●理にかなう
●サラサラ読みがよい
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ひと月に百冊読むってどうやるの?という好奇心で購入。
文筆家でなくともビジネスマンにも非常に有用とのこと。
アウトプットの仕方でこのようにパソコンで済ますのではなく、手書きで「抜書き」が一番いいとか。
これはやっていないので早速真似てみよう。
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本を読むときに大切な「心構え」・・私は深く考えてはいなかったようです。
旅行の効用は、その通り・・と思いきや、ここでも目的意識という言葉が・・
読書生活をどう続けていく?
以前は、数にこだわっていた時もありましたが、今は・・
じっくりと味わっていきたくて・・!
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書店でタイトルに惹かれて手に取って、立ち読みしたのがきっかけです。内容が興味深かったので購入しました。
著者紹介では、現在、慶應義塾大学環境情報学部教授であり、文芸批評家、論壇の批評家などの肩書きを持ち、ひと月に百冊を読む。
いやはや、私などはひと月に10冊を読めば多いと思っていますが、はたしてどのような読書の仕方なのかと読みました。
まず、読むという行為の中に、一冊をじっくり読むだけでなく、必要な部分だけ読むことも入っていることを知り、肩の力が抜けました。
「効率的」な読み方として本を読む「目的」をはっきりさせる。何のためにこの本を読むのか目的意識をはっきりさせる、ということに納得。
そして、著者は実店舗(書店)の立ち読みも勧めている。ネット書店では見つからない本に出会えることに魅力を感じるのは、私も同意です。
あと、著者は本を読んでメモを取ろうとしたり、引用しようと思ったページの上部を折る。(私はさすがにそれができないので、ミニ付箋を貼っておきます)
そのあと、気に入った手帳に抜書きをするそうです。これは私もやっていますが、あっちこっちのノートに書き散らさず一冊のノートにまとめるように決めました。
ノートといってもバイブルサイズの6穴リングファイルですが。これがサイズ的にも量的にも私には合っているようです。
後半は読むだけでなく、文章を書く、まとめるなどのことについて書かれています。
読んだら読んだだけでなく、自分の血肉となるようにするのが大切なのかもしれません。
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『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』
福田和也
まず、読む前にそのポイント、つまり自分は何のためにこの本を読むのか、ということを明確にしておかなければなりません。(p27)
物語にしろ、着眼点は必要だろう。
メモ帳に、下を折ったところを書き写し、コメントをメモする。
この、書き写すというのが、とても大事なことです。(p56)
大事な所は本の端を折り、さらに手書きで書き写しコメントする。この手書きが大切だという。だが、PCの方がいかんせん早い。どうしたものか。手書きとPC打ち込みについて考えたい。
なんとなく面白く、なんとなく興味深い。でも終わればそれが何だったのか覚えていない。(p95)
テレビについて。まさに。
山城教授より推薦本
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読む。書く。考える。行動のすべては自分を知るためのもの。
書くための認識
①文章の構造
②何を書くか。書くためには何が必要で、自分には何が欠けているのか。
好きな文章をノートに書き写して研究するのはいいな。
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情報のインプットとアウトプットについて述べられた本。ジャーナリスト向けのような内容だったが、説明がわかりやすく、読みやすかった。
やはりインプットは本がメインとのこと。クソ本を避けるためには、本屋に行って立ち読みすること、目的意識を持つことが重要。
アウトプットについては、スタイルを身に付けるために、お気に入りの作家の本を分析してみるのが良いとか。
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再読です。
ひと月百冊読、すごい!
中身は、速読方法というより、
いかに本によって要点を見つけ出して
内容を把握するか、というもの。
目的意識のハッキリした読書を行う人にはいいんだど思う。
単純に、小説100冊読みたい!
とかだと、ちょっと参考になりませんでした。
意外と時間管理術も書かれていませんでした。
著者のこと「尊敬してます!」
どんな方法なのか知りたいです!
って人にはオススメ。
(そんな人はオススメされなくても読んでいるでしょう)
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読了。面白かった。勉強になる。音楽に限らず、趣味にするのにそれなりにやり方があるのだと思った。以前著者が、SPAで、本のランキングで、ジェーンスーの本がランキングに入ってることにため息をついていた記事があった。その本は面白かったので、不愉快であった。しかしこの本を読むとそれなりにやってきた実力のある人かなと思った。
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ノウハウ本や読書術というよりは筆者はこのように日々をすごしてるよといったようなエッセー本に近い
著者のファンで氏の生活に少しでも近づけるなら本望といった熱狂的ファンにはおすすめ
他の人にはすでにどこかで触れたことあるようなノウハウしか得るものはないだろう
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読み方から書き方まで、分かりやすい例を踏まえての説明が、参考になった。具体的にどう取り組んでいくか、自分なりのやり方を考えるのに、情報量が多いのでちょうどよいと感じた。