紙の本
骨太少女マンガは古びない
2012/01/26 19:15
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
少女マンガの名作「花咲ける青少年」の完全新作です。
花鹿の両親を描いた「Innocence」と、ルマティ編、というよりこれはむしろクインザ編の「青皇(せいこう)の庭」。
いずれも過去編なのは、物語としては本編できちんと終わりきっているからでしょうね。
なにしろ、キャラクターが立っているので読みごたえがあります。
それぞれの行動原理がきちんと設定されているので、各自の行動に無理がないのです。
この人はこう動くしかない人、というのがすごくよくわかる。
さらに、富豪は富豪の、侍従は侍従の「らしさ」をきちんと描けるのは、樹なつみくらいではないでしょうか。
特に、富豪の描写はすばらしい。
読んでいる私たちは庶民なので、遠い世界である富豪を富豪らしく見せるのは実は難しいのですが、遠い存在である彼らを親近感を抱かせるのでなく遠いままで、さらに憧れをもって理解させるという力技。
その背景の説得力といったら!
ハッタリともいうかもしれませんが、それこそまさに少女マンガの醍醐味です。
10年以上前に完結したのに、少しも古い感じがしないのはさすがです。
設定のしっかりした骨太の少女マンガは、古びないのですね。
紙の本
花咲ける青少年 特別編2
2012/01/24 09:48
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みかんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙のルマティのインパクトに押されて購入。連載当時気になっていた、ハリーとキティの出会い編、若いころも変わらずルマティのために画策しているクインザ編。期待以上の内容で何度も読み返しています。特にハリーキティ編は必見です。大トリの立人編も今からとても楽しみです。
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待望の2巻!
2012/11/07 02:41
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポムポム - この投稿者のレビュー一覧を見る
樹なつみの花咲ける青少年の番外編とも言える特別編。
1巻はユージィン、カールのエピソードが描かれていますが、
この2巻は、花鹿の両親の出会いと、
本編に至る前のクインザが主役のエピソードが描かれています。
花鹿の両親のエピソードは、ファンからのリクエストも多かったのではないでしょうか。
1巻より、ページ数だけでなく内容も重みを増したように感じられる内容でした。
電子書籍
少し前
2023/11/11 08:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
花鹿たちが夫探しを始まるより少し時代は遡り、両親の出会いや、立人の父とハリーの交流、ルマティの少年時代などが描かれていて懐かしかった。遡ってもクインザは怖かった。
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ハリーとルマティ―の過去
2016/07/18 02:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
花鹿の父・ハリーの若き日の恋を描く「Innocence」がすてき。花鹿のお母さんってああだったんだ~。若かりしハリーもさすがにいい男ですね。
同時収録の侍従候補の少年達を巡るルマティ編「青皇(せいこう)の庭」も陰謀めいてて、ルマティの過去に相応しいエピソード。
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「Innocence」と「青皇の庭」の2編が収録されてます。
<Innocence>
花鹿の父ハリーと母キティの出会いのお話。
最初キティが亡くなったところから始まるのですが、次に出てくるハリーが若くてかっこよくて、一瞬、立人かと思ってしまいました。
キティも一本筋が通ったかっこいい女性で、確かにハリーが惹かれるのも分かる感じ。花鹿の性格はキティからもちゃんと受け継がれているなぁと。
若かりし立人の父や老いたジャビルさん、国王陛下のウールドも出て来てて、なんかうれしいけど、やっぱり、老いたマハティは出てこなかったです。死の間際でもやっぱり会わないんですねぇ。
最後は、花鹿と立人の出会いのところで終わり、ここから花鹿たちの話につながるんだなぁとしみじみ。
<青皇の庭>
こっちは、ルマティの子供の頃のお話。
ちっちゃいときから、やっぱり王の器で、みんなから愛されるルマティと、そんなルマティに忠誠をもって接するクインザ。
クインザが出て来ている時点で、穏やかには終わらないとは思いましたけど、予想通り、彼のルマティのためにできる非道さが際だってました。
最後に出て来た大人になったルマティは、またかっこいいんだなぁ。
立人も相変わらずかっこいいけど、成長しているルマティに、時間の流れを感じます。
2巻で終わりかと思ったら、3巻もあるみたい。
次は、みんな勢揃いして何かあるのかなぁ。
今から楽しみです。
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花鹿の両親、ハリーとキティの出会いと馴れ初め編がすごくよかったです。ハリーがこれほどかっこいいとは。
個人的にジャビルが出てきたことが無性にうれしかったです。
ルマティ幼少時のクインザは、そのままクインザでした。こうしてあの破滅に向かって…と思うと、本当にルマティのために昔から動いていた人なんだと本編を読み返してしまいました。
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花咲ける青少年が舞台化された、と言うのは知っていたのでこの頃よく本屋で見かけるのは新装版だろうと思っておりました。新しいエピソードだったんですね…と言うわけで1,2巻まとめて購入。
懐かしかったです。大学の頃読んでたなあ~
樹さんの漫画はオズもそうだし八雲立つもそうだし獣王星もそうだし年月が経ってもお話のあらすじやサイドストーリーを結構しっかり覚えております。名前は流石に忘れてもその性格は忘れられないキャラクターが多いなあとも思いました。花咲けるも当時単行本を集めていて、いつの間にか処分してしまいましたがマハティの話からルマティの即位まできちんと覚えてるもんだ、と思いました。
次は立人の話か~楽しみです。と言うか本編がもう一度読みたくなってしまった…コレは愛蔵版を買うしかないか(笑)
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花鹿と立人の父親の若かりし頃。めちゃくちゃかっこいい!!
あれを見ちゃうと立人もまだまだですね。
次巻がとっても楽しみです。
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ハリーが主役の親世代のお話とルマティの幼年時代の2本立てスピンオフ。
お父さん、かっこよすぎます。
3巻は立人編でスピンオフ完結らしい。
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ハリーの過去編、クインザの王宮陰謀編(勝手なタイトルをつけましたが)。
ハリーの過去は『朱鷺色三角』(白泉社)の霙一さんの物語を思い出してしまい、失敗。ハリーのキティへの告白が唐突な気がしました。おそらく、大急ぎで読んだためかと思われます。次は虚心で読みます。。。
クインザの物語は、読み応えたっぷり。有能さの描き方がクインザにふさわしくすばらしいです。後の政変の必然性もしっかりと描かれていましたし。すてきでした。
本編が読みたくなった。。。
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ハリー・バーンズワース、半端無くカッコいい。
比べると立人はまだまだ、なのか。恐るべし。
花鹿がファザコンでなくてよかったね(笑)。
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花咲ける青少年の番外編集。
1.ハリーとキティの出会い編。
2.ルマティの10歳の時の話。
で構成されている。
番外編とひとくくりにするには勿体ないほど充実した内容。
ハリー編は本編で大狸っぽい役割のハリーの心中と大人の恋愛が淡々と描かれている。後半、懐かしいキャラが出てきたときは感無量な感じがした。
ルマティ編は王宮内の醜い部分とルマティの才覚、クインザの恐ろしさをうまくまとめた中編。
ファンなら買うべき。
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ハリー&キティ篇と幼少のルマティ(の周囲の人たち)篇。
ちび花鹿、ちび立人、ちびルマティが悶絶モノで可愛いwww
花鹿ママは噂通りのオトコマエ(笑)
でもママのほうが女の子っぽいかな...って、花鹿どんだけオトコマエなんwww
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特別編1よりこちらのほうが好みでした。特にハリーとキティの話が好き。本編ではハリーは何を考えているかわからない食えない狸と思っていたけど、こんな素敵な人だったとは...。次巻もどんな読みきりが出てくるのか楽しみです。