紙の本
亡霊星域
2016/06/07 23:05
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投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「亡霊星域」は「謀叛航路」の続編で、「亡霊星域」の終わり方が少し欲求不満だったので、こんなに早く続編がでるとはおもわなかったので、早くよくことができて満足。背景が大きすぎて、結末がついたのか、まだまだ続くのかよくわからない。この後も続くことに期待?
紙の本
ミステリーのよう
2016/05/05 01:18
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投稿者:ちょりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今作はさまざまな背景があり、それをブレクが解決していきます。その過程がミステリーのようでとても面白いと思います。
紙の本
野阿梓的に読むと面白い。
2016/05/06 08:58
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
動きが少なく、地味な描写が長くていまいち乗りがつかめなかったが、アメリカの野阿梓だと思ったらスッキリと世界観が入ってきた。ジェンダーの曖昧な人物、分裂した独裁者、残酷なまでに厳格なヒエラルキー、正体のつかめない異生物。脳内で萩尾望都の漫画に変換したらとたんに面白くなってきた。次も楽しみ。
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前作の叛逆航路を読んだ方ならべらぼうに面白い。
知覚の届く範囲に偏在するブレクという存在。
そしてラドチ皇帝に支配される世界が描かれるだけで面白い。
ラドチ皇帝には世界がどのように見えているんだろう。
次巻で完結とのことで、翻訳が楽しみである。
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叛逆航路の直接の続編
三部作の二作目ということだが、期待していたよりも対アナーンダのストーリーが少なく、本当に次で完結するの?と不安になるストーリーテリング。完結編のために張られた伏線はいくつもあるので、次回作に期待する。
三作目の二作目という位置付けにこだわらず、もっと壮大な物語の中のエピソードの一つだと考えられれば、叛逆航路とは雰囲気が違うものの十分に楽しめる。
次回作を読めば、本作の位置付けが分かるかもしれない。
いずれにせよ、次回作が楽しみな内容。
原書では全部出てるらしいので、原書で読んでしまおうかとも検討している。
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ヒトではないのに艦隊司令官。一体どうやって行動していくのだろう、ブレクは。AIにも愛情と呼べるものがあれば憎悪もあるのかもしれない。乗員には人と思われているみたいだったのにそのままで行けなかったのだろうか。
完結編が楽しみ。
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賞総なめの読み応えのある本格SFの続編。本作も前作に劣らずハードなSFだ。心理描写主体なので、アメリカ人には受けなかったのかな?タイトルは、こちらも、原題のアンシラリーソードのほうがぴったりくるし、かっこいいのになと思った。
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面白かったです。登場人物は男女の区別なく「彼女」と表現される。主人公の乗船する戦艦AIがの統べる乗員の情報をリアルタイムに知覚することができ、それが描写される。油断していると、誰だっけ?この人どこにいたんだっけ?なんでこんなことしてるんだっけ?と読み返すハメに。妙な緊張感のある不思議な読書体験をさせていただきました。戦艦AIがどう考えているのかが微細に描写され、説得力があるところに、著者の凄さを感じました。読むのに時間がかかったけど完結編が楽しみです。
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キャラクターが前作の設定のまま、作風が落ち着いた感じになった。面白かったけど、前作のスタイルのほうが好み。Ancillaryの視点が頭の中でどうイメージが出てくるのか凄く気になる。映像化できないよな。
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「叛逆航路」シリーズ第2弾。
前作の最後で皇帝アマーンダに艦隊の司令官に任命されたブレクは、宇宙の辺境のにある閉鎖された星系間ゲートの調査に向かう。
ゲートを管理しているのは宇宙ステーションAI。このステーション内の住民は茶の栽培などで生計を立てている。いわゆる農村地域で、貧しい人が多いのだが、一方で富裕層もいる。居住地域は異なり、富裕層はステーションの上部。貧困層や、アウトロー的な生き方をしているの人たちは‘’アンダーステーション‘’で暮らしていた。
皇帝の勅命できた司令官ブレクを支配層は歓迎するが、星間国家間で結ばれた重要な停戦条約に違反する、ある重大な秘密を隠していて、それがバレないようにブレクたちを常に監視する。
誰が味方で、誰が裏切り者なのか。
そして停戦条約違反の犯罪行為とは何か。
閉ざされた辺境の宇宙ステーション内でおきる陰謀劇の幕が上がる。
1作目が「動」の物語なら、2作目は「静」の物語。ほぼ派手なアクションはない。爆破事件が起きるくらい。でも面白い。
スターウォーズもエピソード2で、辺境の地で後のクローン戦争で主力となるクローン造っていたのが明るみになったけど、そんな感じ。3部作の2作目ってだいたいこういう陰謀が明らかになるって展開が多い気がする。
今回活躍するのはステーションのAI。住民ファーストで考えるようにプログラムされているから、最後までどっちにつくのかわからない。基本は皇帝に従うのだけど、このときはもう皇帝アマーンダ自身が分裂してしまっているので、皇帝の判断に従うという選択肢はもはやなく、ステーション自身の判断でどっちにつくか決めなければならない状況。
静かな展開の中でも、心臓の鼓動がドクドクと耳に響いてくるような緊迫した展開。
今作も一気読み!
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「それは正義といえるのか?」
SFでありながら、シェイクスピアのようでもあり、アガサ・クリスティでもある。
前作『叛逆航路』同様にレトロな香りのする日本語題名、原題は《Ancillary sword》、第1作に比べてスケール感は縮小するも、相変わらず独特の世界観で読む人を引き付ける。
特に“ジェンダーを区別しない”文章表現への試みは、現代のジェンダー問題を主張するというより「当たり前となったときの状況」がよく描かれている。
舞台となるアソエク星系では「アーナンダ同士の分裂抗争」により星系間ゲートが閉ざされ混乱が生じている。主人公ブレクは艦隊司令官として、自身が《トーレンの正義》だったころの副官オーンの妹が住むこの地を訪れることに……。
この星系は、「お茶」の一大生産拠点として支配層であるラドチャーイ、農園労働力としてのヴァルスカーイ人、元からの住人サミル人が、決して交わることなくそれぞれの社会を形成している。
人種差別、マイノリティ問題、さらに人を兵器として作り直す「属躰という奴隷」。
かつてAIで属躰の一人であり、今は「何者でもない」主人公ブレクが何を思いどう行動するか……。
SFというステージで作者の意図を伴い、物語は自由に繰り広げられる。
さて、次は第3作『星群艦隊』、いよいよ「元AIブレクの放浪」に決着がつくのか……。