紙の本
結構参考になる
2012/05/26 12:56
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投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る
暗い道を歩く時はすり足で、疲れない歩き方はガニ股歩き、カバの皮を乾かすと焚火のたきつけに使える、蛇のいそうな場所はわざとドカドカ歩くなど、山登りの参考になりそうなマタギの知恵を知ることができる。実際、ガニ股歩きは疲れないだけではなく、坂道をくだる際も安定度が増すので実践している。他の登山系の本には載っていないマタギならではの登山技術を学べるのは貴重。
電子書籍
本来は伝承で得られる知識、経験の一部を知れる
2017/07/16 12:19
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投稿者:anonymous - この投稿者のレビュー一覧を見る
登山者の参考になるかはわからないが、ハンターを目指す人の参考にはなる。
実際にこの内容を知ろうとすれば、本書に登場するベテランハンターに師事しないと難しいが、その知識や経験の一端を垣間見れて参考になった。
遭難など経験したくはないが、装備が不足している時にも使える知識が載っているので知っておいていいとは思う。
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伸縮性のクライミングパンツ
ポリプロピレンやクロロファイバーなどの化繊系とウール系の上下セットの下着
行動中は化繊系、山小屋についたらウール系に着替える
7ツ道具 ナガサ=ナイフ、マッチ3つ、農業用ビニール、飯盒、細引き5m、長靴、オニギリ3個
雨の地面を掘るとかわいた地面が出てくる
木の置き方は井桁よりも平行に
熊の胆
干ししいたけを水で戻した汁で熱冷ましに
熊は最初に投げられたものを負う、ものを投げながら逃げる
下りに弱い、登りは早い
3大危険熊 子連れの熊、手負いの熊、秋の発情期を迎えた雌熊
蜂は、体を小さくして通り過ぎるのを待つ
黒を追いかけるので白っぽい服
首をタオルなどで守る
雪崩は大きな木に捕まる
きりの時は歩きまわらず待つ
回りをよく見て行動、岩や木を反対側からも見る
マメができたら、早めに潰して消毒
マタギツアー あじがさわ白神山地ガイド倶楽部、白神マタギ舎、マタギ学校
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【登山関連書】
『マタギ』と呼ばれる東北地方の熊猟師さんの登山技術や知恵を学んで、山登りに生かそうじゃないかという一冊。
山で、しかも熊を相手に生きる男の技術や知恵はスゴイけど、すごすぎてあまり参考にはならない(笑)。
家族には「下山予定日を3日過ぎたくらいじゃ心配するな。10日過ぎたら知り合いのマタギに頼んで探してもらえ。」と言ってあるそう。
冬、雪囲いを作り、雪の上に杉の枝を敷き詰めただけで、セーターにヤッケという軽装で眠ることができるとか。
普通の登山者だったら死ぬわ、ってエピソードがてんこもりで、参考にはならないけど読み物としては面白かった。
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マタギの登山は、シンプルかつ効率的。長年培った知恵で狩りをする。マタギは廃れども、登山者にも参考になること多し。
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ヤマケイ山学選書の一冊。
現代のマタギたちへの取材に基づき、われわれの山歩きの参考になる点はないか探ろうという本である。
マタギは山を知っている。
マタギは無駄を嫌う。
マタギは自然を敬う。
マタギは必要なものしか欲しがらない。
例えば舞茸を見つけた時、マタギは2割残して翌年また生えるようにしておくという。だが商業のヤカラは全部取ってしまう、下手をするとマタギが残した2割も持って行ってしまうという。
現代の“開発”は、自然をまったく顧みずに行われる。結果鉄砲水や崖崩れが起き、植生が変わり、野生の動植物が駆逐される。「山がだめになった」という。
ブナなどの原生林は、なぜか夏は涼しく冬暖かいそうだ。杉などの植樹林は下生えもなく、貯水力もなく、冬はさむざむとするという。数百年・数千年の蓄積と、わずか数十年ほどで目先の成果を求めた結果の、大いなる違いを感じる。
商業主義は無駄を行う。
頭デッカチに自然は分からない。
現代人の欲には際限がない。
「登山技術」を超えて、考えさせられる本である。