読割 50
電子書籍
疾走(上)
著者 重松 清
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大...
疾走(上)
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疾走 上 (角川文庫)
商品説明
広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔をだしながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる……。十五歳の少年が背負った苛烈な運命を描く奇跡の衝撃作!
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紙の本
加害者を見る角度
2008/09/15 10:32
11人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
疾走 重松清 角川文庫
私とこの作家は経験と発想が似ています。この内容で私も物語を書きたいと思っていたことがあります。そこに興味をもちこの本を読んでみることにしました。冒頭から続く思い出話の設定。誰かが説明をしているのですが、それが誰なのかはまだわかりません。兄なのか父なのか。読み終えたときそれがそのいずれでもないことがわかりました。 ただいま70ページ付近。物語が暗い。文章で情景を表しだす力が足りない。風景シーンは不要ではないかとさえ感じます。また、設定も不自然で苦しい。主人公中学生男子は、現実には本のなかのような行動はできないし、発言もありえません。暖かい家族の和がテーマとなっています。父が父らしく、母が母らしく、兄が兄らしく生きていけば、不幸は起こらなかった。人は弱い、弱さを克服して強くならなければ不幸が襲ってくる。
あたりまえのテーマを定める。そこが物語作りのきっかけ。登場人物をイメージして、人物に弱さをふりかけていく。いろいろないじめや残虐シーンがこと細かく羅列されていましたが違うと思う。私はこの素材を別の角度から静かに考えました。
紙の本
どんよりする。。。
2020/12/17 23:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
救われない物語。まだ上巻でここまで落ちると下巻を読むのがしんどくなる。ここから主人公に幸せが訪れれますように。家族ってバラバラになるとどこまでも弱い存在ですね。父親も母親も守るべき物や者がなくなり、どんどん弱くなっていく景色を中学生の主人公が見てしまう事が一番不幸な事。そして愛した子供が壊れていく様を見る親もまた不幸。気が滅入る物語なので注意が必要。
電子書籍
重い
2015/10/29 20:54
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松清先生の作品の中でも救いがないかんじのかなり重い作品です。
ずいぶん前に映画化もされてて、そちらも観ましたが原作のほうがやっぱりいいですね。
紙の本
曇り空の中にいるよう。
2014/01/28 21:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと暗く、重い。
前半からずっと曇り空のイメージとなる。
相変わらず思春期の少年少女の描写が独特で、深層心理的な表現が垣間見れた。全体的に投げやり的な人物像が印象に残った。