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島田雅彦芥川賞落選作全集 上
著者 島田雅彦
デビューからわずか四年で、芥川賞に六回ノミネートされ、六回落選した現・芥川賞選考委員島田雅彦の華麗なる落選の軌跡にして初期傑作集。大学在学中に発表された鮮烈なデビュー作「...
島田雅彦芥川賞落選作全集 上
島田雅彦芥川賞落選作全集 上 (河出文庫)
商品説明
デビューからわずか四年で、芥川賞に六回ノミネートされ、六回落選した現・芥川賞選考委員島田雅彦の華麗なる落選の軌跡にして初期傑作集。大学在学中に発表された鮮烈なデビュー作「優しいサヨクのための嬉遊曲」のほか、「亡命旅行者は叫び呟く」「夢遊王国のための音楽」を収録。作家生活三十周年記念企画。
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紙の本
大学生の思想も変わったよな
2022/12/05 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1983年上期の芥川賞は受賞作なしに終わった、その時の候補作である、島田氏はこの回も含めて6回候補になり、そのうちの5回が受賞作なしの回であったという不運の人であるが、その後、芥川賞の選考委員に選ばれている。この作品は作者が大学在学中の22才に発表したもので左翼活動をしている学生を描いたものだが、ヘルメットもゲバ棒も登場しないし、もちろん人も死なない。「今のソ連のやっていることは本当の社会主義じゃないよなあ、スターリンは馬鹿だったし」「サハロフ博士やトロツキーには共感するとこあるんだけどなあ」などと考える、いわゆる新左翼の人たち。タイトルの嬉遊曲はディヴェルティメントともいわれる器楽組曲で明るく軽妙で楽しく、深刻さや暗い雰囲気は避けた曲風であるらしいが門外漢の私にはさっぱりわからない
紙の本
芥川賞は逃したものの、島田雅彦氏の質の高い作品集です!
2020/05/31 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『彼岸先生』(泉鏡花文学賞)、『退廃姉妹』(伊藤整文学賞)、『虚人の星』(毎日出版文化賞)、『君が異端だった頃』(読売文学賞)などの秀作を発表してこられた島田雅彦氏の芥川賞にノミネートされながら、落選した華麗なる軌跡を追った作品集です。実は、島田氏は6回も芥川賞にノミネートされながら、いずれも最終選考には選ばれませんでした。しかしながら、島田氏の作品の質は天下一品で、その芥川賞落選とは言いながらも、質の高い作品がおさめられた書になっています。ぜひとも、同書で、その島田氏の小説世界をお楽しみいただきたいと思います。
紙の本
4年で6回ノミネートでも落選続き。でもなぜか選考委員なんですよね。
2016/11/15 14:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
改めて確認したらデビューから4年で6回のノミネート、しかも毎回落選ってある意味凄い。しかも、自分は受賞しなかったのに今では選考委員でいらっしゃるし。
既に他の本に収載されている小説なのであえて買う必要もないけれど、萩尾望都の表紙イラストなのでジャケ買いしました。
島田雅彦初心者にもお勧めの1冊。でも文庫で1000円オーバーは高いなぁ。