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ワイド版風雲児たち(4)
【セット限定価格】ワイド版風雲児たち(4)
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風雲児たち 4 ワイド版 (SPコミックス)
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紙の本
濃尾平野に染み込んだ薩摩隼人の血の色の汗を、見るべし!
2002/05/10 09:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tact - この投稿者のレビュー一覧を見る
3巻の続きである『宝暦治水伝(後編)』が凄いです。幕府の無理難題に必死で堪える薩摩武士たちのこの労苦、この悲憤。悲しくて辛い話です。泣けます。最後のページの欄外に書かれた『現在、岐阜と鹿児島は姉妹県となっている』の一文にも感動しました。こんな出来事があったことなんて全く知らずにいました。自分だけかもしれないけど。忠臣蔵はあのように有名なのにそれ以上の艱難辛苦といえるこの話がどうしてテレビでも歴史でも取り上げられないのだろうと不思議です。
お次は元気な人々がたくさん出てきます。前野良沢、杉田玄白、中川淳庵の三人が、おらんだ語の医学の本「たあへる あなとみあ」の翻訳に格闘します。翻訳といっても辞書なんてあるわけがなく通訳に教えてもらうこともできない時代のこと。それはそれは大変な作業です。たったひとつの(ワンセットの)単語が解明した場面はギャグ的ながら感動ものです。他にも稀代の天才・平賀源内センセイなど魅力的。目標に向けて歩もうとする人々のドラマは新しい時代を感じさせてくれます。元気な人々から元気を分けてもらえます。
学校の授業でさらりと流され名前だけは知っている、というか名前しか知らない歴史上の人達。社会は暗記だけの科目で大嫌いだったけど中学時代にこの漫画を読めていたらもっとずっと好きになれたのに。
紙の本
宝暦治水伝後半とたあへるあなとみあ
2021/08/22 17:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
宝暦治水伝の後半は、すさまじい内容です。
そら、薩摩が幕府を怨みます。
岐阜と鹿児島の関係も良く分かります。
後半は、ターヘルアナトミアの話
オランダ語も分からない状態でどうやって本を読んだかが分かります。
紙の本
解体新書
2021/08/09 05:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
杉田玄白などによる解体新書黎明期。その情熱と信念の争いに魅了される。物事の黎明期とは斯くも厳しい道なのか。
紙の本
宝暦治水、解体新書、林子平などなど
2017/05/29 23:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
勢いで再読し始めてしまって第4巻。
前半は、第3巻からの続きの話で宝暦治水の顛末が描かれています。巻末の「ギャグ注」によるとこの宝暦治水の話はもともと『風雲児たち』雑誌連載寺の掲載エピソードではなく、財団法人河川環境管理財団の依頼により描き下ろし単行本として発行されたものだそうです(このところは全然ギャグ注ではないなあ)。なので、少し雰囲気が違うと言えば違うし、このくだりで薩摩藩がさらに徳川幕府から無理難題を突きつけられていたのだということが幕末へと続いていくのだとも言えるところです。
後半は、幕末に様々な人びとが登場して日本を変えていく、その種を播いたとも言える人たちが登場してきます。
前野良沢、杉田玄白らの『ターヘルアナトミア』翻訳を始めること、そこに種々の影響を与えている平賀源内のこと、さらに高山彦九郎の話と、出てくるわ出てくるわ。
その中で特に詳細に描かれているのが林子平です。
林子平と言えば、学校の歴史授業的知識では『海国兵談』を著した経世家といった程度の記憶しかありませんが、その人物の親から描くのだからたいしたものです。当然この巻では林子平は『海国兵談』を著すところまでたどり着きません。
それにしても、これが30年以上前に描かれたものだということ、そしてこのマンガが未だに完結せずに描かれ続けているということに、改めて驚かせられてしまいます。