読割 50
電子書籍
ワイド版風雲児たち(9)
著者 みなもと太郎 (著)
北方の地を探索する最上徳内。アイヌの人々やロシア人と交流するのだが、その頃江戸ではそれを命じた田沼意次が…!大好評の本格(?)歴史大河ギャグ、第9弾!!
ワイド版風雲児たち(9)
【セット限定価格】ワイド版風雲児たち(9)
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風雲児たち 9 ワイド版 (SPコミックス)
著者紹介
みなもと太郎 (著)
- 略歴
- 1947年京都生まれ。まんが家、まんが研究家。手塚治虫文化賞特別賞受賞。
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紙の本
北方
2021/08/18 05:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大黒屋光太夫や田沼意次の失脚、松平定信の登場など江戸中期の混迷が取り上げられる。それぞれの事情が交錯して面白い。
紙の本
田沼自体の終わり。とともに、光太夫たちのとてつもない体験。
2017/07/02 23:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
2017年再読中。最初は、関ヶ原の合戦あたりの再確認のために読み出したのですが、ついつい止められなくなり、第9巻に突入です。
田沼時代の終わりに、林子平の動向や高山彦九郎のエピソードが挟み込まれています。江戸時代の中期とでもいうあたりでしょうか。
そこに、ずっと平行して描かれているのが、大黒屋光太夫たちのロシア漂流のエピソードです。ずっと描かれているというところからすると、むしろこちらがメインのエピソードかもしれません。まだ、結末までたどり着いていない9巻まででは何とも言えないところですが、これだけ詳しく描かれているというのは、単に著者の興味関心が向いていたからというだけでなく、この『風雲児たち』の歴史観に重要な役割を果たしているとも言えるように思います。
それは、田沼意次の残した事業としての蝦夷地開拓事情についても多くを割いているところからもわかると言えるかもしれません。この当時の蝦夷地開拓は、当然その先にロシアを想定していたのですから(というのも、この『風雲児たち』の受け売りなのですが)。
まだ完結していない話をあれこれ言うのはおかしいのですが、もともとこの『風雲児たち』は幕末に活躍した人たちのことを描こうとしたものだったと思います。その活躍した人たちがいかにして日本の歴史上に、現われるべくして現われたのかということを示しておくために関ヶ原の合戦から描き起こされているのだと理解していましたが、とするとこの数巻にわたって描かれている江戸中期は、どこでどう幕末に繋がっていくのでしょう。それを確認するために、また次の巻へ手が伸びてしまうわけです。