商品説明
住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる――身に覚えがなくとも。交代制の安全地区と、そこに配置される平和警察。この制度が出来て犯罪件数が減っているというが……。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、刑に処された。こんな暴挙が許されるのか? そのとき! 全身黒ずくめで、謎の武器を操る正義の味方が、平和警察に立ちはだかる! らしさ満載、破格の娯楽小説!!
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電子書籍
いつもフィクションだっていうけれど
2015/03/04 21:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あにゃもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件は実は創作だったり、事実を後付けで再構築したりするところなんて実は僕らが知ってる歴史もそんなに変わらないんじゃないかなって感じずにはいられない、そんな一冊でした。
真壁さんがアレされるっちゅうのに「そういえば、二瓶君、新種の昆虫がね」ってところ、笑えた。真壁さんというかこのあたりのセンス、伊坂さんらしくてイイね。
紙の本
どこに向かうのか
2015/08/12 01:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:simple-project - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説、読んでいて何処に向かうのかと思うような時がありました。火星に住むつもりかい?のタイトルも面白いですが、いい意味で不安にさせる本だと思います。
紙の本
少々重い
2015/08/31 23:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る
「拷問」のシーンは凄く生々しい感じがする。
近年の著者の作品は結構、残虐なシーンがより生々しく描かれている傾向が強いのかもしれない・・・
物語としては面白い・・・
紙の本
どうかしてる
2015/03/21 05:35
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は時として長い旅程を終えた後、仕事を片付けた後、あれやこれや成し遂げた後に緊張が一旦緩むが、それは真の安心なのか。ゴールはそこで正しいか。振り向けば世界はまさに今変わり終えたところ。薄い皮膜をペリペリと傷つけぬように剥がせば底、と見せかけて予想だにしない膜がもう一枚。食べ進んできたミルフィーユが織りなす何層もの伏線、重苦しい風味は舌に残ることなく鼻に抜けるかのごとし。正義と権力が同化してる。道化してる。どうかしてる。
電子書籍
ボウイ
2015/03/09 21:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何よりタイトルを見て、デビッド・ボウイ!と思ったのが正解で、笑いました。発売日すぐに買ったのに身内の不幸とかで、やっと読んだのですが、半分位まで話が進まず、終わりのほうで一気に加速するのはいつもながら、床屋の奥さんの死の辺りからは、胸にぐっと来ました。もう一度ゆっくり読み返します。
紙の本
救いのない物語かも
2017/09/15 15:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊坂幸太郎さんの作品の中では
「魔王」や「モダンタイムス」「夜の国のクーパー」などと同じ系譜の現代社会への警告的なメッセージが込められたものでしょうか。
伊坂さん作品としては珍しく多くの人々が簡単に殺されます、もうそこに躊躇や罪の意識は伺えず、体制側の論理だけで非服従の者を排除するシステムが構築された世の中が描かれています。
読んでいて何度も胸が塞がれるような、息苦しいような感じになることがありました。
「平和」や「正義」を錦の御旗のごとく掲げるものが現れた時こそ、人は普段以上に気をつけなければいけない時代なのかもしれませんね。
最後まで救われることのない物語とも言えるかもしれませんが、
それでもこの作品を私は好きになりました。
紙の本
こんな未来は嫌
2017/06/12 16:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなのファンタジーだ、SF小説だと笑って読めればいいのでしょうが、実際に起こってしまいそうで不安な気持ちを抱えながら読みました。
このような未来が訪れないよう気をつけていかなくっちゃ。
最後に救いがあって本当によかったです。
紙の本
仙台・東北大
2015/10/22 16:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東北大学を卒業している所為か、仙台に強い愛着を抱いているし、ほとんどの作品が彼の地を舞台にしている。本作は、その両方。だけでなく、モチーフ、ストーリー展開など、伊坂ワールド満載で楽しく読ませてもらった。氏の場合は、エッセイが好きなのだが、ご本人はあまり得意ではないらしく、なかなか機会がないのが惜しい。