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電子書籍

日本沈没 決定版【文春e-Books】

著者 小松左京

日本SF小説史上最大のヒット作、その決定版が電子書籍オリジナルで登場。文庫の上下巻が一冊になりました。 【あらすじ】 日本各地で地震が続くなか、小笠原諸島近海にあった無人...

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日本沈没 決定版【文春e-Books】

税込 815 7pt

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商品説明

日本SF小説史上最大のヒット作、その決定版が電子書籍オリジナルで登場。
文庫の上下巻が一冊になりました。

【あらすじ】
 日本各地で地震が続くなか、小笠原諸島近海にあった無人島が一晩で海中に沈んだ。
調査のため潜水艇に乗り込んだ地球物理学者の田所博士は、深海の異変を目の当たりにして、恐るべき予測を唱えた。

--早ければ二年以内に、日本列島の大部分は海面下に沈む!

 田所博士を中心に気鋭の学者たちが地質的大変動の調査に取り組むと同時に、政府も日本民族の生き残りをかけて、国民の海外移住と資産の移転計画を進めようとする。
しかし第二次関東大震災をはじめ、様ざまな災害が発生。想定外のスピードで事態は悪化していく。はたして日本民族は生き残ることができるのか。

 大災害やパニックのシミュレーションにとどまらず、組織論や危機管理論、日本人論といった様ざまな要素をもつ本作は時代を超えた輝きをはなっており、小説は上下二巻で発行総部数は460万部超。二度の映画化、テレビ化、マンガ化、いずれも大成功をおさめている。

●『日本沈没 決定版』の4大特長●

1.世界的なアーティストの生頼範義氏の作品を用いた電子版オリジナル表紙
2.電子書籍としては初の上下一体版
3.ストーリーが分かりやすくなるオリジナル図版を収録
4.初公開資料などを含め、名作誕生の秘話を遺族が詳細に解説

まだ読んでいない方はもちろん、小松左京氏の熱烈なファンまで満足できるコンテンツです。

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評価内訳

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電子書籍

今こそまたここに書かれていることを真剣に考えてみる必要があると教えられた

2017/12/08 00:05

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

小松左京の代表作にして、1973年の超ベストセラー。それを21世紀になって、読み返すことになろうとは。光文社カッパ・ノベルス版の初版で読んだのは、もう数十年前のことだったと思う。その時にどんなことを感じていたのか今はほとんど覚えていないが、最後に主人公(?)がシベリアへ向かう列車の中にいて、日本がもう沈んでしまったのだということを考えているというシーンがきっと想像もできないような寒さの中でのことだったのだろうなあというところだけが何故か印象深く頭の中に残っていた。当時10代だった私にしてみると、一種のSFパニック小説というイメージだったのかもしれない。
それから数十年。その間に阪神大震災も東北大震災も経験し、世界の情勢もある種様変わりし、自身の年齢もたくさん重ねてから読み直してみたら、バリバリとは言えないまでもしっかりハードSFであり、日本が沈んでいく理論というか理屈がしっかり書かれているし、後半に行くに従いポリティカル・フィクションの様相を呈してきて、ただ怖さや不安を煽ったりするような小説ではなかったということに改めて気づいた。特に前半で日本が沈没する可能性を検討している人びとが交わす話には教えられることも多く、いちいち納得しながら読んでしまった。小松左京が単に日本が沈むというフィクションを著そうとしたのでなく、日本や日本人のあり方に言及しようとしてこの小説を書いたというのは有名な話だが、この歳になり読んでみるとその意図がストレートに伝わったような気がする。
この電子版で特筆しておくべきは、小松左京のご子息であり、小松左京のの作品等の整理・分析をしている小松実盛氏が解説を書いていることだろう。単なる解説でなく、一編の小松左京伝になっており、これを読むだけでも非常に興味深い。
さらに、本編や解説に貴重な写真等が付けられており、これもまた小松左京という作家を知ったり、『日本沈没』という作品を楽しむのに役に立つ。
『日本沈没』が世に出てすでに40年以上経過しているのだが、今読んでも日本が世界の中で置かれている位置などについて何も変わっていないのがわかるし、だからこれからの日本や我々日本人はどうしていかなければならないのかということを考えさせられるという、ずっと色褪せない小説なのだと思う。

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電子書籍

ヒーロー不在の日本を憂う

2020/04/17 08:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

孤高の地球物理学者・田所教授や、卓越した操縦技術を持つ小野寺俊夫のキャラクターが魅力的です。列島の危機が現実化する中でも、今の日本に彼らのような頼れる人が見当たらないのが寂しいです。

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