- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2018/11/15
- 出版社: 岩波書店
- レーベル: 岩波科学ライブラリー
- ISBN:978-4-00-029645-8
電子書籍
菌世界紀行-誰も知らないきのこを追って
著者 星野保著
北極,南極,そしてシベリア.大の男が這いつくばって,世界中の寒冷地にきのこを探す.大型動物との遭遇,酔っぱらいとの遭遇,泥酔,泥酔,そして拘束.幾多の艱難辛苦の果てに,菌...
菌世界紀行-誰も知らないきのこを追って
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菌世界紀行 誰も知らないきのこを追って (岩波科学ライブラリー)
商品説明
北極,南極,そしてシベリア.大の男が這いつくばって,世界中の寒冷地にきのこを探す.大型動物との遭遇,酔っぱらいとの遭遇,泥酔,泥酔,そして拘束.幾多の艱難辛苦の果てに,菌たちとの感動の対面はかなうのか……!?雪や氷の下でしたたかに生きる菌たちの生態とともに綴る,爆笑・苦笑・失笑必至のとっておき〈菌道中〉.
目次
- 目 次
- プロローグ 真夜中の怒号で始まるきのこ狩り
- 1 雪の下の小さな魔物──雪腐病菌とはなにか
- 雪の下でみんな寝ているわけじゃない/雪腐病菌、そして師匠との出会い/素顔の雪腐病菌たち
- ぷちっと! 豆知識1 生き物の種とはなにか
- しかめっ面で心は躍る──植物の病気を探すには/菌核を探し、持ち帰る/そして旅がはじまる
- 2 ぶらり北極一人旅
- 初めての海外出張/オスロに着いたら/自称・世界一働かない人たち/北極圏デビュー/銃がない!/雪腐の始まりの物語/ついに見つけた!/グリーンランドへGO!/生臭い風が吹くとき/イヌイットの人たちに囲まれて/北極のきのこの生き方
- 3 着いてもすぐに帰りたい──シベリアふたり旅
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紙の本
ポッドキャストで著者の肉声を聴いて
2020/04/29 10:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
随分前に読み終わっていたが、感想を書かないままだった。
図書館完全休館で本が借りられず、電子図書館の登録もできず、あれこれ探しているうちに「ジュンク堂書店ネットストアHON」のポッドキャストに辿りつく。その中で著者の回のアーカイブを耳にした。
聴いているうちに、読んだ本の記憶がどんどんよみがえった。本だけでなく生の話も面白いなぁと思い、ほくそ笑む。
研究者はすごく真面目で、研究対象への熱量が尋常ではない。そのために一般人には理解できない部分が多々ある。しかしながらこの著者は、自分の研究対象について他人に知ってもらいたいという書き方ではなく、行った先がたまたま過酷な研究環境だったけれど、それが結構面白くて・・・と敢えて挑戦した風もなく飄々と語る。そういう人となりが文章になった時に伝わるからこそ、読み物として成立しているのだろう。(論文は読んでおりません・・・悪しからず)
紙の本
研究者の、「論文には書けない」体験旅行記。
2016/02/23 20:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪腐菌というあまり知られていない菌の研究者が、試料を探す旅での様子を書きつづる。この菌そのものが厳寒でも増えるという特徴的な性質をもっていて「面白い=興味をそそる」生き物であるのだが、それを研究するための研究者の体験も「面白い=奇想天外」なところがある。
著者も書いているが、判明した菌については論文にまとめられるけれども、そこに至る体験の部分は載せられることがない。生き物を研究する際に味わった、そういう「主観的に面白い」部分をまとめたのが本書なのだそうだ。意外な形での野生動物との遭遇、寒い地域ではよくある「強い酒を浴びるほど飲む」ことで起こる状況などなど。「なんとか一人旅」の冒険旅行記のような話が次々と出てくる。
もちろん「科学ライブラリー」に収まるのだから、菌の話もきちんと入っている。しかしおおよそは「野外採集でこんな目にあった」とか「こんな研究者と会って貴重な体験をした」などという話。挿絵も著者の「味のある手描き」である。地図なども挿絵装飾入りのなかなか綺麗なものなのだが、地図というよりはやはり挿絵=装飾だろう。
興味深い菌を知ることができる、と思って読むとなかなか期待に添わないかもしれない。読んでいてわかったのは「著者は話好き」なのだろうということ。研究の話でも、こういう「びっくり話」でも熱が入る。
多分好き嫌いがはっきり出る本ではないかと思う。