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紙の本
その筋(?)の方にとってはバイブルのような本だとか
2001/05/10 01:30
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投稿者:夜来香 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古川緑波(ロッパ)、榎本健一(エノケン)、クレージーキャッツ、藤山寛美、渥美清などなどなど、戦時中から昭和四十年代までの日本喜劇界を彩った人々について書かれた本。「あくまでも自分の体験に即して語る」という小林氏の方法論が大いに活き、不思議な熱気と臨場感に溢れる一冊になっています。
鍛えられた芸の輝きが、筆者の記憶から見事に再現されるほか、芸人の落魄や舞台裏での小競り合いについても、赤裸々に書かれ、一冊読み終わった頃には「芸人」という奇妙な生き物がたまらなく愛おしくなってしまいます。また、「喜劇亡き時代の喜劇人」ビートたけし&タモリについて語るくだりの文章は、切れ味鋭い「現代文化批判」としても読める出来。
テレビで垂れ流されるヌルい笑いが我慢できない人に、共感と尊敬を込めて贈りたい本です。