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投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説や怪奇小説など、いかにも乱歩らしい個性のにじみ出た作品を集めた短編集。表題作「D坂の殺人事件」は探偵・明智小五郎の初登場作品である。この時の明知は髪もモジャモジャで着物もよれよれという風采で、格好よい明智をイメージしていた人にはいささか意外だろう。明智と言うよりも金田一耕介で、実際、横溝正史はこの明智像を金田一のヒントにしたとか。
それぞれの作品には、変態性欲系の人間が出てくる。どれも好みだが、「お勢登場」と「赤い部屋」が特に気に入った。どちらも最後はどんでん返しだが、趣向は全く異なっている。
やはり最恐!(ネタバレあり)
2022/09/19 16:36
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投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸川乱歩は小学生時代、学校図書館から少年探偵シリーズを順に借りては、怖さのあまり背中を壁に押しつけながら、(後ろから怪人が来ないように?)読みあさっていました。
今回、別の書物に「D坂の殺人事件」が取り上げられており、原典を読んでみたのですが、この1冊がこれでもか、と言うほど怖いお話ばかりでした。少年探偵シリーズの比ではありません。何が怖いって、結局人間が一番怖い。
それにしても、江戸川乱歩のすごさは、この時代にあって、海外ミステリーを研究し尽くしているだけでなく、当時の医学の知識もかなり持っていたこと、描写の細かさです。
あまりに描写が細かくて、かなり辟易するグロテスクなところもありますが、現代の2時間ドラマの結末はここから始まったのではないかとも思える書きぶりも新たな発見でした。
最も怖かったのは、「虫」ですが、「お勢登場」や「石榴」も何食わぬ顔で、殺人者が苦しみもなく暮らしているのは、本当に怖いです。
明智小五郎登場!
2002/06/06 01:43
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投稿者:山猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集。一編は短いものが多い。「D坂の殺人事件」は、名探偵・明智小五郎が初登場する作品。
不気味な作品が多い。中には推理小説というよりも怪奇小説とよんだ方がいいものもある。精神がおかしくなっている人物がよく登場する。
やはり、「D坂の殺人事件」がダントツに面白い。
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収録作品:
二癈人/D坂の殺人事件/赤い部屋/白昼夢/毒草/火星の運河/お勢登場/虫/石榴/防空壕
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「赤い部屋」オススメです。明智さん登場の「D坂〜」も結構読み返したりして。何度読んでも飽きることなく再読出来ます。
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江戸川乱歩の短編集。明智小五郎の初登場作品『D坂の殺人事件』に惹かれて読んだが『赤い部屋』と『虫』が印象深かった。特に『虫』のあの変態的愛情はいっそ純粋。
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一番印象に残ってるのはざくろ・・・。
本読んでて、マジ吐きそうになった。
しかし明智さんも一番最初は金田一耕介みたいだったのに・・・いつの間にやらダンディに。
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やっぱり改めて、乱歩は短編。長編も好きなんだけど、如何せん新聞の連載小説だといまいちだらだらしてたり似通った展開、キャラ、トリックが蔓延してて勿体ないのだもの。
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短編集。どれもすごくいいのですが…!あえていえば虫が印象的でした。
グロいのに私はあまり乱歩の作品はグロいと思わない…。
08'7'7
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『二廃人』
温泉宿で出会った2人の男。斎藤氏と井原氏。井原氏の語る自らの過去。夢遊病者として数々の盗難事件を起こしてしまい、殺人事件まで。井原氏の夢遊病を目撃したただ一人の目撃者の秘密。
『D坂の殺人事件』
明智小五郎シリーズ
D坂にある古本屋の主人の妻が殺害される。喫茶店からの目撃者、裏の目撃者からの証言で現場に出入りしたものがいない。妻の持つ全身の傷の秘密。ソバ屋の妻の身体の傷の秘密。
『赤い部屋』
誰にもわからない方法で99人もの人間を殺害したと告白する男。おもちゃのけん銃で会合の参加者を脅し、給仕の娘に自らを撃たせるが・・・。
『毒草』
河原に生える毒草。友人と二人話をするうちに内容を立ち聞きされていることに気が付く。子だくさんの郵便配達夫の妻。妊娠中の妻たちのたて続く流産。
『火星の運河』
ある男の見た夢。不思議な世界。
『お勢登場』
自らの妻・お勢の浮気に気が付きながら自らの病弱と子供の将来を思い離婚することのできない格一郎。妻が浮気に出ている最中に子供たちとかくれんぼ。押入れの長櫃の中に隠れるが・・・。閉じ込められた格一郎。
『虫』
柾木愛造の犯罪。幼いころに憧れた同級生・木下芙蓉との再会。友人である池内と芙蓉の関係。殺意を燃やし二人をつけ回す愛造。殺害した芙蓉の遺体との同棲。
『柘榴』
警官が目撃した柘榴のように顔をとかされた遺体。遺体をスケッチする青年。刑事の友人である和菓子屋の妻からの告白。対立する2軒の和菓子屋。殺害されたと思われた琴野。対立していた妻の夫・谷内。しかし刑事の捜査から発見された指紋から被害者と加害者の入れ替りの可能が・・・。
『防空壕』
空襲の夜、防空壕で一夜を共にした美しい女性を探す男。
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背表紙が黄色のヤツと、絵になっているヤツ。
両方買ってしまった。
このシリーズは掲載時の挿絵が入っているので好きです。
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耽美的で猟奇的なお話な短編集。
明智探偵初登場のお話もあり、期間限定の表紙絵に
ひかれてついつい買ってしまう。
大正な香りが素敵です♪
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ミステリィが読みたくて衝動的に。
江戸川乱歩初期を代表する傑作短編集。
久々の乱歩さんだったんですが、いろんなタイプのミステリィが楽しめてよかった。
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初の江戸川乱歩作品。
しかもセレクト集。
購入したきっかけは一時期装丁が中村祐介氏だったから。
話していた相手が実は…、ものが多いけどそれまで何とも感じていなかったのに途中から「もしかして」と気付いた後も、ハラハラしておもしろかった。
読めない漢字があって難ありだったけど?
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ぶっくおふで買ったら
限定のやつで中村佑介さんの表紙でした
すてき!
傑作選とかぶってるやつも多いのだけど
やっぱ「赤い部屋」すき
「火星の運河」は浅野忠信を想像してしまう