紙の本
お勧めです!
2012/10/25 20:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:れぶん - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代語版は、とても読みやすく、そのあとに原文で出てくるので、原文もすんなりと入ってきます。
自分の生きるうえでの大切にしたいことが、たくさんありすぎて、付箋を付けていたら、付箋だらけになってしまうほど、深い教えがありました。
読んでよかった。
紙の本
言志四録 現代語抄訳
2020/12/21 21:25
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投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐藤一斎の著書であります。幕末に書かれていますがその内容は現代でも大変重要な教えであると感じています。
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坂本竜馬、吉田松陰、西郷隆盛などの幕末の英傑も愛読した人生指南書。これからの先の見えない時代での燈台になりますよ。他の言志四録の書籍より、薄く、分かり易く解説されています。お勧めですね。
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人生指南の本です。
日本人が忘れた精神を再度呼び起こしてくれます。
姿勢が正される本です。by こゆき
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以前読んだ藤巻幸夫氏の著書に、影響を受けた本の1つとして言及されていたので読んでみることにした。原文(漢文の書き下し文)に、現代語の訳や解説がついた構成で理解しやすい。最近欧米や、現代の人の著作ばっかり読んでたので、こういう日本の歴史ある考え方(道)を垣間見れたのはいい勉強になったと思う。
[読書録]====================================================
少にして学べば、即ち荘にして為すこと有り。
荘にして学べば、即ち老いて衰えず。
老いて学べば、即ち死して朽ちず。
人は環境によって作られるが、その良い環境を良い方へと変えていくのは、志を持った人間である。志のある人は、自らを切り開き、良き師、良き友に恵まれ、そして学び、励まされ、一度しかない人生を有意義に創造していく。人生を良くするのも悪くするのも、この志次第。
■言志録
◇第七条「立志の功は、恥を知るを以って要と為す」志を立てて成功するには、恥を描くことが肝心である。
学問とは「教わる」ものではなく、学ぼうとする意志である。
無為自然「上善は水の如し。水は万物を利して争わず、囚人の悪む所に居る」上善とは老子の言う理想的な生き方のこと。
いまどきの人は、口を開けば忙しいという。しかし、実際に必要なことをしているのは、十のうちの一か二である。やらなくていい仕事が十のうち八か九、しかも、やらなくて良い仕事を必要な仕事と思っているのだから、これでは忙しいのも当然である。本当の大事を志す人は、このような無駄な考えに陥ってはならない。
立派な人になろうとの強い志を立てて、それを達成しようとするなら、薪を運び、水を運んでも学びに通じる。ましてや、書物を読み、事の道理を知ろうと、それに集中するなら、目的を達成しないほうがおかしい。だが、志が立っていなければ、終日読書しても無駄に終わることになる。だから、立派な人になるには、何よりも志を確立することが大切である。
人を諌めようとするときは、言葉に誠意が溢れていなければ効き目がない。仮にも、いかりや憎しみの心が少しでもあれば、忠告は決して相手の心に通じるものではない。
読書の方法は、孟子の言う次の三言を師とすべきである。
一、自分の心を持って、作者の精神を受け止める
二、書物に対しては批判的であって、その一部を信用しても、全部を信用しない
三、作者の人柄や業績を知り、又当時の社会的背景を考えながら、読んでいくべきである
「苟に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」毎日毎日、進歩しているとの意味
■言志後録
人はだれも若いころから体験してきたことを思い出してみるべきだ。その年にしたことは正当だったか、なかったか。その年計画したことの中で、どちらが穏当であったか、なかったか。こうした反省を将来の戒めとすることが望ましい。それをしないで、ただ先のことだけ考えて、あくせくした所で何の利益もない。
◇第三三条「春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら粛む」春風の暖かさをもって人に接し、秋霜��厳しさをもって自らを慎む。
人は皆自分の健康については心配するが、心の状態が健康であるかどうかは問わない。時々は、次のように心に問うてみるが良い。「独りでいるとき、心を欺くようなことはしていないか。独りで行く時、自分の影に恥じるようなことはしていないか。独りで寝るとき、自分の夜具に恥じるようなことはしなかったかどうか。そして自分の心が、安らかで愉快に楽しんでいるかどうか」と。このように反省する心を持っていれば、心は決して放漫にはならない。
偶成「少年老いやすく 学成り難し 一寸の光陰 軽んずべからず 未だ覚めず 地塘春草の夢 階前の悟葉 既に秋声」
■言志晩録
時々刻々と時間は移るが、常に現在の時点に心を集中しておかねばならない。未だ気もしない将来を迎えることはできないし、過ぎ去った過去を追いかけても追いつかない。過去にこだわったり、来もしない未来に心を乱すのは、本心を忘れている状態である。
一年三百六十五日、一日として吉日でない日はない。一念発起して善を行えば、これ全て吉日となる。一年三百六十五日、一日として凶日でない日はない。一念発起して悪を行えば、これ全て凶日となる。
■言志耋録
上杉鷹山「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
人間は心に楽しむ所がなくてはならない。楽しみは自分の心の持ち方で合って、自分の外にあるものではない。
身に降りかかることは、何事も善きことと思って、それを楽しむ。これがわかると人生で怖いものはなくなる。
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佐藤一斎という人物ですら知らなかったが、この「言志四録」が西郷隆盛をはじめとする明治維新の立役者たちや小泉元首相などに影響を与え、指導者のバイブルとして広く読まれている本であることもとても興味深かった。編訳者まえがきの小泉元首相と当時外務大臣であった田中真紀子氏とのくだりはとても面白かった。
やはりリーダーになりうる資質というものはあるのだろう。
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座右の書というのに憧れがあって、折に触れて読み返し、その度になにか得られるような本。
この本は、前半は私には耳触りが良くなくて、後半に行くとそれなりにいい言葉もある。一度読み終ってから青空文庫で「西郷南洲遺訓」を読んでみたが、これでも十分かな、とか思った。
人須忙裏占間、苦中存樂工夫。
心静、方能知白日。眼明、始會識青天。青天白日、常在於我。
の二つを当面の座右の句としてみる。
次は菜根譚の予定
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1800年前後の思想家、儒家である佐藤一斎の著書4冊をまとめたもの。西郷隆盛が座右の書にしたり、弟子には吉田松陰の師である佐久間象山を輩出したりと、明治維新の原動力になったと言っても過言ではない書。
中心思想となるのは本の題名からも分かるように「志」。
学問をするにも、自分を修めるにも、国を治めるにも、職を全うするにも、手段手法云々よりもまず「志」があって初めて反省し、練磨できるというもの。
時々本を閉じ、沈思しながら読むに値する。
ちなみに、背表紙に日本刀が描かれているのが個人的にはツボだった。日本男児たるもの、心に常に真剣を持てというメッセージだろうか。
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多くの人に強くお勧めしたい本。
学問は、知だけではなく徳を身に付けるものでもあると思うが、後者を身につけるための本は限られていると思う。
その数少ない書物の中でも、珠玉の一冊といえる。
一回だけ読んでしまえば読む必要もない本が多いが、この本は1000回でも1万回でも読むべきスルメ本だと思う。
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分を知り、然る後に足るを知る、足るを知るものは富む
読書の方法、1、作者の精神を受け止める
2、批判的であって、一部を信用しても、全部を信用しない
3、作者の人柄や業績を知り、当時の社会的背景を考える
知行合一、知りて行わざるは、これいまだ知らざるなり
人はみな安否を問うことを知れども、心の安否を問うことを知らず。
富人を羨むことなかれ。貧人を侮ることなかれ。ひっきょう天定なれば、おのおのその分に安んじて可成り。
石重し。ゆえに動かず。根深し、ゆえに抜けず。人は当に自重を知るべし。深沈厚重
山中鹿之介「七難八苦を我に与えよ」
熊沢蕃山「憂きことの なおこの上に積もれかし 限りある身の 力ためさん」
人心の霊なるは太陽の如くしかり。ただ克伐怨欲、雲霧のごとく四塞すれば、この霊いずくにか存る。
克、人に勝つこと
伐、功を誇ること
怨、怒り怨むこと
欲、どん欲
安岡正篤の六中観
死中活有り
苦中楽有り
忙中閑有り
壺中天有り
意中人有り
腹中書有り
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佐藤一斎の『四録』をほぼ網羅したのはよいのだが、いかんせん編者の訳がおおざっぱ。やさぐれた解説文の毒っぽさで、原文の重みが殺がれているように感じる。先に他の訳書を読んだせいもあるだろうが。
一斎自身はさほど世間を斜に構えてこき下ろす姿勢はなく、そもそも儒学自体がそうだったと思いたいのだが。
初心者には読みやすい本。
訳文をやたら目立たしく太字にしてくれなければよかったのだが。原文の文字が小さいのが残念。
ただし、編者が読んだ関連古典の引用などは有用。
巻末に索引もあるので便利。
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「少にして学べば、即ち壮にして為すこと有り・・・」の三学戒で知られる斎藤一斎の語録。「現世で誹られても褒められても気にすることはない。死んでから批評されることが怖い。子孫に迷惑をかけてはいけない」「やむにやまれなくなって花は蕾を破って咲くのである」「言葉ではなく行動、行動よりも心の在り方」「魚は水があることに気づいていない」「戦いにおいては武器に依存するな。軍律が保たれているかどうかが重要である」「朝ごはんを食べていないとお昼にお腹が空くように、若いころ勉強していないと、壮年になって物事の判断がつかない」などなど。
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言志四録諸読者にとってはとても読みやすく、
内容も十分読む価値はあったと思う。
原文が小さく、ほとんど読まなくても良いのは、
読みやすくもあるが、賛否が分かれそう。
年をとっても常に学び続ける姿勢や心の持ち方についての言葉には、
はっとさせられることも多い。
その一方で、「足るを知る」のように、
生き物の真理を言っているものの、
捉えによっては年長者や権力者が良いように利用しやすい言葉だな、
と思うことも多い。
すべてを鵜呑みにするのではなく、この中でも言及されているように、
まずは受け入れて、そして言葉の意味をじっくりと考え、
受け入れるものは積極的に受け入れる、
というのが良い気がする。
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1772年~1859年を生きた佐藤一斎さん。博多の歴女、白駒妃登美さんの講演で「死刑に次ぐ重罪人を流す場所、沖永良部島に送られた西郷隆盛が持っていった本の一つが言志四録」とおっしゃっていたのがきっかけで読んだ本。
人間として大事な教えが、たくさん詰まっていて語り尽くせないです。
志:心の立派な人になろうとする意志
青春とは、心の持ち方
世の中、色々な災難、ネガティブな事がふりかかるけれど、払いのければ人生は晴天のように明るい
降りかかる何事も「楽しい」に変換
心が爽やかであれば何事も処理できる
常に死と隣り合わせだった西郷隆盛さんと重ねるなんておこがましいけれど、遠方の地で正直しんどいっていうのを乗り越えるための絶大な本に出会えたのは何の運命だろうか。
毎日持ち歩こうっと。
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全体を通しての感想
いつの時代も普遍的なことがある。と感じた。時代毎の環境の違いや文化の違いはあれど、人との接し方、自分との向き合い方は変わらないんだと思う。「古臭いカビた本」かもしれないが、変わらないこともある。
古文が苦手な人でも「現代語抄訳」されているのでとても読み易い。
考えていること。
迷っていること。
壁にぶち当たっている人。
人との接し方で悩んでいる人。
は一度読んでみることをおススメします。
リーダー指南書と紹介されているが、仕事や対する心構え、志の持ち方、日常の気付き、人との接し方など
大事なことを言語化できると思う。
“心理は是れ竪の工夫、博覧は是れ横の工夫、竪の工夫は則ち深入自得し、横の工夫は則ち浅易汎濫す。”
内面的な心の修養は竪の工夫であり、外面的に博く書物を見てゆくのは、横の工夫である。
竪の工夫は深く入って自得するに至るが、横の工夫は浅く安易でこぼれ出てしまうものである。
浅く薄っぺらいものにならないよう気をつけていきたい。